ダイエットサポートには【青汁】?!その効果と、おすすめ摂取方法まとめ
この記事の監修専門家
薬剤師 宮本 知明
1.はじめに…
「まずい、もう一杯!」のCMで話題を呼び1990年代の健康市場に一大旋風をもたらした青汁が、今、「第二次青汁ブーム」として再び注目を集めています。
各メーカーが研究を重ねた結果、味も洗練されて飲みやすくなり、製品も目移りするほど多彩になりました!
最近ではダイエットのサポートドリンクとしても脚光を浴びているのはご存知でしょうか?
ここでは話題の「青汁ダイエット」に焦点を当て、ダイエットに青汁が果たす役割、成分と効果を解説したうえで、初めて青汁を手に取る方のために選び方・飲み方についても説明します!
2.ダイエットには青汁!?その作用って?
- 便秘がち…
- むくみがち…
- デトックスが気になる…
- 脂肪燃焼
これらは、ダイエットを志すにあたり悩みの種となりがちですよね。
青汁はこれらすべてに役立つ優れた食品として定評があるんです!
各場面でどのように青汁は作用するのか、見てみましょう!
①.便秘・むくみの改善
ダイエットにはバランスのよい食事と適度な運動が必要不可欠です。
しかし短期間での減量効果を求めるあまり、過度な食事制限に走ってしまう例も少なくありません。
便秘は、その結果生じる代表的な症状の1つです。
言い換えれば、食事量を極端に減らすことで、便の絶対量が減り、腸への刺激が不足する結果、便秘が引き起こされてしまうのです。
そこで注目されるのが、腸内環境を整える作用を持つ、食物繊維豊富な青汁です。
ちなみに、厚生労働省の発表(2015年)によると、食物繊維の摂取量として1日当たりの目安は成人男性で20g、成人女性で19g以上です。
●1日の食物繊維摂取量 ●成人男性:20g ●成人女性19g 以上
これに対し、実際の平均的な摂取量は1日当たりわずか14g前後。
不足分を青汁で補うのがダイエット時の効果的な方法です。ただし含まれる食物繊維の量は青汁製品によって幅があるため、製品表示をよく確認して購入しましょう。
②.デトックス
「デトックス」とは、「体内に溜まった毒素や不要になった老廃物を尿や便、汗などで体の外に排出させる解毒作用」をいいます。
体内に溜まった毒素は脂肪燃焼を阻害するので、ダイエットをしても痩せにくくなるもの。
原因不明のまま「最近太りやすくなった」という人は、体に毒素が溜まっている可能性があるため、デトックスで排出することを心がけるとよいでしょう。
サウナやファスティング(断食)といった方法もありますが、毒素のうち75%は便から、20%は尿から排出されています。
食事からデトックス効果の高い成分を摂って毒素を排出していくことが有効なのです。
食物繊維、葉緑素(クロロフィル)、ビタミン、ミネラルを多く含んだ青汁はデトックスに理想的な食物といえます。
③.脂肪燃焼
ダイエットで最も重要なのは、消費エネルギーと摂取エネルギーのバランスを考えて体重を減らす、つまり「脂肪を燃やすこと」です。
脂肪を燃やす際にはビタミン(主にビタミンB群)やカルシウムなどのミネラルが必要です。
とはいえ、これらを摂っただけで脂肪を燃焼することはできません。ポイントは、「運動とセットにすること」。
毎日の青汁飲用と、15~20分程度の有酸素運動を1週間に3回以上行うことが脂肪燃焼に効果的といわれています。
3.青汁に含まれる成分、効果
青汁とは、「生の緑葉野菜をしぼった汁」です。具体的な原料野菜としては、
- ケール
- 大麦若葉
- 明日葉
- その他(クマザサ、よもぎ、長命草、クロレラ等)
上記が挙げられます。それぞれ含まれる成分が異なるため、個別に見ていきましょう。
1年中栽培できるため、古くから青汁の主原料として使われるケールは、その豊富な栄養分から「緑黄色野菜の王様」と呼ばれます。
皮膚や粘膜を丈夫にするβ-カロテン、目の健康を守るルテイン、快適な睡眠を導くメラトニンや抗酸化作用のあるビタミンC、老化を防ぐビタミンE、カルシウムの他、通常の野菜に比べて圧倒的な量の食物繊維を含んでいます。
イネ科の植物で、名前の通り大麦の若い葉です。動脈硬化や高血圧、糖尿病を予防するSOD酵素を含むのは大麦若葉ならではです。
他にもカルシウム、皮膚や粘膜を維持するのに良い亜鉛、貧血を予防する鉄分、高血圧を防ぐカリウム、疲労回復のためのビタミンB1、肌に良いビタミンC、β-カロテン、アミノ酸、食物繊維など、身体に良い成分がバランス良く含まれているのが特徴です。
明日葉はその生命力の強さから、古くから不老長寿の妙薬とされてきました。
ケールよりも豊富なβ-カロテン、その他にもビタミンB(ビタミンB12以外)、ビタミンC、血流を良くし、老化を防ぐビタミンEや明日葉特有のカルコンなどが含まれています。
なおカルコンには内臓脂肪を減少させる働きがあることが、マウスを使用した実験により証明されています。
このように、青汁を日常の食事に組み込むことで、普段の食事で不足しやすいビタミンやミネラル、食物繊維をバランス良く摂取することができます。
具体的には次のような効果が期待されており、青汁がダイエットのサポートに最適であることが分かりますね!
4.青汁の飲み方
素晴らしい作用がある青汁ですが、一体どう飲むのがいいのでしょうか?
①.青汁を飲むタイミング
青汁は医薬品ではないため、基本的に「いつ飲む」という決まりはありませんが、より作用しやすい時間帯があります!

●ダイエットが目的:「食事前に飲む!」
空腹時に食物繊維が豊富な青汁を飲むことで、満腹中枢が刺激され食べ過ぎを防ぐことができます。
さらに、野菜に含まれる食物繊維が後から食べる糖質や脂質の吸収を穏やかにしてくれます。

●便秘解消が目的:「就寝前に飲む!」
お腹が張ったり腸が動いたりして睡眠に影響が出るような場合は、就寝2時間前くらいずらすようにしましょう。
※1日の摂取量目安を守りましょう。過剰な摂取は、腹痛・下痢・吐き気といった消化器系のトラブルを引き起こしやすくなります。
②.青汁の選び方
青汁の主原材料は、前述したとおり多岐にわたりますが、ケールと大麦若葉は2大原材料といわれます。
美味しさの面でいえば、ケールには、えぐみやクセが強く飲みにくいというイメージが伴います。
青汁特有の青臭さや苦味が残り、苦手意識をもたれがちなのは否めないところ。
これに対し大麦若葉は、苦味が少なくさっぱりした味わいとほのかな甘みが魅力です。
一方、栄養値の面でいえば、ケールは他野菜の追従を許しません。(鉄分など一部例外有)。
総合的な栄養価で見るとケールが大麦若葉を上回りますが、どちらも毎日の野菜不足をしっかり補ってくれる優秀な野菜といえます。
4.最後に…
2015年、青汁の売上規模は930億円にまでのぼりました。
これを受け、総務省も「健康食品の代表的存在」として消費者物価指数に青汁を追加したほどです。
最近では、青汁を愛飲している芸能人・著名人が海外・国内問わず話題になる機会も増え、青汁ダイエットはさらなる流行の予感を感じさせます。
フルーツ青汁など、バリエーションも一層豊富になっており、選ぶ楽しみも尽きない「青汁ワールド」をエンジョイしてみてはいかがでしょうか?
※この記事を監修して頂いた専門家の方 監修:薬剤師 宮本 知明 ●卒業大学:国際医療福祉大学 薬学部 薬学科 卒業 ※監修している内容についてはあくまで一般論に関してであり、具体的症状についての説明や診断を行うものではありません。また、監修者は本サイト上またはリンク先等におけるいかなる個別商品、特定商品の効果保証、購入推薦・推奨などをするものではありません。
●勤務先履歴:国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 薬剤部 勤務
●現在の勤務先:東京大学医学部附属病院 糖尿病・代謝内科 勤務
●医療・健康分野中心にフリーライターとして活動
●保有資格:薬剤師/GAJ認定ジェモセラピスト(植物療法士)/漢方ソムリエ
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この記事の執筆監修者の保有資格・企画 : サプリメントマイスター(108) 薬剤師(12)
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