話題の【ラクトフェリン】とは?効果・効能、おすすめサプリ紹介
この記事の監修専門家
薬剤師 宮本 知明
「ラクトフェリン」皆さん聞いたことがあるのではないでしょうか?
最近TVCMでもよく目にしますよね!
腸を健康にしてくれて、ダイエットにもいいらしい…?!そんなラクトフェリンについて、名前を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
ラクトフェリンは、母乳のなかにも存在し、赤ちゃんが健やかに育つのに役立ってくれる栄養素のひとつです。
身の回りにある食品からも抽出でき、人体にとって安全で、腸内環境の改善や免疫力の向上、ダイエットなどさまざまな健康効果が期待できるラクトフェリン!
今回は、そんなラクトフェリンの効果やおすすめサプリメントなどを徹底解説します!
1.ラクトフェリンとは?
ラクトフェリンは、糖とたんぱく質が結合した、糖たんぱく質の一種です。
母乳をはじめ涙や汗、唾液など、体から出る外分泌液中に含まれている、とても身近な栄養素のひとつとなっています。
ラクトフェリンは鉄分と結合した糖たんぱく質であり、鉄分の影響により粉末は赤色をしています。体内にあっても鉄と結びつきやすく、体内にある鉄イオンと結びつくことでさまざまな役割を果たしてくれます。
また、多機能たんぱく質とも呼ばれており、代表的なはたらきのひとつが「抗菌・抗ウイルス作用」です。母乳に含まれるラクトフェリンが、生まれたばかりで免疫力の弱い赤ちゃんの体を守ってくれるのです。
サプリメントや健康食品に含まれているラクトフェリンの多くは、生乳から抽出したものであり、食品に含まれる栄養素のひとつという点から見ても、安全性の高い成分であることが認められています。
2.ラクトフェリンで期待できる効果
ラクトフェリンに期待できる効果の代表的な例として、以下のようなものが挙げられます。
①.免疫力アップ
ラクトフェリンの鉄と結合する性質によってウイルスや細菌の繁殖を防いでくれています。
特にそのはたらきが活発に作用するのが口や胃、腸の中といった消化器官です。
胃で分泌される消化酵素のペプシンによって、ラクトフェリンはラクトフェリシンへと形を変え、さらなる抗菌作用を発揮してくれます。
胃腸を荒らす細菌の代名詞としても知られるピロリ菌をはじめ、大腸菌や腸内の悪玉菌、さらにはC型肝炎ウイルスやHIV、白血病など、体を壊すたくさんの敵と戦ってくれます。日本の冬場に流行するインフルエンザやノロウイルスにも作用してくれる、頼もしい栄養素なのです。
②.腸内環境の改善
ラクトフェリンの持つ効果のひとつ、腸内環境の改善。こちらに関しても、先ほどの抗菌作用が関わっています。
腸内の悪玉菌のはたらきを抑えることは、善玉菌の増殖にもプラスにはたらき、免疫系のナチュラルキラー細胞やマクロファージも活性化にもつながります。
その結果、体が本来持っている機能が正常にはたらくようになることで、便秘の改善や肌の調子がよくなるといった効果も徐々に現れていきます。
③.ダイエット効果
ラクトフェリンにはダイエットをしている人に嬉しい、脂肪の分解にも効果が認められています。
脂肪を分解する酵素のリパーゼのはたらきを助けるだけでなく、脂肪の分解を防いでいるペリリピンというたんぱく質も減らしてくれるのです。
脂質異常を起こし肥満の原因にもなる歯周病菌毒素の活性化も防ぐため、脂肪が体につきにくくなるだけでなく、既についている脂肪を減らしてくれるという効果が期待できます!
ダイエット効果に対しては、腸内環境の改善もプラスにはたらきます。
腸内のデトックスがうまくいくようになるため、体に毒素がとどまらず常に新鮮な体をキープしてくれます。
さらに、腸内が健康になると栄養の吸収効率もアップし、食事が少なくてもしっかりと栄養が体に行き渡るようになります。結果として新陳代謝がよくなり、美容にもプラスにはたらくのです!
3.ラクトフェリンを食べ物から摂る
ラクトフェリンの1日の理想の摂取量は、300mgと言われています。
牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品にラクトフェリンは多く含まれています。特にチーズに多く、ナチュラルチーズ100gに約300mgラクトフェリンが含まれています。 1日の理想の摂取量が、この300mg程度と言われているので、チーズ100gと覚えておくといいでしょう。
ただ、毎日100gものチーズを食べるのは大変ですよね…ほかの食品においても、普通のヨーグルトでは約1kgも食べる必要があり、実際に摂取しようとするとなかなか大変というのが現実です。
そのため、理想量を摂取したいとなると、サプリメントや健康食品がおすすめなのです!
4.ラクトフェリンをサプリメントから摂る
サプリメントを試してみようとなった際に、覚えておいて欲しいポイントがあります。
それは、どんな効果を期待するのかということです!
ラクトフェリンは免疫機能を高めたり、腸内環境を改善したりとさまざまな効果を発揮ししてくれることは説明しましたが、体内で分解されやすく、胃酸のはたらきによっても壊れてしまいます。
そのため、効果を発揮して欲しい場所にちゃんと届くように作られたものを選ぶことが大切です!
ラクトフェリンで腸内環境の改善を目指すのであれば、乳酸菌やビフィズス菌、ガゼリ菌などと一緒に摂取するのもおすすめです。
継続的に摂取していくことが最も大切なポイントです。
5.副作用はあるの?
ラクトフェリンは安全性の高さが認められた確かなものです。
ただ、牛乳にアレルギーを持つ人の中には、ごくまれにラクトフェリンに対してもアレルギー反応を示す場合があります。
ほかのアレルギーに対しては、抑制のはたらきも示してくれるラクトフェリンですが、牛乳アレルギーをお持ちの方は、少ない量から摂取するなど、気をつけておいたほうがいいかもしれません。
また、特に気にする必要はありませんが、ラクトフェリンを摂取すると、まれに下痢の症状が出る例も見られます。
ただ、ラクトフェリン摂取後の下痢は整腸作用によるもので、腸内環境の改善に伴って、一時的に水分吸収が減ることによって引き起こされます。体調が悪くなっているわけではなく、好転作用の一環なのです。
お腹を壊した?と心配して、ラクトフェリンの摂取を止めずに、継続摂取に努めましょう。だんだんと症状が収まっていくはずです。
それでも気になる方は、医師または薬剤師に相談してから摂取するようにしましょう。
6.まとめ
赤ちゃんの健全な発育に欠かせないラクトフェリンは、さまざまな毒素と戦う大人の体にも安全で最適な成分です!
免疫機能の強化や、腸内環境の改善、美容&ダイエット効果といったように、嬉しい作用をもたらしてくれるラクトフェリン。
安全性も高く多くの人が、安心して摂取できる点も魅力ですよね!
今までいろいろなサプリメントを試したり、化粧品などにこだわったりしてきたけれど、なかなか効果を実感できていないという人は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
※この記事を監修して頂いた専門家の方 監修:薬剤師 宮本 知明 ●卒業大学:国際医療福祉大学 薬学部 薬学科 卒業 ※監修している内容についてはあくまで一般論に関してであり、具体的症状についての説明や診断を行うものではありません。また、監修者は本サイト上またはリンク先等におけるいかなる個別商品、特定商品の効果保証、購入推薦・推奨などをするものではありません。
●勤務先履歴:国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 薬剤部 勤務
●現在の勤務先:東京大学医学部附属病院 糖尿病・代謝内科 勤務
●医療・健康分野中心にフリーライターとして活動
●保有資格:薬剤師/GAJ認定ジェモセラピスト(植物療法士)/漢方ソムリエ
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この記事の執筆監修者の保有資格・企画 : サプリメントマイスター(108) 薬剤師(12)
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