健康と美容のかなめは腸!腸活をはじめる前に知っておきたい2つのこと

「腸活」、「腸マッサージ」、「腸デトックス」、最近何かとテレビや雑誌で『腸』をテーマにした健康特集 や美容特集を目にする方も多いのではないでしょうか。『腸を健康に保って長寿に』 、『腸活でアンチエイジング』、などなど。
それは近年、腸の持つ驚くべき健康や美容の潜在能力が研究によって次々と明らかになっているからです。
この記事に辿り着いた方々の多くは、「健康や美容にとって、腸は重要」と、なんとなく知っている方は多いと思いますが、「健康や美容にとって、腸を整えることは大前提」と考え、腸を意識して生活している方は少ないのではないのでしょうか?
かくいう私も、腸の健康については、なんとなく知っているという状態でした。そんな中、過去に健康を崩した時に、食生活を変えてみたり、健康食品やサプリメントを利用したりと色々と試行錯誤してみましたが、どれも、効果が感じられず結果として長続きしませんでした。
なぜか? 話は実に単純でした。
そもそも、外部から栄養を摂る場合、その栄養を消化吸収する最後の器官は『腸』。その『腸』がそもそもボロボロだったのです。
どれだけ食生活を変えても、サプリメントを摂っても、栄養をきちんと吸収することができず、そのため効果が出なかったのです。
つまり『腸そのものが健康でないと、いくら対策して頑張っても中々健康にはなれない』という図式だったのです。
悪い症状が出た部分を治そうとするのではなく、まずは体の根幹とも言える腸を健康に保つ。これが、健康の前提であり出発点であるということが分かったのです。
腸内環境を改善することで、 今抱えている不調や不安を取り除いていきたいと考えている方へ、
- 腸の基礎知識
- 腸の健康状態のチェック方法
をわかりやすくまとめてみました。
記事を読んだらすぐに実践して、腸美人に近づきましょう!
1.なぜ、腸が重要なのか。知っておきたい基本知識
1-1. 腸と人間の関係とは?

クラゲなど脳のない生物は多く存在しますが、腸のない生物は一部の無腸動物を除いてほとんど存在しません。ちなみに、進化論で有名なダーウィンの晩年の研究対象は大地の腸とも呼ばれるミミズであったとか。
ダーウィン曰く、「世界の中でどんな生き物よりも重要な役割を果たしている と言うことは間違いない」とし、地球の環境と人類の生存にとってもっとも貢献度の高い研究であったと信じていました。
まさに、腸は生物の新陳代謝を支える命の源とも言える器官であり、生命の本質的な役割を担っている、と言えるのです。
1-2. 腸は「第二の脳」

腸は、消化・吸収を担う小腸と、便を作る大腸から成り立っています。なんと、その大きさはテニスコート1.5面分とも言われています。そんな大きな面積の臓器が自分のお腹に収まっているかと思うと不思議ですよね。
内臓の中でもとてつもない面積をもつ腸ですが、これまで人体における消化吸収のための器官と捉えられてきました。しかし、近年の研究によって消化吸収のみならず、想像を絶するほど人の健康にとって重要な役割をもった器官である事が最近になって分かってきました。
≪腸に集中する組織とその役割≫
- リンパ球の60%:病原菌からカラダを守る免疫活動の中心
- 末梢血管の55%:身体の代謝を支える
- 脳以外の神経の50%:外部からの刺激を脳に伝えたり、腸独自の運動を支える
さらに、近年では人の成長に不可欠な、精神活動と身体行動をつなげる伝達物質であるホルモンをカラダの中でもっとも産生していることも分かりました。子供のころ試験前や発表会などの前に緊張で急な腹痛や下痢に襲われたりしたことがあったのは、このように頭(脳)で考えることと腸の活動が密接につながっていることに起因していたのです。
これが、腸が「第二の脳」と呼ばれる理由です。
≪腸を健康だと期待できる嬉しい効果≫
- アンチエイジング効果
- ダイエット効果
- 免疫力アップ
- アレルギーやアトピーの改善
- 花粉症の要望
- 肌荒れの改善
- 口臭・体臭予防 などなど
1-3. 今、腸は危険にさらされている。今後増えると予想されている大腸がん
出典:新規がん患者は88万人に増加 国立がん研究センターが初の予測 | ニュース | 保健指導リソースガイド
腸の健康を考える上で、まず事実として知っておきたいのは、ここ数十年で大腸がんが急激に増加しているという点です。上のグラフをご覧ください。こちらは国立がん研究センターの各臓器別のがん羅患・死亡数のグラフですが、大腸がんが直近では、死因の第2位までに伸びてきており、今後の統計予測でも増加傾向にあるとされています。
つまり、腸の健康を保てなくなっている人が年々増えているのです。
1-4. 腸内環境が悪化している背景は?

大きな要因として、日本人の食生活の変化があげられます。野菜や魚中心から、食物繊維の少ない肉類や油脂類などの動物性脂肪の多い食生活の変化、現代の精神的なストレスや運動不足が重なっている点などが研究団体の調査から報告されています。
1-5. キーポイントは、「腸内細菌」

出典:腸内細菌のせめぎあい|森永ビヒダスヨーグルトBB536
健康と美容のカギを握っているのは、私たちの腸内にいる、約1,000種1,000兆個も住んでいる腸内細菌です。腸内細菌を3つに大別すると、善玉菌・悪玉菌・日和見菌に分類され、私たちの腸の中で日々勢力争いをしています。この善玉菌・悪玉菌・日和菌のバランスをどうとるかが腸内環境を決める大事な要素ですが、腸内細菌を知る上で抑えておきたいポイントは3点です。
- 万病のもとである便秘は、腸内で悪玉菌が優勢となり発生した有害物質が原因
- 腸内細菌の種類やバランスは、日頃の食生活や生活習慣によって人それぞれ違う
- 腸内細菌のバランスは年齢によって変化する
2.腸の健康状態をチェックするには?

新しい健康習慣を始めるにも、まずは、現在の腸の健康状態を知ることが重要です。私がおすすめするチェック方法を3つ紹介します。
2-1. 便の状態からチェック
腸内環境をチェックするのに、一番簡単な方法は、毎日の便り(うんち)をチェックすることです。便の30%は腸内細菌なので、如実に腸内環境が表れます。太くて長いバナナ状、においがなく、色は黄味寄りの便が出ていれば、健康◎と言えます。 それ以外の便の状況の方は、下記記事にて詳しくチェックしてみてください。
関連記事 【あなたは大丈夫?】タイプ別うんち(大便)の状況で知ろう!私の腸内環境
2-2. 腸年齢をチェック
これまで、肌や体型などの"見た目年齢"ばかりを気にしていた人、腸の年齢をチェックしたことはありますか?以下のチェックテストで調べてみてください。
※参考文献:腸内環境学のすすめ-辯野義巳

≪チェックポイント≫
①便秘気味・下痢気味
②おならがくさい
③肉を食べることが多い
④ヨーグルトや乳酸菌飲料などの発酵食品はあまり摂らない
⑤野菜をあまり食べない
⑥お酒をよく飲む
⑦インスタント食品やファストフードをよく食べる
⑧豆類や海藻類・根菜類はあまり食べない
⑨運動不足
⑩朝食は食べないことが多い

≪あてはまる項目の数≫
●0~3個
腸年齢は実年齢より若そうです。今の生活を続けましょう
●4~7個
腸年齢は若いとは言えません。食生活を改め、運動不足やストレス解消を心がけて!
8~10個
腸年齢は実年齢よりずっと高め。今すぐ生活改善を!
2-3. 腸内検査を行う
費用と時間はかかりますが、腸内環境を詳しく検査するために外部の病院やクリニックを利用するという選択肢もあります。
- 検便による検査
- 大腸内視鏡検査
- 腸内フローラチェック
検便や大腸内視鏡検査は、腸内環境を調査というより炎症やポリープなどの病気や疑いを発見するための検査になっており、会社の健康診断を利用するか、過度な便秘や腹痛などの自覚症状が出た際に利用するのが良いでしょう。
腸内フローラチェックは、便中に含まれる腸内細菌の遺伝子(DNA)を検査することで、内細菌のバランスを明らかにする、最新の検査です。善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランスが数値で分かり、具体的な生活習慣改善方法と合わせてレポートされます。
検査方法は簡単です。
ステップ①:実施しているクリニックを受診し採便キットと問診票をもらいます。
ステップ②:便をとり問診票と一緒に持参するか郵送します。
ステップ③:2~3週間後に検査結果がでます。
検査結果には、菌のバランスがグラフで表示されます。バランスは、善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7が理想です。
検査してみたら、善玉菌が10%を切っているということも!? 腸内環境が数値ではっきりと確認できるので、気になる人は一度受けてみてもよいかもしれません。ちなみに、費用は25,000円 ~35,000円程度が相場のようです。
3.まとめ

全身の健康美容のカギを握っている重要な臓器である腸は、まさに健康美容のかなめと言える存在です。 身体の内側から元気に輝き、いつまでも若々しくいるためには、まず自分の腸の状態を知って 、腸をケアすることから見直してみましょう。
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この記事の執筆監修者の保有資格・企画 : 健康食品コーディネーター(73)
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