1. 健康チョキンTOP
  2. 特集
  3. ≫【特集♪現役治療家に直撃vol.1】鍼灸治療の効果、一方で危険性はあるのか?

【特集♪現役治療家に直撃vol.1】鍼灸治療の効果、一方で危険性はあるのか?

  • 公開日:2016年5月16日
  • 最終更新日:2016年10月28日

  • 510views

◆まずはじめに

なかよし鍼灸接骨院

 

こんにちは、健康チョキン編集部のhikaruです。

今回、統合医療(東洋医療)の中でも圧倒的な歴史を誇る「鍼灸」に関して、

東京都小金井市にある「なかよし鍼灸接骨院」の院長米谷先生にお話しを伺ってきました。

 

まず、今回のインタビュー記事では、

未病や不調に対する鍼灸治療の効果や期待できることをテーマにお話を伺ってきました。

 

「鍼治療って、鍼を体に刺すわけだしなんか怖いイメージがある」

「鍼灸ってどんな症状に効果があるの?」

 

など、鍼灸治療には興味があるけど、

いまいち踏み切れないと考えている方など、

現役の治療家さんからお話を伺った内容なので是非参考にして頂けると幸いです。

 

◇今回、お話を伺った先生はこちら

 

今回お話を伺ったのはこの方!

なかよし鍼灸接骨院」米谷先生

米谷先生が高校時代、病院で治らなかった神経性胃腸炎が整体を受けたことで症状が改善したことから、東洋医学に興味を持ち大学~社会人を通して続けてきた水泳を引退後、鍼灸医療の道を志し鍼灸専門学校に入る。ちょうどその頃、「鍼灸の世界」という中国医学の本に出会い感銘を受けたことをきっかけに、著者であり鍼灸師の呉澤森先生に専門学校を卒業後に弟子入りし、2年間の修行を経て、東京都小金井市の「なかよし鍼灸接骨院」で、中医学の知識と経験を生かし筋肉系の疾患から婦人科系の不調のほか、風邪など幅広く未病に悩む方々の治療に従事している。

なかよし鍼灸接骨院_外観なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

 

 

・呉澤森先生の著書「鍼灸の世界

 

鍼灸の世界

 

 

1.首肩のコリだけではない。鍼灸治療で改善できる未病の範囲は様々ある

 

編集部

早速ですが、米谷先生の「なかよし鍼灸接骨院」には、どのような未病や不調をお持ちの方が来院するのでしょうか?
なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

 

やはり、最初は整形外科的な疾患(肩コリ・坐骨神経痛・腰痛・手のしびれ)が多いですね。

編集部

それ以外の不調をお持ちの方も鍼で治療されているのですか?
なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

米谷

そうですね、当院では風邪の治療や婦人科系の悩み、それから冷えやめまい、クマなどの改善を目的に治療を受けられる方も多くいらっしゃいます。

編集部

風邪、、、ですか?それは意外でした。鍼灸というと、筋肉系の疾患をイメージしておりましたので。ちなみに、風邪を鍼治療で治せるとは、どのような考え方なのでしょうか?
なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

米谷

中医学の観点から言うと、体表はバリア機能を有していてこの機能が落ちると冷えが体の中に入り込み、風邪などを発症しやすくなるとされています。この体表のバリア機能は肺が担っているとされているので、肺の機能を高める鍼灸治療を行っています。また、胃腸が疲れて体力が低下し抵抗力が落ちることで発症される方もいます。そういう方には胃腸を調える治療を行います。

 

なかよし鍼灸接骨院_米谷先生1

 

編集部

なるほど。中医学とは中国医学のことですよね?鍼治療における具体的な不調改善の症例別の成功例については後ほど詳しくお伺いさせてください。まず最初に伺わせて頂きたいのは、中国と日本で鍼治療にどんな違いがあるのですか?
なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

米谷

体全体の健康(自然治癒力)を高めるという東洋医療の考えは同じなのですが、中国と日本では使用される鍼に大きな違いがあります。
 

2.中国鍼と日本鍼では形状や打ち方に大きな違いがある。日本人の体の個性に合わせて日本鍼は独自に発展してきた。

 

編集部

その違いは、鍼の太さなどですか?
なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

米谷

そうですね。鍼の太さも大きく異なりますが、鍼の長さや打ち方にも違いがあります。

編集部

なるほど。
なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

米谷

まず、治療に利用する鍼についてですが中国鍼の方が圧倒的に太くて長いです。中国の鍼治療では響きという独特の感覚がないと効果的でない言われることもあります。

 

<日本鍼と中国鍼>

中国鍼と日本鍼

 

 

編集部

それはすごいですね。国の医療行為として鍼灸治療の伝統が根付いているだけありますね。
なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

米谷

そうですね。日本では、鍼の長さを寸、太さを番と表し、施術を受ける方の個性に合わせて使いわけられているのが一般的です。

編集部

打ち方の違いというのは?
なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

米谷

中国鍼は、鍼を直接体に打つのですが、日本鍼は細い円筒状の管に針を入れてトントンと弾くように打っていきます。日本国内の鍼灸院では、この日本鍼を使うことが多いと思います。

編集部

日本鍼は細いので、その方が細かく狙ったところに打てそうですね。

3.鍼灸というと痛い、怖いというイメージを持たれている方が多いのも現状。また鍼治療に危険性はあるのか?

 

編集部

ところで、鍼灸治療というと鍼を体に刺すイメージから痛そうとか怖いというイメージを持って敬遠される方は多いと思うのですが、いかがでしょうか?健康チョキン編集部内でも、そういったイメージから鍼灸治療にはなんとなく興味があるけど、実際には利用したことがないというものがいます。
なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

米谷

そうですね。鍼灸に対して注射のような印象を持たれる方は多くいらっしゃると思います。打つつぼや体の個性によっても異なりますが、皮下に針を打つと鍼灸独特の“響き”というつーんとした感覚が広がる場合もあります。

編集部

私は、鍼灸治療は利用したことが以前にあるのですが、箇所によっては響きを感じました。確かに独特の感覚で通常の痛みとは異なり、むしろ気持ち良くも感じました。
なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

米谷

響きの感じ方は人それぞれですね。鍼を打つと血流が改善(血液を集め循環を良くして)するので、広がるような刺激になるのですね。また、もちろん初めて体験される方で痛みが怖い方は、事前にその旨を伝えて頂ければ、刺激の少ない細い鍼からはじめることもできます。

編集部

それは有難いですね。ちなみに、鍼と灸ではどのような違いがあるのですか?やはり鍼を皮下に入れるので打つ場所によっては、健康を逆に悪くするなどの危険性はあるのですか?
なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

米谷

鍼治療では、治療の結果、効き目がなかったということはあるのですが直ちに体調が悪化したり、危機的な健康悪化リスクはあまりないと思います。鍼自体の衛生管理はしっかりやっていますし、鍼灸は国家資格のため専門学校の3年間でリスクを排した鍼治療を徹底的に学んでいきます。ただしそれでも、最もリスクになり得る肺の近くにある胸や背中に鍼をさす場合は特に注意が必要だと思います。

 

なかよし鍼灸接骨院_米谷先生2

 

編集部

なるほど、それで分かりました。
 

4.鍼治療では、筋肉系の疾患だけではなく、風邪のほかひん尿や婦人科系、目のくまなどの美容目的に鍼灸治療を利用される方も多い

 

編集部

先ほど、鍼灸治療では肩コリや腰痛など、筋肉系の疾患で利用される方が多いとお聞きしました。
なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

米谷

そうですね、鍼灸治療で保険適用される病気の殆どが筋肉系の疾患のために、そういう印象を持たれる方が多いですね。余談ですが実際は、病院での同意書が必要で、そのことを知らない方も多いため、保険適用で鍼灸治療される方は全体の5%もいらっしゃいませんが…

 

<鍼灸治療で保険適用が認められている病名>

腰痛症・・・慢性的な腰痛のほか、ギックリ腰など急性の疾患。

神経痛・・・座った姿勢でしびれる坐骨神経痛など。

リウマチ・・・各関節が腫れて痛む疾患で慢性、急性リウマチとある。

五十肩・・・肩の関節周りの筋肉が緊張し、腕をあげようとすると痛みが伴い挙がらない。

頚腕症候群・・・頚(首)から肩、腕にかけてしびれを伴った痛みがでる疾患。

頚椎捻挫後遺症・・・頚(首)の外傷、むちうち症など。

 

編集部

米谷先生の治療院では、筋肉系以外の不調、例えばひん尿や風邪、婦人科系の悩みにも効果があるということで、具体的な治療実績を教えて頂けないでしょうか。
なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

米谷

症状別の実績は多岐に渡っており、患者さんの悩みや体質によって治療成果や施術過程が異なってきますので子細な説明はしづらいのですが、ひん尿や風邪の他にアトピーや生理痛などの治療実績はあります。そういった患者さんの多くが、病院では治らないと言われて鍼灸に辿り着いた方が多いのが現状です。

編集部

なるほど、いわゆる未病、それも慢性的な症状が多いのですね。
なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

米谷

そうですね、鍼灸治療(東洋医療)の本懐は、その人がもっている本来の自己治癒能力(体質)を取り戻すことに最終的にはつながるので、慢性的な未病の治療としては優れた治療方法だと思います。もちろん根治まである一定の時間はかかりますが。

編集部

治療を受ける側としても、特に慢性的な不調は一回治療を受けただけでは改善しにくいということを理解しておくことが重要ですね。
なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

米谷

そうですね、鍼灸治療をより効果的に行うには患者さんの治療への協力、そして日頃の生活習慣の見直しをセットに考えることが非常に大切です。

編集部

なるほど。受ける側(患者)のポイントに関しては、また後ほど詳しくお伺いさせてください。
なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

米谷

ちなみに、眼の下のクマなども鍼治療は非常に得意としています。

編集部

それは驚きです。美容目的で鍼治療を利用される方もいらっしゃるということなのですね。
なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

米谷

はい。鍼を打つことで、巡りの悪い鬱積した部分に血を集めて血流を良くすることができます。鍼を打った局所で軸索反射というものが起こり末梢血管が拡張されます。また、鎮痛効果を出現させたり、自律神経系、内分泌系、免疫系等にも鍼治療は影響を及ぼすと言われています。

編集部

鍼治療は、すごい万能なのですね。有史以前の3000年以上前から鍼治療があったと言われるくらいもっとも歴史の深い治療方法の奥深さを感じざるをえません。

5.鍼灸治療で治せない不調や未病はあるのか?

 

編集部

ところで、鍼灸で治療できない疾患はあるのでしょうか?
なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

米谷

癌など、かなり進行してしまった病気は難しいですね。

編集部

なるほど。
なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

米谷

それから、緊急性の高い骨折なども難しいです。鍼灸で期待される治療効果が見込めない場合は病院を進めています。(例えば、骨折の場合は整形外科など)とはいえ、生活習慣病や骨折であっても、その原因を完全に取り除くことはできませんが、原因から派生する痛みや不調を軽減するような治療は鍼で行うことはできます。

編集部

良く分かりました。しかし、今回のインタビューを通して、現代の日本人の多くが抱える未病や不調の多くが、鍼治療での効果が期待できるということは、本当に驚きでした。
なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

米谷

そうですね。鍼を打つつぼはWHO(世界保健機関)に認められているものだけでも361もありますから、不調の原因に対応したつぼに適切に鍼治療を行っていくことができれば、様々な未病に対して効果は期待できると思います。

編集部

361ですか、すごい数ですね。
なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

米谷

あくまでもWHOで正式に認められている数ですから、鍼治療の流派によってつぼの数は大きく変わってきます。また、このつぼを打てば、この不調が治るという一対一の関係ではなく、個人の症状や体質や個性に合わせて打つつぼは変わってきますし、いくつかのつぼを同時に鍼を打つという組み合わせ技で治療していくことが殆どです。

編集部

そうなると、施術方法は画一的なものではなく、ほぼ無限大に広がるので鍼灸師さんの技量や経験によって大きく施術結果が変わってきそうですね。
なかよし鍼灸接骨院_米谷先生

米谷

その通りです。鍼治療の最大の特徴は鍼を使うことで、同時に複数個所に刺激を与えられるということなのですが、その手法は鍼灸師の経験則や、施術過程によってかなりの差がでると思います。

編集部

なるほど。ここまでで鍼灸治療の素晴らしさ奥深さなど大変貴重なお話をお伺いさせて頂きまして改めてありがとうございます。私自身、早速米谷先生の鍼灸治療を早速受けてみたいと思ったほどですが、この記事を読んで頂ける読者様に向けて、次回は「かかりつけ鍼灸師の正しい見つけ方」についてお伺いさせてください。
 

 

>>>次回特集予定:【特集♪現役治療家に直撃vol.2】鍼灸治療 かかりつけ鍼灸師の正しい選び方

The following two tabs change content below.
hikaru
■20代/男性/会社員 営業担当時代はヘルスケア領域の顧客を多数担当。セルフメディケーションを怠った結果、体調を崩したことをきっかけに健康オタクに…!自らも、「健康食品コーディネーター」の資格を取得し、これまで得た栄養学や生理学、遺伝子学の知識を使って、健康増進を目指す方や悩みのある方にとって分かりやすい情報を提供できるよう心がけています。最近大好きなキーワードは、「徳と記憶」。