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耳が臭い!原因と対策を看護師が解説!

  • 最終更新日:2018年6月22日
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監修者・女性

この記事の執筆専門家

看護師 助産師 青井梨花 (株式会社とらうべ)

 

株式会社 とらうべ 社員。病院や地域の保健センターなど、さまざまな機関での勤務経験がある助産師。現在は、育児やカラダの悩みを抱える女性たちの相談に応じている。

※本記事は、助産師の方に執筆いただいたものを健康チョキンにて編集しております。

 

1.はじめに

何だか綿棒が臭い?耳から臭い汁が…、耳の後ろあたりからの臭いが気になる!

 

意外と自分では気づきにくいものですが、ふとしたきっかけで耳の中や耳周りの臭いが気になった時はどう対処したら良いでしょうか?

 

その原因と対策を紹介します!

 

2.耳が臭くなる原因ってなんなの?

耳が臭くなる原因には、一体どんなものがあるのでしょうか?

 

詳しく見ていきましょう。

〇分泌物による臭い

耳の中や、耳の裏などの耳周りには、皮脂腺や耳垢腺、汗腺が多いため、汚れやすく雑菌の増殖しやすい場所です。

 

そのため、臭いが発生しやすい箇所のひとつです。

 

また、よくいわれる「加齢臭」の源、ネナールという物質は、皮脂腺の多い、耳の後ろ側からも発生しているといわれます。

 

ノネナールは、皮膚内の皮脂腺の中で、脂肪分が酸化することで出来る物質なので、酸化した脂のイヤな臭いが特徴です。

 

〇耳とその周辺の洗い忘れによる臭い

皆さんはいつもお風呂の時、耳やその周囲も洗っていますか?

 

洗い忘れや、元々耳を洗う習慣がない、という人は意外に多いものです。

 

お伝えしたように、耳の中や耳の裏などの耳周りは、意外と汚れやすく、雑菌が増殖しやすいため、臭いが発生しやすいので、気をつけたいものです。

 

〇耳垢によるもの

耳垢が臭いの原因となる場合もあります。

 

耳の入り口部分である、外耳道から剥がれた角質や、外からのほこりなどのゴミと混ざった老廃物が、耳垢です。

 

耳垢が、乾いてカサカサしているタイプの人とベタベタ湿っているタイプの人がいますが、とくに湿ったタイプの人の場合、体臭の原因となるアポクリン腺が多いために、臭いの元となっていることがあります。

 

〇中耳炎や外耳炎

細菌やウィルス感染による中耳炎外耳炎が原因で、患部から膿が排出されることがあります。

 

いわゆる「耳だれ」として、臭いの元になっていることがあります。

 

〇粉瘤(ふんりゅう)

何らかの原因で、皮膚内に角質や皮脂などの老廃物が溜まって出来るものです。

 

体のどの部分でも出来る可能性はありますが、皮脂腺の多い、耳の後ろは出来やすい箇所のひとつといわれます。

 

粉瘤の小さい開口部から細菌が入って炎症を起こすと、腐敗したような臭を伴う場合があります。

 

〇先天性耳瘻孔(せんてんせいじろうこう)

生まれたときから耳の上部付け根付近に、針穴ほどの大きさの穴が開いている人がいます。

 

この穴の奥が袋状になっていて、そこから臭いのある、白っぽい泥状の分泌物が出てくることがあります。

 

また、穴から雑菌が入って炎症が起きると、穴周りが痛みを伴って赤く腫れ、膿が溜まるために臭いを発生させます。

 

3.耳が臭い原因ごとの予防と対策 

では、耳の臭いへの対処はどのようにしたら良いでしょう?

 

原因別に予防と対策をお伝えします。

〇分泌物による臭い

こまめに洗い流す

臭いの原因となるものを溜めずに、こまめに洗い落とすことが、まずは一番の対策です。

 

臭いの原因となるもの自体には、イヤな臭いはありませんが、例えば、汗などの分泌物は、もともと皮膚にいる常在菌によって分解さ、臭いが発生します。

 

また、加齢臭の原因であるノネナールは酸化することでイヤな臭いを発生させます。

 

耳の後ろ側など、耳周囲には、皮脂腺やアポクリン汗腺が多いことから、混ざって臭いを発する前に、分泌物を溜めないことがまずは先決です。

 

加齢臭の予防対策

加齢臭を防ぐには、皮脂の酸化を防ぐことが大事です。

 

皮脂の酸化を防ぐには、以下のことに気をつけましょう。

 

~食生活に関すること~

 

脂質の多い食べ物の摂り過ぎに注意すること。

肉や乳製品に含まれている「動物性脂肪」は、皮脂の分泌が多くなるため、臭いが発生するリスクが高くなります。

●動物性脂肪を多く含む食材

牛肉・豚肉・揚げ物・チーズ・バター など

 

抗酸化作用のある食材を意識して摂る。

ビタミンCビタミンEβカロチンを含む緑黄色野菜(カボチャなど)を積極的に摂るとよいでしょう。

 

抗酸化作用」が、脂肪分の酸化を抑えるため、体臭や加齢臭を防いでくれます。

 

食べ物から直接摂ることがベストですが、サプリメントで補うのも良いでしょう。

 

~生活習慣に関すること~

 

生活リズムを整える

生活リズムが乱れると、ストレスが増大したり、食生活の乱れにもつながってしまいます。

 

出来るだけ早寝早起きを心がけ、体のリズムを整えましょう。

 

適度な運動をしよう

 

適度な運動も、ストレスを発散し、また、体内の酸化を防ぐと言われています。

 

通勤のとき、エスカレーターでなく階段を使う、一つ手前の駅で降りて歩く、お休みの日にウォーキングをする、など、無理のない範囲で少しずつ取り入れてみよう。

 

禁煙、減煙をする

禁煙減煙することも、体内の酸化を防ぐことにつながります。

 

〇耳とその周辺の洗い忘れ

お風呂の時に、耳たぶや耳の後ろやつけ根部分まで、洗浄剤をよく泡立てて、手でやさしく洗って清潔を保ちましょう。

 

耳の形は入り組んでいるため、すすぎ残しにも注意し、水分が残らないようていねいにタオルでふき取りましょう。

 

〇耳垢によるもの

耳垢に関しては、新陳代謝によって自然に外に排出される機能が、ヒトには備わっています。

 

ですから、綿棒や耳かきなどで掃除をすることが、かえって、耳垢を奥に押し込めてしまうおそれがあります。

 

また、耳の中に傷をつけてしまい、炎症の原因となる場合もありますから、基本的に頻繁に掃除をする必要はありません

 

●耳掃除をするなら

1~2ヶ月から数か月に一度くらい、耳の入り口から1cmほどまでのところをやさしく、くるりと一周するほどで十分です。

耳の中は、耳鼻科で掃除してもらうのが良いでしょう。

 

〇中耳炎

風邪がきっかけで細菌が侵入し、耳の中の中耳に炎症を起こす病気です。

 

中耳炎で耳だれが出る場合、膿が鼓膜を破って外まで出てきている状態といえます。

 

他に、発熱をともなう強い痛みや、聞こえにくさも症状としてあるので、しっかり耳鼻科へ受診して治療を受けることが必要です。

●病院を受診するべきケース

  • 耳だれが出る
  • 発熱に伴い強い痛み、聞こえにくさがある

〇外耳炎

耳掃除などで、外耳道に傷が出来て、細菌などが侵入し、炎症を起こすことがきっかけで起きることが多い病気です。

 

軽度であれば、数日で自然治癒することもありますが、耳だれを伴う場合は、耳鼻科に受診しましょう。

 

〇粉瘤(ふんりゅう)

良性の出来物ですが、とくに粉瘤の中央にある「臍:へそ」といわれる穴から細菌感染して、発赤痛み分泌物が排出される場合には、皮膚科を受診します。

 

抗生物質で炎症をとってから、摘出するのが一般的です。

 

また、急に大きくなる出血を伴う場合は、他の病気との鑑別も必要なので、皮膚科か整形外科を受診しましょう。

●病院を受診するべきケース

  • 「臍:へそ」から分泌物が排出される
  • 急に大きくなる、出血を伴う

〇先天性耳瘻孔(せんてんせいじろうこう)

先天性耳瘻孔は、胎児のとき、耳介が形成される過程で隙間ができ、管状に残ったものになります。

 

とくに度々炎症が起きたりしなければ、基本的にそのままで問題はありません。

 

炎症を起こした場合、耳鼻科を受診しましょう。

 

軽症なら抗生物質や消炎剤が処方されますが、炎症が強い場合は切開して排膿する場合があります。

 

たびたび炎症を起こす場合は、穴の奥にある老廃物が溜まる袋を摘出する小手術が選択されるケースもあります。

 

4.まとめ

耳が臭う原因と対策についてお伝えしました。

 

多くの場合は、清潔を心がけることで改善が見込まれます。

 

ただ、中耳炎や外耳炎など、病気による臭いに関しては、放置することで、聴力が低下する場合や、放っておくことで悪化することなども考えられますから、必ず耳鼻科へ受診するようにしましょう。

 

 

※この記事を執筆いただいた専門家の方

女性専門家

執筆:看護師 助産師 青井梨花

株式会社 とらうべ 社員。病院や地域の保健センターなど、さまざまな機関での勤務経験がある助産師。現在は、育児やカラダの悩みを抱える女性たちの相談に応じている。

●株式会社とらうべ

ヘルスケアに関するサービス、マーケティング支援やコンテンツ発信などを事業として展開。医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの専門家により、 医療・健康に関連する情報について、信頼性を確認・検証するサービスを提供している。

 

※執筆内容についてはあくまで一般論に関してであり、具体的症状についての説明や診断を行うものではありません。また、執筆者は本サイト上またはリンク先等におけるいかなる個別商品、特定商品の効果保証、購入推薦・推奨などをするものではありません。

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青井梨花

青井梨花

【保有資格:看護師/助産師】読む方の気持ちや思いに寄り添えるような記事作成を心がけています。

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