【看護師が解説!】女性に青汁!その効果って?
この記事の執筆専門家
助産師 保健師 看護師 座波朝香 (株式会社とらうべ)
病院産婦人科勤務を経て、株式会社とらうべ社員。育児相談や妊婦・産婦指導に精通。
※本記事は、看護師の方に執筆いただいたものを健康チョキンにて編集しております。
1.はじめに
健康志向や美容面から、「青汁がよさそう」という漠然としたイメージをもつ女性も少なくはないでしょう。
女性には、特有の病気や男性よりも注意が必要な病気があります。
それらをふまえたうえで、青汁が女性にとってどのような効果があるのかみていきましょう。
2.女性に起こりやすい不調や美容の問題
女性ホルモンの影響を受けて起こるさまざまな不調や、美容面の変化を挙げます。
- 生理痛
- 更年期の症状
- むくみ
- 頭痛
- 肌のトラブル
- 便秘やお腹の張り
- シミ、肝斑、くすみ
- たるみ
月経がある女性では、毎月の月経周期によって、体調に変化があらわれることはよく知られています。
とくに、月経周期のうち、排卵日よりあとは不調が多い時期になり、月経が終わるとまた元の調子を取り戻します。
そのほか、女性ホルモンの変化だけではなく、エイジングにともなって美容面の悩みも増えてくることでしょう。
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3.女性が意識したいライフステージと病気
さらに女性は、月経周期ごとの体調変化ではなく、ライフステージごとに身体に変化が訪れるものです。
具体的には、思春期でエストロゲン分泌が急増して、閉経を迎える頃に激減します。
この女性ホルモンの変動にともなって意識しておきたい病気があります。
- 月経のある年齢の貧血
- 閉経後の骨粗鬆症
- 閉経後の生活習慣病
どれも女性だけの病気ではありませんが、男性との違いを意識したおきたいものです。
貧血になりやすい理由は、毎月月経があるためです。
骨は、閉経すると骨量が減って骨粗鬆症になりやすくなります。
生活習慣病については、閉経まではエストロゲンが守ってくれます。
たとえば、エストロゲンは、脂質の代謝にかかわっていて男性よりも内臓脂肪がつきにくいということがあります。
また、血管の健康維持にもかかわりがあるホルモンです。
生活習慣病の予防には、内臓脂肪型の肥満対策はとても大切なポイントです。
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4.女性の健康・美容に役立つ青汁の栄養素とは
青汁は、女性にとってもうれしい栄養素がふくまれています。
青汁で摂取できる栄養素には、身体の調子を整える役割のビタミン・ミネラルなどがあります。
●老化を防ぐビタミン

ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE
これらのビタミンは、抗酸化作用といって、身体の細胞が酸化するのをおさえて老化を防いでくれます。
ビタミンAは鶏肉やレバーなどに多く含まれますが、緑黄色野菜や青汁ではβカロテンという形で存在しています。
身体で必要な分がビタミンAに変わります。
ビタミンEはとくに脂質が酸化するのを抑え、細胞を包む膜や核が傷つくのを防ぎます。
その結果、血管の健康にもかかわります。
ビタミンCはストレスや喫煙者でより多く消費されます。
抗酸化作用がつよく、ビタミンEとともに細胞を守っています。
●肌の健康にかかわる

ビタミンA(βカロテン)
βカロテンは体内でビタミンAに変換されます。
ビタミンAは皮膚や粘膜を健康に保つ働きです。
●美肌にかかわる

ビタミンC
ビタミンCは、コラーゲンの生成に必要な栄養素です。
コラーゲンは、肌の土台となる組織です。
肌にたるみが出てくる大きな要因は、加齢にともなってコラーゲンが少なくなるからです。
また、ビタミンCはメラニンの合成を抑える働きがあるため、シミの大敵である日焼けから肌を守ります。
●貧血にならないために

鉄、ビタミンC
身体に酸素を運ぶ血液内のヘモグロビンという成分の合成には鉄が必要です。
また、鉄はビタミンCと一緒に摂ると鉄の吸収率を高めます。
●骨の健康を保つ

カルシウム
女性は妊娠・産後の授乳とカルシウムが多く消費され、閉経後には骨量が減ってしまいます。
そのため、若いうちから、カルシウム不足が続かないようにすることが大切です。
●月経前の不調対策(頭痛やむくみ)

カリウム
排卵後、月経前にはプロゲステロンというホルモンの影響で、水分を身体にためこみやすくなります。
その結果、生理前の頭痛やむくみが出やすくなります。
カリウムは、身体の水分調整にかかわります。
●更年期の不調対策(だるさや疲れ)

ビタミンB群
更年期の症状で、だるさや疲れやすさがあります。
ビタミンB群は、疲労回復に良いことで知られています。
身体には男女差があります。
女性の身体の特徴を良く理解して、生活習慣を整える必要があります。
以上のように、女性にとっても役立つ栄養素が摂れる青汁。
ですが、説明した栄養素を青汁だけで完璧に補えるわけではありません。
バランスのとれた食事がベースにあれば、青汁は生活改善の一つの手段として取り入れることができます。
商品によって、原材料や栄養素の特徴が異なります。
取り入れる際には、自分の体調や悩みを考慮したうえで、どんな青汁が役立つかを確かめてみると良いでしょう。
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※この記事を執筆いただいた専門家の方 執筆:助産師 保健師 看護師 座波朝香 病院産婦人科勤務を経て、株式会社とらうべ社員。育児相談や妊婦・産婦指導に精通。 ヘルスケアに関するサービス、マーケティング支援やコンテンツ発信などを事業として展開。医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの専門家により、 医療・健康に関連する情報について、信頼性を確認・検証するサービスを提供している。 ※執筆内容についてはあくまで一般論に関してであり、具体的症状についての説明や診断を行うものではありません。また、執筆者は本サイト上またはリンク先等におけるいかなる個別商品、特定商品の効果保証、購入推薦・推奨などをするものではありません。
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