【貧血】の原因と症状まとめ/おすすめの改善方法を紹介!
「顔色が悪いと言われる」、「立ちくらみがする」、「疲れやすい」など、貧血を疑う症状に悩まされていませんか?
今回は貧血の原因や、すぐに始められる改善方法などをご紹介します!
1.貧血って?その原因と種類、症状とは?
貧血とは、血液中の赤血球あるいはヘモグロビンの量が正常より少なくなった状態です。
血液の働きで最も重要な仕事は、酸素を全身に運搬することです。この働きをつかさどるのは、血液中の赤血球にある血色素(ヘモグロビン)です。血液が酸素を運搬する能力は、ヘモグロビン量とほぼ比例します。
私たちの身体は酸素と栄養素をエネルギー源として生命を維持しているため、赤血球あるいはヘモグロビンの量が少なくなり、酸素の運搬が十分に行われなくなると、疲れやすい、めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ、頭痛、顔面蒼白、耳鳴りなど、体内組織が酸素不足になり様々な症状がでてきます。この症状を貧血といいます。
貧血はその原因によって多くの種類に分けられます。
①.鉄欠乏性貧血
ヘモグロビンの主な材料である鉄が不足し、ヘモグロビンが作られなくなるためにおこる貧血です。その原因は大きく4種類に分けられます。
鉄摂取量の不足 | 無理なダイエットや等によるもの |
鉄需要の増加 | 妊娠や授乳期、思春期の急激な成長によるもの |
過剰な鉄損失 | 生理過多、消化管からの出血等によるもの |
吸収障害 | 胃切除等により、胃酸の分泌が不足し、鉄の吸収できなくなる |
また、鉄欠乏症貧血により、冷え性等になるケースもあります。
②.再生不良性貧血
血液をつくる骨髄の働きが低下するために起こる貧血です。赤血球を含むすべての血球が作られなくなる病気です。
③.悪性貧血(巨赤芽球貧血)
赤血球がつくられるときに必要なビタミンB12、葉酸が不足して赤血球が減少するためにおこる貧血です。
ビタミンB12欠乏性 | ビタミンB12の吸収には胃液が必要不可欠だが、胃切除のような場合には、胃酸分泌が低下し、吸収できなくなり欠乏が起こる。胃切除後およそ5年を経過すると体内に貯蔵されていたビタミンB12が枯渇して発症 |
葉酸欠乏性 | 通常の食事をしていればほとんどおきないが、極端な偏食や大酒飲みの人にみられる |
④.溶血性貧血
赤血球の寿命は約120日ですが、赤血球の膜がそれよりも早く壊れてヘモグロビンが流れ出してしまい、おこります。マラソン選手や長距離歩行などのスポーツ選手に起きることがあることが知られています。
以上のように一口に貧血といっても、多種多様です。貧血をひとつの病気としてとらえるのではなく、様々な基礎疾患が原因となって起こるひとつの兆候としてとらえる必要があります。
貧血の中でもっとも多く見られるのが、①の鉄欠乏性貧血で、貧血の症状を訴える人全体の60%~80%を占めているといわれています。
2.あなたは貧血?セルフチェック!
先述しましたが、病気等からなる貧血もありますが、多く見られるのが無理なダイエットや偏食による鉄欠乏性貧血です。
鉄欠乏性貧血によくみられる症状を一覧にまとめてみました!
どの程度自覚症状があるか、当てはまる数をチェックしてみてください!
鉄欠乏性貧血によくみられる症状
- 顔色が悪いと言われる
- 疲れやすい
- 立ちくらみがする
- イライラしやすい
- 朝すぐに起きれない
- 首や肩のこりが気になる
- 頭痛が起きやすくなった
- 爪が割れやすい、欠けやすい
- ダイエットをしている
- 朝食を抜くことが多い
- インスタント食品等の利用が多い
- 偏った食生活を続けている
いかがでしたか?5つ以上当てはまったら貧血気味のサイン。生活習慣や、食生活の見直しが必要です!
また、更年期ないし、若年性更年期の可能性もあるので、注意が必要です。
3.貧血の対策と改善方法まとめ
貧血の対策と改善方法をまとめました!
★食事
栄養バランスに気を付けて、1日3食しっかり食べることが大切です。豚や鶏のレバーには鉄分が豊富に含まれています。ほうれん草や小松菜といった野菜から摂ることも効果的です。貧血症状が気になる間は、鉄分を多く含む食材を積極的に取り入れることをオススメします!
鉄分を吸収しやすくするためには、ビタミンCと合わせて摂ることが効果的です。野菜や果物で工夫してみましょう!
また、血液中の成分の材料となることから、良質なタンパク質を摂取することも大事なポイントなります。魚や肉、卵などの動物性タンパク質や納豆や豆腐といった大豆製品などで摂取可能な植物性タンパク質で上手に摂取してみてください。
★一緒に摂りたい食材★
鉄分 | 豚、鶏、レバー、ほうれん草、小松菜、しじみ、ひじき等 |
ビタミンC | パプリカ、ブロッコリー、モロヘイヤ、ゆず、レモン、ゴーヤ等 |
タンパク質 | 牛、ささみ、豆腐、豆乳、チーズ、納豆、卵等 |
★運動
激しい運動をすると、汗とともにミネラル分が排出されます。そのため、鉄不足になり貧血になる場合があります。また、運動をすることで鉄は消費されています。激しい運動をする生活をしている場合は、多めの鉄分摂取を心がけるようにしましょう!
一方、適度な運動は心肺機能が高まり、血液の流れをスムーズにするため、血液の健康を維持する上で有効的です。
★サプリメント
貧血に悩む人が多いことから、多くの種類のサプリメントが販売されています。
粒の大きさによる違いやチュアブルタイプかどうか、葉酸が入っているもの、無添加のもの、価格など様々な希望条件に合わせて選ぶといいでしょう。
また過多月経など、ホルモンの乱れからくる貧血もあります。先述しましたが、若年性更年期が影響の可能性も。
自分の症状に合わせて、サプリメントを選びたいですね!
★生活習慣
貧血にならないための生活習慣として、食生活は第一条件です。その他に気を付けたいこととして、胃腸に良い生活をすることが挙げられます。
どんなに栄養成分のあるものを食べても、吸収力が悪ければ鉄分などの栄養素を十分に吸収することができなくなるためです。ストレスや睡眠不足で胃腸の調子が優れないといった症状に悩まされる人もいるため、健康的な生活を心がけることが大切です!
★病院
鉄欠乏性貧血であっても、症状が重い場合は医療機関での治療が必要です。
鉄剤の内服をすることで、1ヶ月程度での改善が見込めます。過多月経など貧血を起こす原因を抱えてしまっている場合は、閉経まで内服が必要な場合もあります。内服ができない人、出血量が多い人には鉄補充のための点滴治療が行われます。
4.最後に…
貧血が続くと、いつもの元気な自分が出せなかったり、立ちくらみでふらついたり、つらいですよね。食生活改善など、自分が取り入れやすいものから取り入れて、健康で活発な毎日が送れるようにしていきたいですね。