【管理栄養士が伝授!】ブルーベリーサプリの選び方と摂取のポイント
この記事の執筆専門家
管理栄養士 山本ともよ (株式会社とらうべ)
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中。
※本記事は、管理栄養士の方に執筆いただいたものを健康チョキンにて編集しております。
1.はじめに
ブルーベリーの健康への効果は、その色素成分であるアントシアニンによる働きが注目されています。
一方、生の果物としては高価であり、毎日たくさんの量を食べ続けるのは簡単ではありません。
そこで、アントシアニンを効率的に摂るためにブルーベリーサプリメントを活用するのもひとつの方法です。
たくさんあるサプリメントをどのような視点でチェックすべきか、解説します。
2.ブルーベリーの健康効果
ブルーベリーというと目の健康維持に働くと注目されています。
これは、ブルーベリーに含まれる「アントシアニン」の働きを期待したものです。
ただし、ブルーベリーの目の健康維持への効果は、現段階では科学的に証明されているものではありません。
目にはたくさんの細胞が集まっており、ブルーベリーを摂ることに意味がないわけではありません。
しかし、ブルーベリーだけでなく、その他にも目の健康維持に働く栄養素を一緒に摂ることが効果につながると考えられます。
アントシアニンは目に限らず、健康や美容に嬉しい働きをしてくれます。
アントシアニンには強い抗酸化作用があります。
抗酸化作用は細胞が傷つくのを抑える働きです。
ヒトはたくさんの細胞で成り立っていますが、細胞はストレスや紫外線、ブルーライトなど、さまざまな刺激により酸化され、その機能が低下していきます。
血管の細胞であれば、血管が硬くもろくなるのを進め、皮膚の細胞であれば、シワやシミの原因になります。
いつまでも若々しく元気な身体を保ちたい、という方には摂り続けていただきたい成分です。
3.ブルーベリーサプリメントを選ぶポイント
ブルーベリーサプリメントを選ぶときには、次の3つのポイントを確認しましょう。
- アントシアニンの含有量
ブルーベリーに含まれるアントシアニンの量は個体差があります。
アントシアニンは、ブルーベリーが外敵から身を守るために作り出す成分であり、生育環境の違いが生成量に影響するのです。
サプリメントには、「ブルーベリーエキス○mg」と表記されているものがありますが、「アントシアニンの含有量」を確かめましょう。
アントシアニンは1日に摂取すべき量は決められていませんが、健康効果への研究から、40~60mgの摂取が効果につながると考えられています。
この量がひとつの目安になります。
- ブルーベリー以外の有効成分
ブルーベリーサプリメントには、目の健康維持に効果的に働くためにブルーベリー以外の有効成分が含まれています。
次の成分は目の健康維持につながります。

●ルテイン
黄色花の花弁やホウレンソウ、ケール、トウモロコシ、ブロッコリー、卵黄などに多く含まれているポリフェノールのひとつです。
体内でゼアキサンチンと共に目の網膜中央にある黄斑部に存在し、目に入るさまざまな刺激から網膜を保護しています。

●βカロテン
ビタミンAを作るもとになる抗酸化作用のある成分です。
ビタミンAは網膜に存在する光の受容体で光を受け取る働きに関与しています。
そのため、βカロテン、ひいてはビタミンAが不足すると、光に対する反応が鈍くなることで視力の低下を引き起こします。
- 安全性
ブルーベリーは国内ではあまり生産されていません。
そのため原材料の「国内産」を求めるのは難しいでしょう。
だからこそ、サプリメント製造工程での安全管理がきちんとなされていることは確認したいポイントです。
製造工程や品質を管理するための基準にGMP認定があります。
GMPとはGood Manufacturing Practiceの略で、工場の構造や設備がどのように作られ、運用されているか、製品の品質管理、衛生管理、製造管理などの基準が定められています。
医薬品は製造工場ではGMP管理が義務付けられていますが、サプリメントは義務ではありません。
企業の自主的な取り組みであるため、認定を受けているものは安心であると言えます。
そのほか、続けて飲むためには、自分に合った飲みやすさや価格も重要なポイントです。
4.効果的な摂り方
ブルーベリーサプリメントを摂るタイミングに特に決まりはありません。
継続的に摂ることが重要であるため、時間を決めて忘れずに摂ることが大切です。
また、ブルーベリーサプリメントに期待する効果である抗酸化作用を効果的に取り入れるためには、毎日の食生活で、酸化を促す食べ物を避け、酸化の抑える食べ物を一緒に摂り入れるといいでしょう。

●酸化を促す食品
油は酸化しやすい食品です。
インスタント食品やスナック菓子などの油を使い、時間が長く経過している食品はできるだけ避けましょう。
また、自宅で揚げ物をするときには、使いまわしはせずに新しい油を使用するといいでしょう。

●酸化を抑える食品
アントシアニンと同様に、植物の色素成分や香り成分は抗酸化作用を持ちます。
色の濃い野菜や果物、香りの高い野菜や果物を積極的に摂りましょう。
皮に近い部分に多く含まれるため、よく洗って皮ごと食べるのがおすすめです。
ここ数年で電子機器が発達し、目の負担は増えるばかりです。
しっかり休めることも忘れずに、そのサポートとしてサプリメントを活用しましょう。
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山本ともよ

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この記事の執筆監修者の保有資格・企画 : 管理栄養士(121)
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