1. 健康チョキンTOP
  2. 悩み・症状から原因と改善策を知る
  3. 視力低下・目のかすみ
  4. ≫ 近視とは?原因と回復する方法を看護師が伝授!

近視とは?原因と回復する方法を看護師が伝授!

  • 最終更新日:2018年6月14日
  • 64ビュー
近視の原因と回復方法を看護師が伝授

 

監修者・女性

この記事の監修専門家

助産師、看護師 南部 洋子 (株式会社とらうべ)

株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。   

※本記事は、看護師の方に執筆いただいたものを健康チョキンにて編集しております。

 

1.はじめに

「医者から近視と言われた」「子どもが近視だった」

 

「近視って聞いたことあるけど、そもそもどんな症状なの?」

 

「近視と言われたけど眼鏡はかけたくない」「何とか回復する方法はないの?」

 

近視にまつわる疑問や悩みを解決します。

 

2.近視って?

近視の見え方の画像

 

「近視は近くが見えない」と思っている人がいますが、近視は、網膜よりも手前に光の焦点が結ばれてしまい、遠くを見た時にピントが合わず、字やもの、人の顔などがぼやけて見えてしまう症状です。

 

眼の構造はカメラに例えられます。

 

前方にある角膜(黒目)水晶体(ピント合わせる部分)はレンズにあたり、後方にある網膜(フィルム)焦点(ピントが合う点)を合わせることで、ものが見える仕組みになっています。

 

カメラのピントがうまく調節できないと、ぼやけた写真になりますね。

 

それが目にも起こっている状態です。

 

ピントをあわせるには、目の筋肉(毛様体筋)を使いますが、その筋肉が疲れてしまうと、固くなり、血行が悪くなります。

 

そうすると、調節機能が自由に動かず、ものが見えにくくなります。

 

つまり、目の筋肉の疲れにより、調節機能が衰えてしまうのです。

 

近視の症状は?

近視の症状は、「近くはよく見えるのに、遠くはぼやけて見える」というものです。

 

そのため、以下のような症状を感じることがあります。

 

  • 目を細めて遠くを見る
  • つまずきやすい
  • 根気がなくなる
  • 肩こりがひどくなる

 

3.近視になる原因ってなに?

近視になる原因は1つではなく、いくつもが重なって起こるとされています。

○遺伝

親が近視の場合、子どもが近視になる可能性が高いため遺伝の要素があるといわれています。

 

○近くの見過ぎ

近くを見る作業が続くと目の筋肉が緊張したままになり、それが繰り返されていると、近視がおきます。

 

ピントを近くに合わせた状態が続いていると、目がそれに合わせようとして、眼全体が近くのものを見やすくしようとして、さらに近視が進みます。

 

○姿勢の乱れ

姿勢が悪く、目とパソコン画面との距離が近くなってしまっているイラスト

 

座っている姿勢が猫背だったり、姿勢が悪いと、目と見ているものとの距離が近くなりすぎて、筋肉の緊張状態が続き、近視になります。

 

また寝転んでテレビを見たり、読書をすると、左右の視力の差がでてしまいます。

 

○光・明るさ

暗い部屋でスマートフォンの画面を見ているイラスト

 

テレビ、パソコンなどの液晶は、ブルーライトを放っています。

 

ブルーライトは他の色の光よりエネルギーが強く、それを見続けると、目が疲れてしまいます。

 

1日中パソコンに向かっていると目がチカチカしたりしますね。

 

それはこのためです。

 

部屋を暗くしてテレビやスマホを見ていると、画面の輝きがとても強く、周囲が目に入らなくなり、視野が狭まります。

 

暗い部屋で液晶画面を見続けていると、近視だけでなく乱視も進んでしまいます。

 

また、薄暗い部屋での生活時間が長い場合や、バスや電車の薄暗いところで本を読んだりすることでも、目の緊張が続き、近視になる原因となります。

 

○ストレス

ストレスが続くと、目の筋肉も緊張するので、視力を低下させることにつながります。

 

仕事での悩み家庭でのイライラなどが目の筋肉をこわばらせ、それが近視の原因になることがあります。

 

○白内障

水晶体が濁ってしまう病気です。

 

加齢によって起こることが多く、徐々に進むので、始まりのころは、視力が落ちたと思って、眼鏡やコンタクトレンズを交換しますが、視力は回復しません

 

○網膜剥離

網膜が剥がれて視力が低下する病気です。

 

剥がれても痛くないので気付きにくいですが、剥離が広がると失明する恐れもあります。

 

最初の頃、虫が飛んでいるように見えたり、稲妻が視野の端を走ったりします。

 

煤がかかったようにみえたりします。

 

○仮性近視

名前の通り本当の近視ではなく、一時的な近視のことをいい、子どもに多くみられます。

 

目のレンズにあたる水晶体は、膨らんだり伸びたりしてピントを合わせます。

 

この水晶体を動かすための筋肉(毛様体筋)があります。

 

筋肉が収縮することで水晶体が厚みをかえてピントをあわせるのですが、緊張状態などが長く続くとこの筋肉が収縮しすぎてしまうのが、仮性近視です。

 

一時的なことですが、これが長く続くと本当(真性)の近視になってしまうこともあります。

 

4.近視を回復する方法はある?

原因別の改善方法を紹介していきます。

 

○遺伝

親が近視の場合、子どもも近視になる確率は、確かに高いです。

 

しかし、親が近視だからといって、必ず子どもが近視になるというわけではありません。

 

遺伝は一因ではありますが、環境のほうが影響は大きいです。

 

環境によって近視が強くなったり、近視にならなかったりするので、特に日常生活の過ごし方が大切です。

 

テレビを近くでずっと見ている、ゲームをずっとしている、などは避けましょう。

 

○近くの見過ぎ

目を動かす運動のイラスト

 

作業中でも1時間に1回は遠くを見たり、瞬きを意識的にして筋肉を緩めさせる必要があります。

 

目玉を上下左右に動かしてみましょう。

 

屋外にでて、遠くの景色や空や雲を見るのもおすすめです。

 

○姿勢の乱れ

正しい姿勢のポイントをまとめたイラスト

 

仕事で長時間デスクワークなどをしていると、どうしても姿勢が悪くなってしまいますね。

 

背筋を伸ばし、正しい姿勢を継続出来るように、椅子の高さは、「身長×0.25」が理想です。

 

座って足の裏をきちんと床につ膝の角度が直角になっているかチェックしましょう。

 

また、目と、パソコンやスマホは30㎝以上離してみましょう。

 

○明るさ・光

部屋の照明は、300ルクス以上の明るさが必要です。

 

イメージは、キッチンや洗濯などの作業に必要な明るさです。

 

勉強やテレビをみるときは、500ルクス、細かい作業をする場合は、1,000ルクス以上必要です。

 

また、電球の色にも種類があります。

●電球色

オレンジ色のような光。比較的暗めだが、目が疲れにくい

●昼白色

太陽光に最も近い色。人間にとって、最も慣れた光の色

●昼光色

青みがかかった明るい色。細かい部分まで見やすいが、目が疲れやすい

 

電球色は見に優しいですが、やや暗く感じます。

 

昼光色や昼光色と電球色を混ぜて使うのがいいでしょう。

 

○白内障

白内障の治療は、手術をするしかありません。

 

手術をするほどにならないために、白内障の進行を進める紫外線に浴びないようにしましょう。

 

○網膜剥離

治療が早いほど視力への影響が少ないので、早期発見治療が大事です。

 

虫が飛んでいるように黒い小さい点々が視界に入る、突然強い光が見える、急に視力が低下した等、見え方に変わったことがあれば早めに眼科を受診しましょう。

 

5.近視を予防しよう!今から出来ること5つ

目の筋肉を疲れさせないことが肝心です。

 

休憩

テレビは1時間以上続けて見ないようにしましょう。

 

仕事などでパソコンを使う人は、1時間に1回は遠くをみたり目をつむって休ませるのがいいですね。

 

ゲーム機も1日1時間以内にしましょう。

 

目の運動

目の運動を行うことで血行が良くなります。

 

目の筋肉運動

  • 目をつぶったまま、眼球を大きく上下左右に動かす。5回位行う。
  • ゆっくりと強くまばたきをする。涙が出るくらいでもよい。10回位。
  • 目の前に人差し指を立て見続けて、視点を動かさないようにする。

上下、左右、斜めに首を動かすが、人差し指を見続ける。3セット行う

 

目の筋肉のマッサージとストレッチ

  • 目の周囲の骨に沿って、3本の指で押しながらマッサージする。
  • 強く押しすぎないように、気持ちがいい程度の力で目の周りの骨を押す。

 

目を温める

蒸しタオルなどで目を温めると、血行がよくなり、筋肉もほぐれます。

 

疲れた目をやすめ、リラックス効果も期待できます。

蒸しタオルの作り方のイラスト

 

蒸しタオルの作り方

  • ぬれたタオルを電子レンジで1分ほど温めて、蒸しタオルを作ります。

手で触って「少し熱い」くらいが丁度いいでしょう。

  • タオルをまぶたの上に乗せて、目を温めます。

 

最近は、ホットアイマスクなども市販されています。

 

ただし、目に炎症がある場合は、行なわないでくださいね。

 

睡眠時間をきちんととる

睡眠をとることで、毎日使っている目を休ませることができます。

 

また睡眠時間を多く取るだけでなく良質の睡眠をとる必要があります。

 

そのためには、寝る前のテレビやスマホ、パソコンなどは控えましょう。

 

成長期の子どもにとっては、夜更かしは特に目によくありません。

 

早寝早起きを習慣にしましょう。

 

3食きちんと摂る

朝食を抜く人が多い傾向ですが、栄養のバランスが良くない状態になるので、3食きちんと摂りましょう。

 

特定の栄養素ではなく、まんべんなく栄養バランスの良い食事を心がけることが大事です。

 

意識していないと好きなものだけを摂ってしまいがちです。

 

年齢や生活スタイルによって食事量は変化します。

 

理想の食生活は1つではありません。

●バランスのいい食事

・主食(ご飯・パン・麺類など)

・主菜(肉・魚・大豆料理・卵など)

・副菜(野菜・海藻・キノコなど)

・果物

・乳製品

 

これらを偏らずどれも摂るようにしていきましょう。

 

また、近視に効果的な栄養素と、摂取できる食品を紹介します。

●ビタミンAが多く含めれる食品

豚肉・鶏肉・レバー・あんこう・あゆ・うなぎ・しそ・人参・モロヘイヤ など

●DHAが多く含めれる食品

イワシ・マグロ・サバ・ウナギ・サケ など

●ルテインが多く含めれる食品

緑黄色野菜・ほうれん草・インゲン・ブロッコリー・カボチャ・ケール など

●アントシアニンが多く含めれる食品

ブルーベリー・ビルベリー・カシス・イチゴ・赤ジソ など

 

これらを積極的に摂りましょう。

 

6.近視の視力矯正

眼鏡とコンタクトレンズの画像

 

近視になり、日常生活で不便を感じたら眼鏡コンタクトレンズの装用を検討する必要があります。

 

近視の矯正

○眼鏡

眼鏡は常にかけている必要はなく、黒板や遠くを見るとき、車の運転等、必要な時だけかければよく、それで度が進むということはありません。

 

眼鏡屋さんで検眼をしてもらい自分にあった度の眼鏡を作りましょう。

 

○コンタクトレンズ

角膜の表面にレンズを接触させて装用するのですが、レンズの種類によってはケアや管理をきちんとしないと、眼の状態により角膜に傷がつく場合もあります。

 

眼科医の診察・処方を受け、レンズの種類も相談するようにしましょう。

 

〇その他の矯正

レーシック

レーザー光線によって角膜の屈折力を変える屈折矯正手術(レーシック)眼の中に眼内レンズを埋め込む手術です。

 

オルソケラトロジー

就寝時にレンズを装着して角膜形状を矯正することです。

 

安全性を考慮し、リスクも納得した上で行いましょう。

 

視力回復アプリ

身体を動かして筋肉を鍛えるように、目の筋肉を使って、目のトレーニングをして、ストレッチで目の緊張を和らげ、視力が回復するというものです。

 

3D視力回復」など、いくつかのアプリがあります。

 

仮性近視の矯正

〇調節緊張緩和装置

検査器の中に風景があり、それを5分ほど眺めるのです。

 

習慣的な目の緊張が解け、リラックスさせることができます。

 

〇点眼薬

調節麻痺点眼薬(ミドリン)治療があります。

 

寝る前に点眼して、目の筋肉(毛様体筋)を、遠くを見ているような状態にして、筋肉の緊張を和らげるものです。

 

7.まとめ

遠くが見えづらいと感じたらまず眼科を受診し、病気や異常がないか検査し、視力低下の原因をはっきりさせ、早めに対処したほうが近視の度を進めずにすみますね。

 

何気ない日常生活の過ごし方が近視に影響を与えています。

 

見直してみましょう。

 

※この記事を監修して頂いた専門家の方

女性ドクター 監修:南部 洋子(助産師、看護師)

●資格:助産師・看護師・タッチケアシニアトレーナー
株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。
※監修している内容についてはあくまで一般論に関してであり、具体的症状についての説明や診断を行うものではありません。また、監修者は本サイト上またはリンク先等におけるいかなる個別商品、特定商品の効果保証、購入推薦・推奨などをするものではありません。

 

The following two tabs change content below.
南部 洋子

南部 洋子

【保有資格:看護師/助産師】医療職としての視点をわかりやすく解説し、読む人にとって納得のいく記事になればと思っています。

この記事に関連するキーワード :

  1. 健康チョキンTOP
  2. 悩み・症状から原因と改善策を知る
  3. 視力低下・目のかすみ
  4. ≫ 近視とは?原因と回復する方法を看護師が伝授!