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保健師が解説!【女性の抜け毛】抜け毛が多い人はどうすればいい?原因と対策は?



 

 抜け毛が気になっている女性の画像

 

監修者・女性

この記事の執筆専門家

保健師  吉村佑奈 (株式会社とらうべ)

株式会社 とらうべ 社員。つい先日まで、病院で看護をしていて、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当。

※本記事は、保健師の方に執筆いただいたものを健康チョキンにて編集しております。

 

1.はじめに

髪の毛は「抜ける」「生える」を繰り返し、生き生きとした髪の質や毛の量が調節されています。

 

誰でも毛は抜けるものです。

 

しかし、「いつもよりよく抜ける」「なんだか薄くなってきた!?」と違いを感じると心配になりますよね!

 

どのような原因があるかを知り、早めの対策を立てましょう。

 

2.あなたの抜け毛はどのタイプ?タイプ別の原因を知ろう

 

あなたの抜け毛のタイプは?と記載があって、女性が髪を気にしている画像

 

抜け毛といっても次のようないろいろなタイプがあります。

 

  • 1.加齢、生活習慣によるもの
  • 2.ストレスによる抜け毛(円形脱毛など)
  • 3.髪型できつく縛ったり引っ張る場合
  • 4.紫外線による頭皮ダメージ
  • 5.睡眠不足
  • 6.栄養不足による抜け毛
  • 7.毛穴を不潔にすることでの抜け毛
  • 8.出産後の抜け毛

 

1.加齢、生活習慣による抜け毛

喫煙やカラーリングで髪の毛が薄くなっているのを気にしている女性

 

髪の毛全体が薄くなり、頭皮がみえてしまうほどになる女性に一番多いタイプです。

 

髪の毛が細くなり、毛穴から生える髪の数も減るので、全体的にボリュームがなくなります。

 

年齢とともの抜け毛は増えますが、若い人でもストレス無理なダイエット喫煙極端な夜型生活、などによって起こります。

 

また、刺激の強い洗髪やカラーリングでも、髪の毛が抜けやすなります。

 

2.ストレスによる抜け毛(円形脱毛症)

ストレスで円形脱毛症に?!と記載があって、ストレスで頭を抱えている女性の画像

 

ストレスは、身体の働きを司る自律神経のバランスを乱すので、血管が縮こまってしまい、血流が悪くなり栄養素がいきわたりにくくなります。

 

またストレスは、髪の成長に必要なミネラルの亜鉛を消費してしまい、髪を弱らせ、抜けやすくなってしまうのです。

 

円形脱毛症は、円を描いたようにその部分だけが抜け落ちているものです。

 

小さな円から500円玉以上の大きさのものもあります。

 

原因はハッキリわかりませんが、疲労や精神的ストレス、体質などが考えられています。

 

また免疫機能の異常で、髪の成長に必要な細胞に傷がついた、と言われていますが、ハッキリしていません。

 

3.髪を引っ張ることによる抜け毛

 髪を引っ張ることによる抜け毛と記載があって、髪にストレートアイロンをかけて、髪を引っ張っている女性の画像

 

きつく縛ったヘアスタイルで、長い期間髪が引っ張られていると、いつも同じ部分の頭皮が緊張状態になり、そこに負担がかかり、血行が悪くなります。

 

そのため毛根にダメージを受けてしまい、抜け毛になります。

 

ポニーテールみつあみなどは注意が必要です。

 

4.紫外線による頭皮ダメージ

紫外線によるダメージと記載があって、海で太陽にあたり、紫外線を浴びている女性の画像

 

紫外線は体内に活性酸素を発生させます。

 

活性酸素は細胞にダメージを与え、老化を促します。

 

毛を作る細胞や頭皮の細胞に影響を与えることで抜け毛を増やしてしまいます。

 

5.睡眠不足

睡眠不足と記載があって、目覚ましを止めたのに中々起きれない女性の画像

 

髪の毛のサイクルには成長ホルモンが関係しています。

 

成長ホルモンの分泌は寝ている間に活発になります。

 

睡眠不足では、成長ホルモンが十分に働かず、抜け毛につながります。

 

6.栄養不足による抜け毛

栄養不足も抜け毛の原因にと記載があって、もしかして自分は栄養不足?と悩んでいる女性のイラストの画像

 

髪の毛を作る原料や髪の毛のサイクルをスムーズに進めるのは、日々食べ物から取り入れている栄養です。

 

栄養バランスが乱れてしまって、必要な栄養素がいきわたらないと、髪の毛の成長がスムーズに進まず、抜け毛につながります。

 

7.毛穴を不潔にすることでの抜け毛

毛穴の汚れと記載があって、頭皮を気にしている女性の画像

 

日本人の40歳以上の女性に多い抜け毛です。

 

フケが毛穴を塞いで、そこに菌が繁殖して炎症を起こし抜け毛を起こします。

 

乾燥したフケが出るので、毛根部が細くなっています。

 

また、比較的男性に多く見られるものですが、脂漏性脱毛といわれるものもあります。

 

頭皮から皮脂が出過ぎてしまい、毛穴が塞がれて、そこに菌が繁殖して抜け毛を起こします。

 

毛根部が脂っぽくてベタッとしているのが特徴です。

 

8.出産後の抜け毛

産後の抜け毛・ホルモンバランスの乱れと記載があって、赤ちゃんを抱っこするお母さんの画像

 

出産によってホルモンバランスが大きく変化するので、その影響で一気に抜けます。

 

出産後の抜け毛は、生理的なことですから、病気などではありません。

 

出産後半年から1年で正常に戻りますが、出産時の年齢が高いほど回復は遅れる傾向です。

 

ホルモンの変化だけでなく、慣れない子育て、食事をシッカリ摂っていない、なども影響しているかもしれません。

 

3.過度な抜け毛を減らす対策

抜け毛は、遺伝的なものもありますが、生活習慣からでてくるものが多くあります。

 

常に健康な髪の状態を保つようにしたいものです。

 

気になる変化がある人は、早いうちに対策をはじめて健康的な髪の毛を維持しましょう。

 

1.加齢、生活習慣によるもの・対策

●生活リズムを正しく

生活リズムを正しくと記載があり、朝スッキリと起きている女性の画像

 

決まった時間に早寝早起きをし、1日3回食事を摂ることが大切です。

 

でも、休日やシフト勤務など、毎日決まった生活時間を送ることができないこともあります。

 

難しい場合には、あきらめず、まず「同じ時間に起きる」など、できるところから行っていきましょう。

 

●カラーリング

女性が髪の毛をカラーリングしていて、髪へのダメージが大!と記載されている画像

 

ヘアカラー剤は使用する薬剤が頭皮や毛髪へのダメージは避けられません。

 

体質や体調によって頭皮のかぶれを起こすこともあり、抜け毛の原因になります。

 

肌が弱い人は、パッチテストをしてもらってから行いましょう。

 

2.ストレスによる抜け毛(円形脱毛など)・対策

リラックスして身体を温めるために半身浴している女性の画像

 

運動や趣味などで気分転換できる時間を持ち、リラックスすることを心がけましょう。

 

生活の中でも、食事や入浴など息抜きの時間をきちんと取ることも大切です。

 

育毛剤を使用してもいいでしょう。

 

毛根部の血行をよくする成分を含んでいるものなどがあります。

 

3.髪型できつく縛ったり引っ張る場合・対策

髪型に気をつけようと記載があり、髪をポニーテールに結おうとしている女性の画像

 

ポニーテールのような髪を引っ張って結ぶようなヘアスタイルは、毎日続けないようにしましょう。

 

もし同じように結んでいたいならば、自宅へ帰ったらすぐほどく、などして時間を短くしてください。

 

できるだけ同じヘアスタイルにならないように、また結ばない日も作ってください。

 

4.紫外線・対策

紫外線の対策と記載があり、日傘をさしている女性の画像

 

1年の中では5~7月が強い時期です。

 

直射日光が当たらない曇りの日でも紫外線は差し込んでいます。

 

常に日傘や帽子を使用する習慣をつけましょう。

 

5.睡眠不足・対策

十分な睡眠をと記載があり女性がぐっすり寝ている画像

 

昼間紫外線やホコリなどでダメージを受けた髪や頭皮を、睡眠は修復させ、回復して成長させるという大事なものです。

 

夜成長ホルモンがでますので、1日6~7時間はしっかり睡眠をとるようにしましょう。

 

6.栄養不足による抜け毛・対策

髪に良い食材は、いろいろありますが、バランスのいい食事が基本です。

 

とくに積極的に摂りたい栄養素をあげます。

 

栄養素を複数組み合わせて取り入れてみてください。

 

●たんぱく質

髪の毛の主成分です。

 

大豆たんぱく質に含まれているイソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをして、髪の毛の成長を促します。

●含まれるたべもの

大豆と豆乳の画像

肉、魚介類、大豆製品、卵など

 

●ビタミンB群

頭皮の環境を整えて、たんぱく質と一緒に髪を作りだす働きがあります。

●含まれるたべもの

レバーの画像

豚肉、レバー、納豆、たらこ、カツオ、にんにく、卵黄など

 

●ミネラル

髪を育てる役割です。新しい細胞を作るために必要な栄養素です。

●含まれるたべもの

ひじきの画像

ひじき、わかめ、貝類、牡蠣、レバー、チーズ、ほうれん草、など

 

●カルシウム

髪につやとコシがつきます。

●含まれるたべもの

牛乳の画像

牛乳、小魚、チーズなど

 

7.毛穴を清潔にすることでの抜け毛・対策

毛穴を清潔にと記載があり、髪がつやつやとしている女性の画像

 

毎日のシャンプーやドライヤーを上手に使用して、毛穴を清潔にしましょう。

 

シャンプーは、お湯で汚れを流してから、よく泡立てて頭皮を優しくマッサージするように洗い、しっかり流します。

 

お湯の温度は、38℃位のぬるめのお湯で洗います。

 

キレイにしたいからと言って、シャンプーのし過ぎは、よくありません

 

頭皮にある皮脂は外からの刺激から頭皮を守っている役割もあります。

 

ですから、必要以上に取り除くと、皮脂がどんどんでてきて、逆効果になります。

 

乾かすときにはタオルで軽く叩くようにしっかり水分を拭き取ります。

 

ドライヤーは離したところからこまめに動かしてじゅうぶんに乾かしましょう。

 

8.出産後の抜け毛・対策

産後のお母さんが赤ちゃんのお世話をしているが、あまり自分自身へのストレスを溜め込まないようにうまく調整し、お世話をしている様子の画像

 

出産後の抜け毛は、生理的なことですから、特に心配はいりません

 

しかし、抜け毛が多いことでストレスが溜まってしまうこともあるかもしれませんね。

 

少しでも早く回復させたいという場合、下記を気をつけましょう。

 

  • 規則正しい生活を心がける
  • 質のいい睡眠をとるようにする
  • ストレスをためないように
  • 食事に気を付ける

 

赤ちゃんの世話などで、思うように時間が取れないでしょうが、食事に少し気をつけてみる等、できるとから始めてみましょう!

 

4.最後に

病気の影響薬の副作用などで脱毛が起こることもあります。

 

あまりにも多くて、気になる場合には、主治医や内科医に相談してみましょう。

 

抜け毛の原因は、1つだけのものではないことが多いです。

 

そんなときは、まず生活習慣を変えてみるストレスをなくす、この2つからはじめてみてください

 

※この記事を執筆いただいた専門家の方

女性専門家

執筆:保健師 吉村佑奈

株式会社 とらうべ 社員。つい先日まで、病院で看護をしていて、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当。

株式会社とらうべ

ヘルスケアに関するサービス、マーケティング支援やコンテンツ発信などを事業として展開。医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの専門家により、 医療・健康に関連する情報について、信頼性を確認・検証するサービスを提供している。

 

※執筆内容についてはあくまで一般論に関してであり、具体的症状についての説明や診断を行うものではありません。また、執筆者は本サイト上またはリンク先等におけるいかなる個別商品、特定商品の効果保証、購入推薦・推奨などをするものではありません。