1. 健康チョキンTOP
  2. サプリ・健康食品で補う
  3. 成分から探す
  4. その他
  5. ≫ 【管理栄養士が解説!】ラクトフェリンの効果について

【管理栄養士が解説!】ラクトフェリンの効果について

 

管理栄養士が解説!ラクトフェリンの効果について

 

監修者・女性

この記事の執筆専門家

管理栄養士 山本ともよ  (株式会社とらうべ)

※本記事は、管理栄養士の方に執筆いただいたものを健康チョキンにて編集しております。

 

1.はじめに

「ラクトフェリン」という言葉はあまり聞き慣れないかもしれません。

 

ラクトフェリンは、母乳に多く含まれる成分です。

 

ここ最近、健康効果が期待できるとして注目され、ラクトフェリン入り加工食品やサプリメントなどが販売されています。

 

どのような成分で、身体にどんな働きをしてくれるのでしょうか?

 

詳しく見ていきましょう。

 

2.ラクトフェリンとは

ラクトフェリンとは

 

ラクトフェリンには、「ラクト=乳」「フェリン=鉄」という意味があり、鉄と結びつきやすいことからこの名前がつけられたといわれています。

 

ラクトフェリンは、お母さんから産後1週間ほど分泌される少しとろみのある母乳(初乳)に多く含まれているたんぱく質の一種です。

 

初乳には100mlあたり約600mg、通常の母乳には100mlあたり約200mgのラクトフェリンが含まれています。

 

また、牛の生乳(殺菌される前の牛乳)にも含まれています。

 

しかし、生乳のラクトフェリンは母乳の10分の1程度です。

 

そのほか、唾液や涙、鼻水、血液中にも含まれ、外部につながる入り口から全身を流れる血液まで、広く分布する成分です。

 

2.ラクトフェリンの特長

ラクトフェリンの性質を見ていきましょう。

 

●熱に弱い

熱に弱い

 

ラクトフェリンはたんぱく質の一種とお伝えしましたが、たんぱく質が多い食品を摂ればラクトフェリンが摂れるわけではありません

 

ラクトフェリンは哺乳類の乳に含まれますが、牛乳やチーズなど多くのの乳製品は、加工段階で加熱殺菌されます。

 

そのため、ラクトフェリンはほとんどなくなってしまうのです。

 

●胃液で分解されやすい

胃で分解されやすい

 

ラクトフェリンは小腸で吸収されますが、多くは胃で分解されてしまうため、十分に体内に吸収されるのが難しいです。

 

赤ちゃんの場合は、胃の働きが未熟であり、母乳のラクトフェリンを吸収できますが、大人は胃液により分解されてしまいます。

 


 

このように繊細な成分であることから、胃で分解されにくく腸まで届くラクトフェリンが開発されています。

 

3.ラクトフェリンの効果

鉄と結合する性質を持つのが大きな特徴です。

 

この性質を持つたんぱく質は、血液中に存在するトランスフェリンや、卵白に含まれるオボトランスフェリンなどラクトフェリンのほかにもがありますが、ラクトフェリンが鉄と結合する力は強力で、ほかと比べて100倍以上高いといわれています。

 

この結合力によって、さまざまな働きを行っています。

 

ラクトフェリンの効果はまだ研究が進められている段階ですが、わかっているものを紹介します。

 

●抗菌作用

抗菌作用

 

多くの細菌は、体内で生きるために鉄を必要とします。

 

ラクトフェリンは鉄を奪うため、細菌が生育しづらい環境を作り、増殖を抑えます

 

●免疫力を高める

免疫力を高めるラクトフェリン

 

初乳に多く含まれることからも分かるように、生まれて間もない赤ちゃんをウィルスや細菌から守る働きを担っています。

 

ラクトフェリンは、白血球の約半数を占める「好中球」の成分です。

 

好中球は炎症を抑えたり、菌を攻撃する際に働く免疫細胞です。

 

つまり、ラクトフェリンが十分にあれば、好中球の働きが良くなり、免疫力が高まるのです。

 

さらに、免疫細胞には好中球のほかにマクロファージ、ウイルスやガン細胞へ攻撃性の高いB細胞、T細胞、NK細胞などがあります。

 

ラクトフェリンはこれらの活性を高める作用もあります。

 

●抗炎症作用

抗炎症作用

 

ラクトフェリンは、細菌由来の炎症物質である「リポポリサッカライド(LPS)」という物質と結合して細菌の細胞膜を壊します

 

すると、炎症の原因となる物質の産生が抑制され、組織の炎症や破壊が妨げられます。

 

●歯周病予防

歯周病予防

 

ラクトフェリンは唾液にも含まれているため、口腔内で歯周病菌に対して抗菌作用を示します。

 

また、歯周病菌の細胞膜にもリポポリサッカライドが存在します。

 

これと結合して歯周病菌の細胞膜を壊すことで抗菌作用を発揮します。

 

さらに、抗炎症作用により、歯周組織の炎症や破壊を防ぎます。

 

●腸内環境を整える

腸内環境を整えるラクトフェリン

 

乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌と呼ばれる腸内細菌は、生育するのに鉄をあまり必要としないため、ラクトフェリンによって鉄が引き抜かれても悪影響はありません。

 

それどころか、ラクトフェリンを摂ることで腸内細菌の増殖を促す研究結果が出ていて、増殖作用も期待されています。

 

つまり、悪玉菌は生育しづらく、善玉菌は生育しやすい環境を作るということです。

 

●貧血を予防する

貧血を予防する

 

鉄と結びつくため、鉄の吸収や体内での輸送を円滑にするのに働きます

 


 

このように、ラクトフェリンは細菌と身体との関係を上手く保つ成分です。

 

その働きから、産まれて間もない、細菌への耐性がない赤ちゃんに必要なのです。

 

ヒトは常に細菌と共存して生きています。

 

その関係はとても繊細で、生活環境などによって左右されています。

 

細菌と上手に付き合うためにラクトフェリンを摂取してみてはいかがでしょうか?

 

※この記事を執筆いただいた専門家の方

女性専門家

執筆:管理栄養士 山本ともよ
株式会社とらうべ所属

ヘルスケアに関するサービス、マーケティング支援やコンテンツ発信などを事業として展開。医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの専門家により、 医療・健康に関連する情報について、信頼性を確認・検証するサービスを提供している。

 

※執筆内容についてはあくまで一般論に関してであり、具体的症状についての説明や診断を行うものではありません。また、執筆者は本サイト上またはリンク先等におけるいかなる個別商品、特定商品の効果保証、購入推薦・推奨などをするものではありません。

 

The following two tabs change content below.
編集部
■健康チョキン編集部のライターが交代制で記事をアップしていきます!セルフメディケーションの重要性を健康チョキンを通じて発信し、日本が健康大国になるためのサポートをしてまいります。 実際に編集部員が本気で試したり、調べたり、インタビューさせてもらったコアな情報を発信していきます!乞うご期待!

この記事に関連するキーワード :