【保健師が解説】腸内環境を整える?!青汁の意外な真実
この記事の執筆専門家
保健師 吉村佑奈 (株式会社とらうべ)
株式会社 とらうべ 社員。つい先日まで、病院で看護をしていて、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当。
※本記事は、保健師の方に執筆いただいたものを健康チョキンにて編集しております。
1.はじめに
あなたの腸内環境は整っていますか?
普段元気に過ごしているときには、あまり意識しない腸の健康。
けれども、日々食べたものを消化し、吸収し、排泄するために働いている腸内の環境は、健康を維持するためにとても重要です。
便秘や下痢など、お腹に不安がある人だけでなく、肌荒れや疲れやすいといった身体の不調を抱える人も必見。
腸内環境を整えるために一役買う、青汁の意外な真実についてお伝えします。
2.整った腸内環境とは
そもそも「腸内の環境が整っている」とは、どのような状態を指すのでしょうか?
実は、人間の腸には、およそ100兆個、重さにして1〜1.5kgもの腸内細菌が住みついています。
さらに細菌の種類も500種類以上あり、腸の中でさまざまな働きをしています。
腸内細菌は大きく次の3つに分類されます。
①.善玉菌:乳酸菌、ビフィズス菌など
腸の運動を促したり、有害な物質を身体の外に出す、免疫細胞の働きを活発にするなど健康の維持に役立つ。
②.悪玉菌:ブドウ球菌、ウェルシュ菌など
腸内で有害な物質を作り、増えすぎると便秘や下痢などお腹の不調や生活習慣病を招く。
③.日和見菌
善玉菌、悪玉菌、どちらにも属さない細菌で、日々のバランスによって優勢な方の味方を する。
「善玉菌:悪玉菌:日和見菌」の理想的なバランスは、「2:1:7」と考えられています。
しかし、善玉菌は加齢とともに減少する傾向にあり、加えて腸内環境は毎日の食事や運動、睡眠、ストレスなどの影響も受けて日々変化しています。
とくに、食生活が乱れ、脂っこいものやファーストフードなどに偏った食事ばかりとっていると、腸内細菌はすぐに悪玉優勢となってしまいます。
すると、日和見菌も加勢して、腸内環境はとたんに悪化。
有害な物質が善玉菌の働きを妨げ、腐敗物が腸内に溜まって下痢や便秘になるなど、健康にさまざまな悪影響を及ぼします。
逆に、善玉菌が優勢な整った腸内環境を保つことができれば、お腹の悩みを解決し、健康にハツラツと過ごすことも夢ではありません。
3.腸内環境を整えるためにすべきこと
では、どのようなことに気をつければ、理想的な腸内環境を目指すことができるのでしょうか?
①.バランスの良い食事
整った腸内環境、つまり善玉菌が優勢な状態を保つためにまず大切なのは、バランスの良い食事です。
乳酸菌やビフィズス菌などが豊富に含まれる、ヨーグルト・味噌などの発酵食品を毎日意識して摂るようにしましょう。
②.善玉菌のエサを増やす
善玉菌を増やして活発に働かせるためには、そのエサとなるものが必要です。
善玉菌は、野菜やきのこ類、海藻類などに多く含まれる食物繊維、果物や大豆、牛乳などに多く含まれるオリゴ糖をエサとして増殖します。
食物繊維は、便の硬さを調節したり、便のかさを増やす働きもあり、適切な量の摂取は、便秘・下痢などの悩みを解消することに役立ちます。
③.生活習慣の見直し
運動不足や睡眠不足、ストレスも良好な腸内環境の大敵です。
とくに、疲労やストレスを溜め込むと、腸の動きをコントロールする自律神経の働きが乱れ、腸の動きが鈍くなって腸内が悪玉菌優勢に傾きやすくなります。
食事に加えて、基本的な生活習慣を見直し、忙しい中でもリフレッシュできる時間を確保することも大切です。
4.青汁が腸内環境に与える効果
ここまで、腸内環境を整える方法をお伝えしてきました。
しかし、意識して毎日の食生活に善玉菌が多い食品を取り入れたり、食物繊維やオリゴ糖が豊富な食べ物を料理するのは大変・・・という方も少なくないでしょう。
実際に現代の食生活では、十分な食物繊維を食事から摂れている人は多くありません。
さらに、残念なことに善玉菌は一度身体の中に入ると、そのまま増え続けてくれるものではありません。
役目を果たして死んだ善玉菌は、便と一緒に身体の外に出されてしまうため、こういった栄養素は毎日摂り続ける必要があります。
そんなときに、おすすめしたいのが「青汁」です。
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青汁には、ビタミンやミネラルだけでなく、食物繊維やオリゴ糖が含まれている製品も多くあります。
「青汁は健康によい」というイメージがありますが、実は善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖を補えるため、腸内環境を整える上でも役立つ健康食品です。
また、食材を買って調理するよりも手軽であり、加熱すると失われやすい栄養素も、ジュースとして摂ることで効率よく補うことができます。
製品によって特徴もあるため、成分表示で食物繊維やオリゴ糖が含まれているかどうかを確認し、自分に合ったものを毎日の生活に取り入れてみましょう。
腸内環境が整えば、お腹の悩みの解決につながるだけでなく、便秘などがもたらす肌荒れや身体の不調の改善も目指すことができます。
バランスを意識した食事に青汁をプラスし、腸内環境を整えて、健康維持を目指しましょう。
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※この記事を執筆いただいた専門家の方 執筆:保健師 吉村佑奈 株式会社 とらうべ 社員。つい先日まで、病院で看護をしていて、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当。 ヘルスケアに関するサービス、マーケティング支援やコンテンツ発信などを事業として展開。医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの専門家により、 医療・健康に関連する情報について、信頼性を確認・検証するサービスを提供している。 ※執筆内容についてはあくまで一般論に関してであり、具体的症状についての説明や診断を行うものではありません。また、執筆者は本サイト上またはリンク先等におけるいかなる個別商品、特定商品の効果保証、購入推薦・推奨などをするものではありません。
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この記事の執筆監修者の保有資格・企画 : 保健師(25)
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