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【危険!】管理栄養士が解説!妊活中・妊娠中の人が葉酸不足になるとどうなる?

 

管理栄養士が伝授!妊活中・妊娠中の人が葉酸不足になるとどうなる?と管理栄養士が言っている画像

 

監修者・女性

この記事の執筆専門家

管理栄養士 山本ともよ  (株式会社とらうべ)

※本記事は、管理栄養士の方に執筆いただいたものを健康チョキンにて編集しております。

 

1.はじめに

厚生労働省は、妊活中や妊娠中の女性たちに対して葉酸の摂取を推奨しています。

 

それは、なぜでしょうか?

 

また、葉酸が足りなくなると、どのようなことが起きるのでしょうか?

 

今回は、妊活中や妊娠中の人に起こる葉酸不足のリスクについて解説します。

 

2.妊活中・妊娠中に葉酸が必要な理由

妊活中・妊娠中に葉酸が必要な理由

 

葉酸には、細胞の核酸を作る、細胞分裂を促す、赤血球を作る、血管をしなやかにするアミノ酸の代謝をサポートするなどの役割があります。

 

葉酸はビタミンB群のひとつで、ほかの栄養素と同じように誰にとっても必要なものです。

 

「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、成人の1日あたりの摂取推奨量は240μgと記載されています。

 

●葉酸の1日の摂取推奨量

・成人男女/240μg

 

ただし、妊活中や妊娠中の女性は、この量に加えて葉酸を摂取することが推奨されています。

 

それは、葉酸には神経管閉鎖障害という胎児の障害のリスクを下げる効果が証明されているからです。

 

このような葉酸の効果に関する研究は、もともと海外でさかんに行われ、欧米諸国では妊娠が可能な年齢の女性に対して、葉酸の積極的な摂取がすすめられてきました。

 

その後、もともと神経管閉鎖障害の発症リスクが低い中国でも葉酸の効果が証明されたこと、また、日本でも神経管閉鎖障害の発症率が増加傾向にあったことから、国内でも研究が行われるようになりました。

 

そして、2000年、厚生省(現、厚生労働省)は、とくに妊娠を計画している女性に対して、バランスのとれた食事に加えて、栄養補助食品やサプリメントなどからの葉酸摂取を呼びかける通知を出し、現在でも葉酸の摂取を推奨しています。

 

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3.葉酸不足による胎児への影響

葉酸不足による胎児への影響

 

葉酸が不足すと、神経管閉鎖障害を引き起こす可能性があります。

 

神経管閉鎖障害は、脳や脊髄のもとである神経管に障害が起こる病気です。

 

閉鎖障害が神経管の上の方で起こったものを「無脳症」、下の方で行ったものを「二分脊椎症(にぶんせきついしょう)」と呼びます。

 

●無脳症

妊娠初期である妊娠4~5週目に神経管に起こる障害で、お腹の中で脳が育たない、あるいは途中まで育って退化してしまう病気です。

 

胎児が無脳症を発症した場合、早産や死産のリスクが高まります。

 

●二分脊椎症

脊髄は、脊椎(せきつい)と呼ばれる骨の中を通っている神経です。

 

二分脊椎症になると、脊髄が脊椎の外に飛び出してほかの場所にくっついたり、傷ついてしまいます。

 

その結果、運動機能や知覚に麻痺が生じ、下肢に障害が出て車いすが必要になったり、内臓の機能に異常をきたして排尿障害などが起こることがあります。

 

また、けいれんや脱臼、発達障害などさまざまな病気を合併するリスクも高まります。

 


 

神経管閉鎖障害は、葉酸不足のみが原因になるわけではないため、葉酸を摂取したからといって100%予防できるわけではありません

 

しかし、葉酸を摂取することによって発症リスクを下げることが実証されているため、厚生労働省では葉酸の摂取を推奨しているのです。

 

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4.妊活中や妊娠中に必要な葉酸の摂取量

妊活中・妊娠中に必要な葉酸の摂取量

 

先に述べたように、性別や妊娠の有無にかかわらず、成人の1日あたりの摂取推奨量は、240μgです。

 

これに加えて、妊娠中や授乳中は、必要なエネルギーや栄養素の量が増えることから、次の量を食事から摂ることが望ましいとされています。

 

さらに、妊活中や妊娠3カ月までの女性は、サプリメントなどの加工食品からさらに400μgを摂取することが推奨されています(妊活中は240μgに付加、妊娠3カ月までは480μgに付加)。

 

●葉酸の1日の摂取推奨量

・成人男女/240μg

・妊娠中/240μg(合計480μg)

・授乳中/100μg(合計340μg)

・妊娠を計画している時期(妊娠1ヶ月以上前)~妊娠3ヶ月までの女性/400μg(合計640μg)

 

実は、サプリメントなどに含まれる葉酸は、「モノグルタミン酸型(合成葉酸)」といって、食事から摂取できる天然葉酸と種類が異なります。

 

現在のところ、神経管閉鎖障害のリスクを下げることが証明されているのは、モノグルタミン酸型の葉酸を充分に摂取した場合のため、神経管が作られるこの時期には、サプリメントなどでの摂取が推奨されているのです。

 

5.食事・サプリメントでの摂り方

食事・サプリメントでの摂り方

 

最後に、食事やサプリメントで摂取するときの注意点をお伝えします。

 

●食事での摂り方

葉酸は、レバー、ほうれん草やアスパラガス、ブロッコリーなどの野菜、いちご、夏みかんなどの果物、納豆、卵などに多く含まれています。

 

妊娠中は、より多くの栄養素が必要になるため、バランスの良い食事を心がけた上で、これらの食品を意識的に摂るようにしましょう。

 

ただし、葉酸は熱に弱いため、加熱する場合はできるだけ時間を短くしましょう。

 

また、ビタミンAを多く含むレバーは、とくに妊娠中は胎児の奇形のリスクをともないます。

 

そのため、レバー以外の食品から摂取するようにしましょう。

 

●サプリメントでの摂り方

サプリメントを選ぶ際は、合成葉酸が400μg摂れるかを確認しましょう。

 

また、葉酸を体内で効率よく働かせることができるビタミンB6やビタミンB12、ビタミンCが含まれているものを選ぶとより良いでしょう。

 

なお、サプリメントから葉酸を摂る場合は、必ず用法用量を守るようにしてください。

 

2017年、日本先天異常学会は神経管閉鎖障害の発症リスクが下がっていないことを理由に、葉酸サプリの摂取を呼びかける声明を出しています。

 

妊娠初期の女性はもちろん、妊活中の女性も、葉酸を摂取するようにしましょう。

 

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※この記事を執筆いただいた専門家の方

女性専門家

執筆:管理栄養士 山本ともよ
株式会社とらうべ所属

ヘルスケアに関するサービス、マーケティング支援やコンテンツ発信などを事業として展開。医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの専門家により、 医療・健康に関連する情報について、信頼性を確認・検証するサービスを提供している。

 

※執筆内容についてはあくまで一般論に関してであり、具体的症状についての説明や診断を行うものではありません。また、執筆者は本サイト上またはリンク先等におけるいかなる個別商品、特定商品の効果保証、購入推薦・推奨などをするものではありません。

 

 

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編集部
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