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【保健師が伝授!】なる前に予防しよう!今から出来るセルフメディケーション!

  • 最終更新日:2018年6月22日
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保健師が伝授!なる前に予防しよう!今からできるセルフメディケーションと保健師が言っている画像

 

監修者・女性

この記事の執筆専門家

保健師  吉村佑奈 (株式会社とらうべ)

株式会社 とらうべ 社員。つい先日まで、病院で看護をしていて、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当。

※本記事は、保健師の方に執筆いただいたものを健康チョキンにて編集しております。

 

1.はじめに

最近よく耳にするようになった「セルフメディケーション」というコトバ。

 

医療費控除が受けられる「セルフメディケーション税制」などがとくに注目されていますが、そもそもセルフメディケーションとはどういうものなのでしょうか?

 

そこで、セルフメディケーションの意味や、手軽にできるセルフメディケーションの方法について解説します。

 

2.セルフメディケーションの定義

セルフメディケーションの定義と保健師が言っている画像

 

そもそも「セルフメディケーション」は、世界保健機関(以下、WHO)によって定義されたコトバです。

 

WHO1998年に出した報告書によると、セルフメディケーションは「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」を意味します。

 

セルフメディケーションと似たコトバに「セルフケア」があります。

 

セルフケアは、健康を確立・保持し、病気を予防することを意味するコトバであり、セルフメディケーションも含むより広い概念として考えらえています。

 

では、なぜ近年日本でも盛んにセルフメディケーションが叫ばれるようになったのでしょうか?

 

その理由には、少子・高齢化などによって、医療費や医薬品費などの社会保障費が大幅に増加していることが関係しています。

 

日本では医療費の上昇が問題になっていますが、一方で医薬品に占めるOTC医薬品の割合が少ないことが指摘されています。

 

OTC医薬品とは、「Over The Counter(カウンター越し)」に販売される医薬品のことで、簡単にいうと薬局やドラッグストアで買うことができる薬のことを指します。

 

このようなOTC医薬品をうまく活用しつつ、日々のちょっとした不調は病院に行かずに自分でケアすることで、社会保障費の削減を目指そうと、日本でもセルフメディケーションという考え方が注目されるようになってきたのです。

 

では、もっと身近にセルフメディケーションを実践するためにはどんなことをしたらよいのでしょうか?

 

次から具体的に見ていきましょう。

 

3.手軽にできるセルフメディケーション

手軽に出来るセルフメディケーションと管理栄養士が言っている画像

 

ここでは、手軽にできるセルフメディケーションとして、次の3つを紹介します。

 

①.自分の健康状態を把握する

自分で手当てするためには、まずは自分の健康状態についてよく知っておく必要があります。

 

自分の健康状態を知る方法はいくつかあります。

 

体重や体温、血圧などを日ごろから測定する習慣をつけるのもそのひとつ。

 

たとえば、熱っぽさを感じたとき、「37℃は超えていないから大丈夫か」といって無理をしてしまう人がいます。

 

でも、その人の平熱が低い場合には、37℃を超えていなくても休まなければいけない場合もあります。

 

実際に、無理をして風邪をこじらせてしまった、という経験がある人も多いのではないでしょうか?

 

このような事態は、ふだんから自分の健康状態を把握しておくことで防ぐことができることもあるため、まずは自分の体調に関心を持つことから始めましょう。

 

②.ふだんから相談できる薬剤師を見つけよう

WHOは、セルフメディケーションを行っていく上で薬剤師をキーパーソンとして挙げています。

 

ふだんからセルフケアをしていても、「ちょっと体調が悪いな」と思った時には専門家に相談したいですよね。

 

そういうときに、かかりつけの薬剤師がいると、自分の体調に合わせて服薬などについての適切なアドバイスを受けることができます。

 

今の症状にはどのような薬が良いのか、どのくらい様子を見て受診をするべきかなどを知ることができるため、セルフメディケーションの心強い味方になってくれます。

 

③.薬やサプリメントなどの正しい知識を身につける

自分の体調のことが把握できるようになってきたら、薬やサプリメントなどにも関心を持ち、正しく理解するように努めましょう。

 

最近では、いろいろな健康食品やサプリメントが市販されているため、毎日の食生活に活用している人も少なくないでしょう。

 

けれども、飲み方や飲み合わせが間違っていると、せっかく飲んでいても効果が半減したり、かえって悪影響を及ぼす場合もあります。

 

インターネットをはじめチマタには、薬やサプリメントに関する情報があふれています。

 

そのため、自分独りではどの情報が正しいか、判断できない場合もあるでしょう。

 

そんなときは、まずは医師や薬剤師に相談し、少しずつ正しい知識を身につけてセルフメディケーションのために役立ててみましょう。

 

※この記事を執筆いただいた専門家の方

女性専門家

執筆:保健師 吉村佑奈

株式会社 とらうべ 社員。つい先日まで、病院で看護をしていて、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当。

株式会社とらうべ

ヘルスケアに関するサービス、マーケティング支援やコンテンツ発信などを事業として展開。医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの専門家により、 医療・健康に関連する情報について、信頼性を確認・検証するサービスを提供している。

 

※執筆内容についてはあくまで一般論に関してであり、具体的症状についての説明や診断を行うものではありません。また、執筆者は本サイト上またはリンク先等におけるいかなる個別商品、特定商品の効果保証、購入推薦・推奨などをするものではありません。

http://jsmi.jp/book/index.html

 

・セルフメディケーション推進に向けたドラッグストアのあり方に関する研究会「セルフメディケーション推進に向けたドラッグストアのあり方に関する研究会報告書」

http://www.meti.go.jp/press/2014/03/20150313004/20150313004a.pdf

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吉村由奈

【保有資格:看護師/保健師】医療で起きていることをいかにわかりやすくお伝えするか、に日々苦悩しています。出来るだけわかりやすく医療情報をお届けするよう心がけています。

この記事の執筆監修者の保有資格・企画 :

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