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【現役セラピストに直撃!】フットケアの方法と自分の足に合う靴の選び方を聞いた!

  • 最終更新日:2018年6月13日
  • 445ビュー

1.まずはじめに

足元

 

健康チョキン編集部による、健康専門家への突撃取材、
テーマは「足の健康!」ということで現役フットセラピストである、
宮野先生(Happy Foot 銀座4丁目店)へのインタビュー企画も今回で第三弾になります。

過去のインタビュー内容をご覧になっておられない方は、
下記の記事から参照して頂けると嬉しいです。

 

関連記事

【現役セラピストに直撃!】健康における足(フットケア)の重要性とは?!

【現役セラピストに直撃!】足の健康のために知ろう!足のセルフチェック方法

 

宮野先生へのインタビューを通して、

「足の健康」がいかに全体の健康を維持するために重要か知ることができました。

 

また今の自分の足がどのような状態かセルフチェック方法を具体的に教わった一方で、

足(フットケア)に対する意識の低さに危機感を覚えたのも事実でした。

 

Check!

今回は、足が健康であるために今からできる、

「足のセルフケア方法」「靴の選び方」について具体的に伺ってきました。

 

是非、記事をお読み頂きながら、日々の健康習慣にお役立て頂けると嬉しいです。

 

2.インタビュー/足のセルフケア方法について聞いた

足指を使わないと関節や足の筋肉が硬くなる

編集部

前回のインタビュー「足のセルフチェック方法」で、いかに自分が足の健康をおろそかにしていたか痛感しました。今回は、足のセルフケア方法を伺わせてください。
女性

宮野

基本的には、足の関節や筋肉の機能をスムーズに保つことや、血行をよくするためのマッサージ、それから靴の選び方などが重要になってきます。

編集部

それでは、はじめに足の関節や筋肉のケアの方法を教えて頂けますでしょうか。

 

フットケアセラピスト宮野先生1

 

女性

宮野

そうですね、まず前提として正しい直立の重心バランスでいうと大体かかとに7割~6割、前足部(メタ)と呼ばれる足指の関節の付け根部分に3割~4割くらいが望ましいのですね。足指を使って歩くことが重要なのですが、合わない靴の着用や座り仕事や、運動を殆どしないなど、足指を使わないでいると足指周りの関節や足の筋肉が硬くなり、血流が悪くなる他、足をしなやかに使って正しく歩けなくなり不調が生じます。

編集部

なるほど。
女性

宮野

ですので、足指のつけねの関節や足の筋肉を柔らかくすることが重要で、例えばお風呂に入っている時などに、足指の間に手を入れて、前後にぎゅっ、ぎゅっと動かして稼働域を拡げるようなマッサージなどは有効だと思います。関節が固まっていると、足指の間に隙間がなくなっていたりすることも多いので、そのような方は一本一本でも関節のマッサージをしていった方がいいでしょう。

 

フットセラピストの宮野先生_4

 

編集部

実は私も少し前からそのマッサージはしていたのですが、最初のころは関節が固まっていたのかなかなか指が入らなかったです(笑)でも、毎日続けていくと自分でも、足指の関節の機能を取り戻していることが分かりました。
女性

宮野

素晴らしいですね。足指の向きは、親指と小指の爪がまっすぐ上を向いている状態が理想です。自分の足に合わない靴を履いていたりすると、親指と小指がねじれて内側に向いてくるのですね。

編集部

マッサージする前は、完全にそのような状態でした。

 

ヒールを履く方やデスクワーカーは特に要注意!

 

女性

宮野

ヒールなど窮屈な靴を履いていたり、座りっぱなしのデスクワーカーの方も多いと思いますので、足の血流が悪くなっている方は本当に多いと思います。オフィスの中でも、座ったままでも足指をグーパーと動かしてみたり、かかとあげ運動をするだけでもセルフケアはできます。

編集部

そうですね。何より、座りっぱなしが良くないというのも本当によく聞くので、30分に一度くらいは立って筋肉を活動させるのは重要ですね。
女性

宮野

はい。それから、ゴルフボールなどはマッサージに丁度良いですよ。足の裏において転がしたり、ゴルフボールを使ってふくらはぎをマッサージするなどもおすすめです。

編集部

なるほど~、確かに簡単に取り組めそうですね。
女性

宮野

ずっと同じ姿勢をとっているとやはり筋肉が緊張して血行が悪くなっていきますので、できるだけこまめに筋肉を活動させるようなストレッチ、例えば屈伸とかアキレス腱伸ばしなどはいいと思います。

 

意外と見落としがちな靴の選び方・履き方について

 

編集部

ちょっとした意識でできるセルフケアばかりですね。ありがとうございます。ところで、靴の合わせ方や履き方も、足の健康を考える上では非常に重要なのですよね?
女性

宮野

勿論です。とくに、日本では家にいる時以外は靴を履いている状態が長く続く方が多い一方で、靴はどうしてもファッションの一部という文化的な側面もありますよね。しかし、足の健康を考えると、自分の足にあった靴選びや靴の正しい履き方などは本当に大切になってきますね。

編集部

靴の専門家に相談する以外で、僕たち素人でもできるような靴の選び方・履き方のポイントなどはありますでしょうか?
女性

宮野

まず、自分の足のサイズを知ることが重要ですね。靴屋さんでも計ることができますが、意外とご自身の足のサイズや特徴を正確に知っていない方が多いと思います。

編集部

確かに。私自身もなんとなくこのくらいのサイズかなと思ってしまっています。

 

フットセラピスト_宮野先生_5

 

女性

宮野

足の大きさを計る時には、まずサイズ=縦の長さと、ウィズ(width)=足囲を知ることが重要ですね。サイズを知っている方は多いのですが、ウィズ(足囲)は、足の親指の付け根から小指の根を通って一周させた長さのことです。靴には、サイズの他に足囲(4E>3E>EE>E>D等)も決まっているので、足囲が自分に合った靴を選ぶことが重要です。

編集部

全然知りませんでした。サイズはあっていても窮屈に感じる靴やブランド・メーカーがあったのはそのせいなのですね。
女性

宮野

はい。また指先の形も人それぞれで、人差し指が長い人(ギリシャ型)、親指が長い人(エジプト型)、5本の指の長さが一緒の人(スクエア型)と、大体3パターンいらっしゃいます。自分の足先の形がどのようになっているか確認するのもポイントです。

 

フットケアセラピスト宮野先生2

 

編集部

私は、人差し指が一番長かったです(笑)
女性

宮野

ギリシャ型の方はラウンドトウ(つま先が丸い靴)、エジプト型の方はオブリークトウ(つま先の一番高い箇所が親指になっている靴)、スクエア型の方はスクエアトウ(つま先が四角い靴)をお選びになる必要があります。

編集部

足のサイズと形を知るだけで、靴を選ぶ目がかなり変わってきますね。
女性

宮野

歩行する時は、かかとで着地して足指のはらで地面を蹴りますので、つまりはこの過程がスムーズに行える靴が自分に合った靴です。基本的には、実際に履いてみて、歩いてみて抜けないか、どこも当たる箇所がないか、足指5本が踏ん張れるスペースがつま先にあるかなのですが、もう少し具体的に言うとさらに3点あります。

編集部

お願いします。
女性

宮野

1点目、サイズとウィズ(足囲)があっている靴を選び、履いて歩いてみて靴の曲がるところ(ボールジョイント)と足指の付け根が曲がる部分(蹴る時に指が反り返る部分)が合っているかどうかです。

編集部

なるほど。
女性

宮野

2点目は靴のかかと部分を合わせて捨て寸をチェックします。捨て寸とは、靴の先端とつま先の先端の間のわずかな余裕のことです。歩行時、靴の中で足は動きますので、この捨て寸がなくぴったりな靴を選びすぎると逆に靴ずれや外反母趾の原因になってしまうことになります。捨て寸は、1~1.5㎝が良いです。履くだけでなく歩いてみて無理がないかも確認していきましょう。

編集部

捨て寸がなすぎても窮屈過ぎてだめだし、あり過ぎても足が靴の中で動きすぎてすれてしまいそうですね。
女性

宮野

それから、3点目はかかとの形が合っているかと甲の高さが合っているか(甲がホールドされているか)ですね。ひも靴や甲にベルトがあるものは、調節ができるのでベターです。しかし、せっかくひもやベルトが付いていてもゆるゆるにして履いている方が多いです。靴ひもやベルトも、靴の中で足が遊ばないようにギュッと締めた方が良いです。

編集部

正直、靴ひもの締め方についてあまり気を使ってませんでした。具体的に教えて頂けますでしょうか。
女性

宮野

①まず、かかとを合わせてつま先を上げた状態で、足指の付け根からしっかり締めます。 横方向ではなく上方向に締めるとしっかり結べますよ。ただし、リボン結びまで締めると固定されすぎ足首がおれませんので注意してくださいね。②ですので、最後のリボン結びは今度はかかとを上げた状態で結んで下さい。これで、いつもの靴が甲がしっかりホールドされ、足指が機能し正しく歩ける靴に変身します!

編集部

詳細にありがとうございます!宮野先生に教えてもらったおかけで、足の大切さをより理解することができました。全体の健康を考えて足のケアを日々の生活習慣に取り入れつつ、靴も毎日長く履くものですから今後は足の健康を意識して選んで履いていきたいと思います!

 

3.今回お話をお伺いした人はこの方!

今回お話を伺ったのはこの方!

宮野涼子先生

魚の目や巻き爪、外反母趾などをはじめとする様々な足の症状のケアを行う、

ドイツ生まれのフットケアサロン「HAPPY FOOT銀座4丁目店」を経営する、

足のセラピストである、「宮野涼子」先生にお話を伺ってきました。

宮野先生は、ポドロジーと呼ばれるドイツの足学を応用したフットケアで、

様々な足の悩みに応じて専用のケアを行っています。

宮野先生のサロンでは、ポドロジーに加え反射学リフレクソロジーも取り入れ、

正しい爪の切り方や正しい靴やインソールの選び方も含め、

足全体の健康を後押ししてくれる心強い味方です。

フットケアセラピスト「宮野先生」

 

 

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■20代/男性/会社員 営業担当時代はヘルスケア領域の顧客を多数担当。セルフメディケーションを怠った結果、体調を崩したことをきっかけに健康オタクに…!自らも、「健康食品コーディネーター」の資格を取得し、これまで得た栄養学や生理学、遺伝子学の知識を使って、健康増進を目指す方や悩みのある方にとって分かりやすい情報を提供できるよう心がけています。最近大好きなキーワードは、「徳と記憶」。

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