【あなたの冷えは何タイプ?】冷え性の原因と今日から出来る改善法まとめ!
この記事の監修専門家
体が冷えている、なんだかいつも手足だけ寒くて我慢できない…など、日本人女性の半数が悩まされているという「冷え性」。寒い冬場だけでなく、最近では夏場のクーラーでも体が冷えてしまうと困っている方が多いのではないでしょうか?
そこで今回は、「冷え性を改善したい!」という方のために、冷え性の種類や原因、それぞれに合った対策や改善方法をご紹介します!自分の冷え性の種類を正しく把握して、今日から少しずつ改善を目指しましょう!
1.そもそも冷え性って?
体が冷えると、血液の流れが悪化し、毛細血管へ十分に血液が流れません。これによって血管が収縮し、慢性的に手足や全身などが冷えてしまいます。この症状のことを「冷え性」といいます。
原因としては、以下の5つが考えられます。
★自律神経の乱れ | 血管や内臓の働きを司る自律神経の乱れからくるもの |
★無理なダイエット | 筋肉量が低下し、体内で熱を作り出す力や、血液を体全体に送り出す力が弱まることからくるもの |
★体の締めつけ | きつめの下着や靴下などで血行が悪くなり「暑い・寒い」と感じる皮膚感覚が麻痺してしまう |
★女性ホルモンの乱れ | 更年期や、生理等でホルモンのバランスが崩れることによりおこる自律神経の乱れからくるもの |
★鉄分不足 | 特に女性に多く見られる。極端な食事制限や生理が重なり貧血になることで赤血球不足につながり、体中に酸素や栄養を運ぶ力が弱まり、冷えにつながる |
冷え性自体は病気ではありませんが「冷えは万病のもと」とも言われています。血液は、体中の細胞に酸素と栄養を届け、代わりに二酸化炭素や老廃物を排出するための働きをしています。しかし冷え性によって血管収縮、血行不良が続くと、体の隅々まで酸素と栄養が届かず、老廃物も排出されず体内に蓄積されるため、各器官の機能が低下し、病気に繋がる可能性もあるのです。
2.あなたの冷えは何タイプ?
冷え症の中にもいくつか種類があります。あなたはどれにあてはまりますか?
①.末端冷え性タイプ
体は温かいのに「手先や足先だけ」が冷えている症状のことを言います。重症になると手足が冷たすぎてよく眠れず、睡眠不足により体調を崩してしまったり、冷えが原因で肩こりや腰痛などを引き起こしたりする方もいます。血液の流れが悪くなり、末端の手足まで熱を運ぶ血液が届かないために、手足が冷えてしまいます。
②.全身冷え性タイプ
- 普段からストレスを感じている
- 風邪をひきやすい
- 下痢をしやすい
- 夏でもほとんど汗をかかない
- 貧血気味
- 少しの運動ですぐ息切れする
この冷えは、ストレスと大きな関係があります。人間の体は通常、どのような環境の中でも一定の体温を維持できるつくりになっています。しかし様々な精神的・物的なストレスを感じることで、体内の体温調整を司っている自律神経が異常を起こし、末端部分の血液の収縮が出来なくなるのです。したがって、内臓に血液を集めることが出来ず、内臓が冷えてしまいます。特にうなじから背中、腰、お腹の冷えを感じることが多く、お腹を下しやすかったり、風邪をひきやすくなったり…。こういった症状に覚えがある方は、全身冷え性タイプです。
③.下半身冷え性タイプ
下半身が冷えているのに上半身は熱く感じる…そんな症状の方はいませんか?それは下半身冷え性の可能性があります。下半身の血の流れが悪くなっているため、心臓から出た温かい血液が正常にめぐらず、足先まで血が運べません。それによって足先から腰のあたりまでが冷えてしまう状態をいいます。 また、お尻にある「梨状筋」という筋肉の硬化もこの冷えに関係があると言われています。この筋肉は、股関節を外に回したり固定したりする役割があり、ここが硬くなると、坐骨神経がダメージを受けます。それにより、足の血管が収縮してしまうので、下半身へ熱を送りづらい体になってしまうのです。
④.内臓冷え性タイプ
- お腹が冷える
- 厚着をしても体が冷える
- 何度も風邪をひき、治りにくい
- だるくて動きたくない
- ひどいと冷えて動けなくなる
内臓冷え性は「隠れ冷え性」とも言われるくらい、自分ではなかなか気づかない冷え性です。手足が冷たくなるといった症状がなく、体の中の内臓が冷えている状態のことをいいます。通常の平熱が35℃くらいの低体温の人や顔色がいつも悪かったり、胃腸が弱かったり、肌トラブルが多かったりなどの症状がある人は、もしかしたらこのタイプに当てはまるかもしれません。原因は、心臓から送り出される温かい血液を全身に送る、筋肉量の不足。また、冷たいものばかり飲んでいたり、冷房が効き過ぎている室内に長時間いることにより内臓が冷え、本来の機能を発揮出来ない状態にあると、冷えに繋がってしまうようです。
3.タイプ別に見る、今日から出来る冷え性改善方法!
体が冷えると、血管が収縮して、血行の悪化から代謝が悪くなります。体内に老廃物がたまるとむくみの原因になったり、にきびや肌トラブルが起こったりすることも。また冷えから筋肉も硬くなり、乳酸などの疲労物質がたまって肩こりや腰痛が悪化してしまう等、悪循環に陥ってしまいます。
その他にものぼせ・ほてり・頭痛・便秘・だるさ・疲れやすくなるなど、体に様々なトラブルを起こしてしまう可能性も。そんなトラブルのもとである「冷え」の改善方法を、タイプ別にまとめてみました!
入浴をシャワーで済ませてしまうのではなく、出来れば寝る前にしっかり湯船につかって体を温めましょう。特に「腰湯」や「足湯」は効果的で、じんわり汗をかくくらい、ゆっくりお湯につかりましょう。
ストレスからくることが多いこのタイプには、深い呼吸(腹式呼吸)が効果的です。深呼吸することで、自律神経が整えられ新陳代謝が高まります。血管の収縮が和らぎ、体内の血液の循環がよくなるので、体が温まるという効果もあります。また、軽く手や足をマッサージするだけでも、全身の血行が良くなり、肩こりや疲れ・だるさなどに効果があります。
血液の流れや代謝をよくするために、適度な運動をしましょう。筋肉を動かすことで血液を手足から心臓に戻す働きを活性化させます。ランニングがオススメですが、例えば一駅分電車を使わず歩いてみたり、エレベーターを使わず階段にしてみたり、普段より少し歩く量を増やすだけでもOKです。また、家事や仕事の合間に、軽くストレッチをするのも十分効き目があります。生活の中に意識して運動を取り入れることで、冷えの改善が期待出来ます。
体の内側から冷えてしまっているこのタイプには、内側から温めるのが効果的です。冷たい飲み物は控え、なるべく温かいものや、常温のものを摂るようにしましょう。また、エネルギーの素となるたんぱく質・糖質・脂質の、バランスがとれた食事を摂るよう心掛けましょう。また、朝一番に白湯を飲むこともおすすめです。
4.こんな習慣、身に付いていませんか?
日々の生活の中で、実は冷え性に結び付いている習慣がいくつかあります。あなたも、あてはまっていませんか?改善することで、冷え性対策につながるかもしれません!
①.体を冷やす食生活
ついつい甘い物やファーストフード、スナック菓子を食べ過ぎていませんか?食べすぎてしまうと、逆に食物からエネルギーを作り出すミネラルやビタミンが不足するので、血液が滞りやすくなってしまいます。また、冷たい飲み物を摂りすぎて内臓を冷やしてしまうことも、冷え性に繋がりやすくなる可能性があるので、摂り方には注意が必要です!
②.スカートや脚の露出
体を冷やすような服装もできるだけ避けましょう。寒い場所でのスカートや、脚の露出は体が冷えてしまいます。また窮屈な下着や衣類での締め付けも血行を悪くしてしまうので、注意が必要です。
③.食事制限をする過度なダイエット
朝食を抜くなど、極端に食事を減らす間違ったダイエットをすると、筋肉量の減少を招きます。筋肉は血液を送り出すポンプの役目をしているので、それが減少すると血液の循環が悪化したり、むくみを起こしやすくなったりして、体が冷えやすくなってしまいます。
④.喫煙
タバコに含まれるニコチンが血管を収縮させる作用があるので、血液の循環を悪化させます。また基礎代謝も低下させてしまうので、冷え性に繋がってしまいます。
この4つは特に習慣化しやすく冷え性につながりやすいので、出来るものから改善することをオススメします。
5.最後に…
★しつこい冷え性は、ちょっとした意識で改善することが出来る!
冷え性と言っても様々な種類があります。まずは自分がどのようなタイプの冷え性なのかセルフチェックをし、それに合った改善方法を試してみることをオススメします。生活習慣を少し改善するだけで冷え性を改善出来るかもしれないので、今回ご紹介した簡単に出来る冷え性対策を、ぜひ参考にしてみてくださいね。
また、サプリメントを取り入れるのも、手軽に効果が期待でき、オススメです!
※この記事を監修して頂いた専門家の方
監修:株式会社とらうべ
ヘルスケアに関するサービス、マーケティング支援やコンテンツ発信などを事業として展開。医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの専門家により、 医療・健康に関連する情報について、信頼性を確認・検証するサービスを提供している。
※監修している内容についてはあくまで一般論に関してであり、具体的症状についての説明や診断を行うものではありません。また、監修者は本サイト上またはリンク先等におけるいかなる個別商品、特定商品の効果保証、購入推薦・推奨などをするものではありません。