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【管理栄養士が解説】こんな人は飲んじゃだめ!青汁NGの人はどんな人?

  • 最終更新日:2018年6月13日
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管理栄養士が解説!青汁NGの人はどんな人?の画像

 

監修者・女性

この記事の執筆専門家

管理栄養士 山本ともよ  (株式会社とらうべ)

※本記事は、管理栄養士の方に執筆いただいたものを健康チョキンにて編集しております。

 

1.はじめに

健康や美容のために取り入れる人が多い青汁。

 

その手軽さから「試してみたい」と考えている方もいることでしょう。

 

ところが、中には青汁を飲むことを控えるべき人がいます。

 

どんな人が青汁NGなのか、その理由とともにお伝えします。

 

2.青汁に含まれる主な成分

画像

 

青汁に含まれる成分は原材料によって異なりますが、次に挙げる栄養素は多くの青汁に含まれています。

 

●青汁に含まれる主な栄養素

  • たんぱく質
  • βカロテン
  • ビタミンB群
  • ビタミンC
  • ビタミンE
  • ビタミンK
  • カルシウム
  • カリウム
  • 食物繊維

 

どれも健康的な食生活に欠かせない栄養素です。

 

しかし、身体の状態によってはこれらを摂ることで健康を害してしまう場合もあります。

 

そのような場合には、害の要因になり得る栄養成分を豊富に含む青汁は、避けたほうがいいでしょう。

 

3.青汁を飲まない方が良いケースとその理由

青汁を飲まない方が良いケースとその理由

 

青汁は健康的な食生活につながる食品である一方で、含まれる成分で健康状態に悪影響を及ぼす場合があり、青汁を飲まない方が良い人もいます。

 

たとえば、次のような方です。

 

●腎臓病や透析をしている方

腎臓は、体内に入ってきた成分の中で不要なものを体外に排出する働きがあります。

 

とくに多量に摂取してしまったカリウムを体外に排出するという機能を持っています。

 

しかし、腎臓病や透析を行っている場合には、この機能が低下しているので、カリウムが排出されにくくなります。

 

青汁はカリウムが豊富であるため、体内に多量に残ると高カリウム血症を引き起こしてしまいます。

 

高カリウム血症になると、嘔吐やしびれ、脱力感、不整脈などを起こしたり、筋肉の働きに影響が及ぶことがあります。

 

●抗凝血剤(ワーファリンなど)を使用している方

血栓症などの持病に対する治療で、抗凝血剤を使用する場合があります。

 

抗凝血剤には血液をサラサラにする役割がありますが、青汁に含まれるビタミンKは血液凝固の役割があるビタミンであり、抗凝血剤の効果を阻害してしまいます。

 

●食物アレルギーがある方

青汁には、主原料であるケールや明日葉、大麦若葉などの緑野菜をはじめ、ハーブ類や甘味料などさまざまな原材料が含まれています。

 

重いアレルゲンとなる卵やエビ・カニなどの甲殻類、そばなどは入っていませんが、中には乳や小麦、果物類などの特定原材料やそれに準ずる原材料が入っている場合もあります。

 

食物アレルギーがある場合には原材料表示を十分に確認しましょう。

 

4.飲み過ぎに気をつけるべきケースとその理由

青汁の飲み過ぎに気をつけるべきケースとその理由と管理栄養士が言っている画像

 

NGとまでいかなくても、次に該当する人は飲む量や原材料に気をつけましょう。

 

●妊娠中、授乳中の方

妊娠中の栄養補給に青汁を摂るのは良いのですが、青汁の中にはカフェインやハーブが入っているものがあります。

 

カフェインを過剰に摂取すると、早産や流産のリスクが高まることがわかっています。

 

また、ハーブ類の中には妊娠中に控えるべきものがあります。

 

そして、授乳をしている場合、多くの栄養素は母乳に移行して赤ちゃんの栄養になります。

 

そのため、栄養バランスを整えるために青汁を摂るのは良いでしょう。

 

しかし、授乳中もカフェインの摂取には注意が必要です。

 

赤ちゃんの身体は小さく、カフェインへの耐性が未熟だからです。

 

原材料を確認して1日1杯程度であれば、バランス良い食事の一助として摂取することができます。

 

また、ノンカフェインの青汁を選ぶのも良いでしょう。

 

●胃腸が弱い方

食物繊維が豊富な食品は身体にとって良い働きをしてくれますが、過剰摂取は胃腸に負担をかけ、下痢や便秘、食欲不振などを起こしてしまう可能性があります。

 

とくに胃腸が弱く刺激を受けやすい場合には、摂りすぎに注意しましょう。

 

また、適量であっても自身の身体の反応をみて、量や頻度を見直してください。

 

●青汁以外にサプリメントなどの栄養補助食品を摂っている方

健康のためにさまざまな栄養補助食品を取り入れている方は少なくありません。

 

ひとつひとつの用法用量を守っていても、複数重ねて摂ることで過剰になる場合があります。

 

とくに、脂溶性ビタミンであるビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、カルシウムや鉄などのカルシウムは体内に溜まって過剰症を引き起こす場合があります。

 

そのため、同じ栄養素が重なっていないか確認しましょう。

 

もし、重複している場合には、総合的な摂取量を見て、過剰にならないように気をつけましょう。

 

健康効果を期待できる一方で、食品といえども栄養価が高いことがデメリットになる場合もあります。

 

自分自身の体調に合わせて摂る・摂らないを検討しましょう。

 

 

 

 

※この記事を執筆いただいた専門家の方

女性専門家

執筆:管理栄養士 山本ともよ
株式会社とらうべ所属

ヘルスケアに関するサービス、マーケティング支援やコンテンツ発信などを事業として展開。医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの専門家により、 医療・健康に関連する情報について、信頼性を確認・検証するサービスを提供している。

 

※執筆内容についてはあくまで一般論に関してであり、具体的症状についての説明や診断を行うものではありません。また、執筆者は本サイト上またはリンク先等におけるいかなる個別商品、特定商品の効果保証、購入推薦・推奨などをするものではありません。

 

 

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山本ともよ

【保有資格:管理栄養士】栄養の情報は世にあふれています。身近なことだからこそ、正しい情報をわかりやすく伝えることを心がけています。

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