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【管理栄養士が徹底解説!】子どもとDHAの関係について

  • 最終更新日:2017年8月17日

 

子どもとDHAの関係について

 

監修者・女性

この記事の執筆専門家

管理栄養士 山本ともよ  (株式会社とらうべ)

※本記事は、管理栄養士の方に執筆いただいたものを健康チョキンにて編集しております。

 

1.はじめに

頭が良くなる」として知られているDHA。

 

お子さんのことを考えて、取り入れている方も多いのではないでしょうか?

 

子どもにとってDHAはどのような働きがあるのか、解説していきます。

 

2.成長に必要なDHA

成長に必要なDHA

 

DHAは細胞壁に存在する脂質です。

 

細胞壁をしなやかにすることで、さまざまな健康効果をもたらします。

 

身体は多くの細胞でできています。

 

子どもの成長に不可欠なのはいうまでもありませんが、実際に次のような働きがあります。

 

●脳の発達に関与

脳はとても重要で繊細な働きをするため、中に入ることができる成分は限られていて、脳血管関門がそこを通ることができる成分を分別しています。

 

DHAは脳に入ることができる限られた成分のひとつです。

 

脳が発達する時期である胎児期から乳児期にかけて脳内のDHA量を測定したところ、妊娠20週ごろから上昇し、生後も上昇を続けることがわかりました。

 

脳の発達とともにDHA量が上昇していくことから、DHAは脳の発達に深く関わっていることがよくわかります。

 

また、脳の情報伝達をサポートすることも知られています。

 

神経細胞の細胞膜をしなやかにすることで、情報伝達物質のやりとりをスムーズに行うことを可能になります。

 

神経伝達物質はさまざまな種類がありますが、アセチルコリンは記憶や学習、睡眠に関わり、セロトニンは覚醒、睡眠などの生体リズムなどに関わります。

 

これらが円滑に伝達されることは、学習能力の向上だけではなく身体の発育にも大きく関わります。

 

また、DHAは網膜や視神経にも存在することから、視覚機能の成長にも関係します。

 

●心の安定に関与

脳で神経伝達をスムーズに行うことは、心の安定にもつながります

 

神経伝達物質であるノルアドレナリンは幸福感や不安感などに関わり、ドーパミンは攻撃性、快感などに関わります。

 

これらが円滑に伝達されることで、幸福感や快感だけでなく、適切な怒りや不安の感情を発することもでき、安定した心の発育につながります。

 

3.子どものDHAの摂取量は?

子どものDHA摂取量は?

 

「日本人の食事摂取基準2015年版」によると、成人ではDHAとEPAを合わせて1日1000mgとされています。

 

子どもに関する指標は示されておらず、大人の量を目安に、魚を摂取する習慣を身につけることが望ましいとされています。

 

4.子どもは魚が苦手?

子どもは魚が苦手?

 

日本人の1日あたりの魚介類と肉類の摂取量を比較すると、魚介類は減少を続けていて、平成18年には魚介類の摂取量が肉類を下回りました。

 

子どもにおいては魚介類よりも肉類が多いという調査結果が出ています。

 

また、農林中央金庫が小学生に給食で嫌いなメニューを聞いたところ、「魚料理」が1位となりました。このような結果から、「子どもは魚が苦手」ということが推測されます。

 

けれど、全ての魚や魚料理が苦手というわけではありません。大日本水産会の調査でも、「魚を好き」と答えた子どもの割合は45.9%、嫌いと答えた割合は10.6%という結果が出ています。

 

お寿司は子どもが好きなメニューのひとつであり、マグロやサーモンが好きな魚に挙げられています。

 

子どもは本能的に、食べ辛い形態や苦味・酸味を嫌います。

 

また、生臭いにおいを避ける傾向にあります。

 

実際に魚が嫌いな理由として挙げられたのは「骨があるから」「食べるのが面倒」「食べるのに時間がかかる」「においが嫌い」などです。

 

中でもDHAの含有量が多い青魚は嫌われる傾向があります。

 

子どもの好き嫌いは環境にも左右されます。

 

共働きや塾通いの家庭が増え、手間のかからない料理が増える、好きなものを選んで食べる、などの食環境が増え、肉料理の頻度が増えていると考えられます。

 

以上のことから、必ずしも子どもが魚が苦手で摂取量が減っているわけではなく、工夫次第で魚の摂取頻度を増やすことは可能だと考えられます。

 

健全なココロとカラダの発達のために、魚介類の摂取量を増やしていきたいですね。

 

5.将来の健康のためにDHA摂取の習慣を

将来の健康のためにDHA摂取の習慣を!

 

DHAは成人になってからも健康維持に重要な栄養素です。

 

子どもの時から魚料理に慣れておくと、将来の健康にもつながります。

 

子どもの嫌いな理由から、簡単に食べることができて臭いが気にならないこと、さらに、作る側にとっても手間がかからないことが重要です。

 

近年多くのスーパーで骨抜き処理のされた魚の切り身が売られていたり、下処理をしてもらうこともできます。

 

これらを利用すれば、お肉と同じように揚げる・炒めるなどの調理ができます。

 

とくにおすすめなのは唐揚げ。唐揚げ粉をまぶすと下味で臭みが消えて食べやすくなります。

 

タルタルソースやケチャップなどをつけるとさらに食べやすくなるでしょう。

 

また、ツナや鮭、タラなど臭みが少ない魚をチャーハンやグラタンなどにすると、お子さんに好まれます。

 

また最近では、魚を使ったハンバーグやソーセージなど、魚とわからないような製品も多くあるので、これらを活用するのも良いでしょう。

 

その際、「魚だ」ということを教えてあげましょう

 

「魚を美味しく食べられた」という経験の積み重ねが大切です。

 

6.最後に

魚には、DHA以外にも、良質なたんぱく質ビタミン・ミネラルなど、成長に必要な栄養素が豊富です。

 

ぜひ、魚離れではなく魚慣れができるようにしてあげたいですね。

 

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※この記事を執筆いただいた専門家の方

女性専門家

執筆:管理栄養士 山本ともよ
株式会社とらうべ所属

ヘルスケアに関するサービス、マーケティング支援やコンテンツ発信などを事業として展開。医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの専門家により、 医療・健康に関連する情報について、信頼性を確認・検証するサービスを提供している。

 

※執筆内容についてはあくまで一般論に関してであり、具体的症状についての説明や診断を行うものではありません。また、執筆者は本サイト上またはリンク先等におけるいかなる個別商品、特定商品の効果保証、購入推薦・推奨などをするものではありません。

 

 

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