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【管理栄養士が解説!】ラクトフェリンの基礎知識

  • 最終更新日:2018年4月5日
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管理栄養士が解説!ラクトフェリンの基礎知識と管理栄養士が言っている画像

 

監修者・女性

この記事の執筆専門家

管理栄養士 山本ともよ  (株式会社とらうべ)

※本記事は、管理栄養士の方に執筆いただいたものを健康チョキンにて編集しております。

 

1.はじめに

ラクトフェリンは母乳に多く含まれている成分ですが、ご存知でしたか?

 

今、ラクトフェリンが入った加工食品やサプリメントに人気が集まっています。

 

その健康効果はどのようなものでしょうか。

 

ラクトフェリンとは何かということと合わせて、解説をしましょう。

 

2.ラクトフェリンとはどんなもの?

ラクトフェリンはどんなもの?と管理栄養士が言っている画像

 

産後1週間ほど分泌される母乳には、少しとろみのあるたんぱく質成分が多く含まれています。

 

この、初乳に含まれるたんぱく質の一種が「ラクトフェリン」です。

 

その名の由来は、「ラクト=乳」「フェリン=鉄」です。

 

鉄分と結びつきやすいことからこの名が付けられています。

 

初乳ですと100mlあたりおよそ600mg、通常の母乳では100ml当たり200mgほどのラクトフェリンが含まれていると言われています。

 

いかに初乳にラクトフェリンが多く含まれているかおわかりでしょう。

 

ちなみに、殺菌する前の牛乳にもラクトフェリンは含まれています。

 

しかし、その量は母乳の10分の1程度と言われます。

 

3.ラクトフェリンにはどんな特徴があるの?

ラクトフェリンにはどんな特徴があるの?と管理栄養士が言っている画像

 

たんぱく質の一種であるラクトフェリン。

 

哺乳類の乳などに多く含まれていますが、どのような特徴があるでしょうか。

 

それを知って効果的に活用しましょう。

 

●熱に弱い

ラクトフェリンは熱に弱い性質があるので、牛乳やチーズなど多くの乳製品の場合、加工段階で加熱殺菌されたときに消失してしまいます。

 

●胃液で分解されやすい

ラクトフェリンは胃で分解されやすく、小腸まで届きにくい性質を持ちます。

 

赤ちゃんの場合、胃の働きが未熟なので母乳のラクトフェリンを吸収しやすいのですが、大人の場合は胃の働きが成熟していて胃液で分解されてしまうので、現在、胃で分解されにくくて腸まで届くラクトフェリンが開発されています。

 

なお、胃酸で分解されてすでにラクトフェリンでなくなっている成分は、それでも、強い抗菌作用を持っていることはわかっています。

 

4.ラクトフェリンの作用

ラクトフェリンの作用と管理栄養士が言っている画像

 

では実際、ラクトフェリンは健康効果としてどのように作用するのでしょうか。

 

先にお話ししたように、その名の由来からも、鉄と結合する性質を持つラクトフェリン。

 

ほかにも、血液中のトランスフェリンや卵白に含まれるオボトランスフェリンのように、鉄との相性の良い成分はありますが、ラクトフェリンほど強力に鉄と結合するものはありません

 

この結合力が次のようなさまざまな作用を産んでいます。

 

●貧血防止

鉄と結びついてその吸収や体内での移送を円滑にして、貧血を予防しています。

 

●抗菌作用

細菌の多くは体内で生きるために鉄を必要とするので、ラクトフェリンに鉄を奪わせることで、細菌は増殖しにくくなり、生育しづらい環境を作ることができます。

 

●抗炎症作用

ラクトフェリンによって組織の炎症や破壊を防ぐことができます。

 

これは、ラクトフェリンが細菌由来の炎症物質「リポポリサッカライド(LPS)」と結合して、細菌の細胞膜を壊してくれ、炎症の原因となる物質の産生が抑えられるためです。

 

●腸内環境を整える

腸内環境を整える腸内細菌のうち、善玉菌と呼ばれる乳酸菌やビフィズス菌などは、生育に鉄をあまり必要とはしていません。

 

そのため、ラクトフェリンが鉄と結合して、鉄を失っても悪影響がありません。

 

かえって、増殖する傾向があることさえ指摘されています。

 

つまり、善玉菌が生育しやすく、悪玉菌が生育しにくい環境を作ります。

 

●免疫力の向上

ラクトフェリンは白血球の半数余りを占める「好中球」の成分です。

 

ご承知のように、好中球は免疫細胞として炎症を抑えたり、菌を攻撃する役割を担っています。

 

ですから、ラクトフェリンが豊富にあることで、好中球の働きが活性化し免疫力が高まります。

 

ちなみに、免疫細胞には好中球のほかにも、マクロファージ、B細胞、T細胞、NK細胞といったものがあります。

 

これらの活性を高める作用もラクトフェリンにはあることがわかっています。

 

●歯周病予防

ラクトフェリンは唾液にも含まれていることはすでにお話ししました。

 

そのため、口腔内では歯周病菌に対して抗菌作用を働かせます。

 

また、歯周病菌の細胞膜にもあるリポポリサッカライド(LPS)と結合して、歯周病院の細胞膜を破壊し、抗菌作用を発揮します。

 

さらに、抗炎症作用も手伝って、歯周組織の炎症や破壊を防ぐ役割も果たしています。

 


以上に見てきたように、ラクトフェリンは細菌などに対して身体を健康に保ってくれる成分といえるでしょう。

 

その強い作用から細菌への耐性ができていない赤ちゃんに必要とされています。

 

ヒトは細菌と共存して生きています。その関係性はとても繊細です。

 

ラクトフェリンはそんな細菌との上手なつき合い方のサポートをしてくれる役割を果たします。

 

細菌と上手に付き合うためにラクトフェリンを摂取してみてはいかがでしょうか?

 

※この記事を執筆いただいた専門家の方

女性専門家

執筆:管理栄養士 山本ともよ
株式会社とらうべ所属

ヘルスケアに関するサービス、マーケティング支援やコンテンツ発信などを事業として展開。医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの専門家により、 医療・健康に関連する情報について、信頼性を確認・検証するサービスを提供している。

 

※執筆内容についてはあくまで一般論に関してであり、具体的症状についての説明や診断を行うものではありません。また、執筆者は本サイト上またはリンク先等におけるいかなる個別商品、特定商品の効果保証、購入推薦・推奨などをするものではありません。

 

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編集部
■健康チョキン編集部のライターが交代制で記事をアップしていきます!セルフメディケーションの重要性を健康チョキンを通じて発信し、日本が健康大国になるためのサポートをしてまいります。 実際に編集部員が本気で試したり、調べたり、インタビューさせてもらったコアな情報を発信していきます!乞うご期待!

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