【今からできる!】将来関節の痛みに悩まされない予防習慣とは?
1.はじめに
「平均寿命と健康寿命の差を無くそう」という運動が起きています。
寝たきりにならず、元気に歩けることが健康寿命を延ばす秘訣です。
そのためには、足の健康、とくにひざなどの関節が大事になってきます。
「ひざの関節が痛くて歩けない」などにならないように、予防のために何をしていけば良いか、解説します。
2.ひざの痛みに影響する生活習慣:運動と食事
ひざの痛みが起こる背景には、生活習慣が関係していることもあります。
ここでは、ひざに痛みを与えない運動や食事の習慣を紹介します。
●運動
中高年になってからスポーツを始めた人に関節痛を起こす人が多くいます。
高齢になってくると関節の軟骨がすり減って、軽度でも変形性関節症を起こしてしまう場合がありますが、最大の原因はそれを知らずに無理してスポーツをしてしまうことです。
いきなり走ったり、跳んだりすることで過度の負担がひざにかかり、ひざの半月板が割れたり、靭帯の断裂を引き起こしかねません。
もし、スポーツをしてみてひざ関節に違和感を覚えたら、炎症を抑えるために数日休んで様子を見る必要があります。
また、次のことに注意してください。
- スポーツを始める前には、準備体操・ストレッチを十分に行う
- 最初はゆっくりと、徐々に身体を慣らして、ペースを上げていく
- ひざに負担のかからない靴を選ぶ
- スポーツ後は、クールダウンを忘れずに
適度な負荷をひざにかけることで、骨、筋肉、靭帯、関節包などの組織を強化することができ、ひざがスムーズに動かすことができるようになります。
また、運動は心肺機能を高め、体力や免疫力を上げますので、老化防止にもつながります。
●食事
日常生活でもひざには大きな負荷がかかっていて、歩くときは体重の2~3倍、走るときには5~10倍の負荷にもなります。
体重が増えると、その分さらに負荷がかかります。
体重が減れば、減った分だけひざの負担も小さくなるのです。
肥満を防ぐため、また、ひざの骨や筋肉を作るためにも、食事には注意しましょう。
とくに以下のことに気をつけてください。
- 炭水化物、タンパク質、カルシウム、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの必須栄養素をバランスよく摂る
- 欠食や食べすぎはやめる
- 1日3食、大体同じ時間帯に摂る
- ゆっくりとよく噛んで食べる
3.関節の痛みを防ぐ運動法
ここでは、関節痛を防ぐ運動法を紹介します。
1.運動を始める前に、入念なストレッチを行う
①.首筋を伸ばすために、首を前後左右に曲げる
②.両手を前に伸ばして組み、腕全体を伸ばしながら腕を前、右、左に引っ張る
③.足を前後に開いて、後ろ足の膝裏やふくらはぎを伸ばす
④.ゆっくりと行い左右交代する
2.太ももを鍛える運動を行う
ひざ関節に負担をかけないためには、太ももの筋肉、ひざを囲む靭帯を鍛えることが重要です。
太ももを鍛える運動法をいくつか紹介します。
◆その1 座ったまま行える運動法
①.椅子に深く腰かけて、片方のひざの下で両手を組んで、ひざを持ち上げ
②.太ももに力を入れ、ひざを伸ばした状態で、5秒間キープする
③.ゆっくりと足をおろす
④.10回繰り返し、反対側も同様に行う
◆その2 スクワット
①.足を肩幅くらいに広げ、足の指先と膝を正面に向けて立つ
②.ゆっくりと膝を曲げて腰を落とす。痛みがあるときは無理をしないこと
③.ゆっくりと膝を伸ばして元の状態に戻る
④.これを10回程度くり返す
※ひざに負担がかかると感じた場合は、壁に手をついて行っても構いません。
◆その3 ひざが少し痛い人向けの運動法
①.床に仰向けになり、両足を伸ばす
②.両足のかかとをつけたまま両足首をゆっくりとひざ側に反らして、5秒キープする
③.つま先を立てるように反対側に曲げて、5秒キープする
④.これを10回程度くり返す
※ひざに負担がかかると感じた場合は、壁に手をついて行っても構いません。
◆その4 ひざを動かせない人向けの運動法
①.ひざの下にタオルを置いて、仰向けに寝る
②.ひざをタオルに5~6秒押しつける
③.20~30回行い、反対側も行う
4.日常生活で取り入れられる関節痛予防
運動の時間がとれない場合は、次のように毎日の生活の中で行える方法を試してみましょう。
●片足立ちをする
①.1分間、片足で立つ
②.足を替えて行う
③.朝昼晩3回行う
信号待ちしているとき、エレベーターを待っているとき、料理をしているときなどに行いましょう。
また、転ばないように、すぐにつかまれるところを確認しておきましょう。
●エスカレーターに乗らずに階段を使う
駅ではエスカレーターを使わず、階段を昇りましょう。
下りはひざに負担がかかるので、ひざに少しでも痛みがある場合は、無理せず様子をみて行いましょう。
●公衆トイレでなどで、あえて和式を使用する(痛みが全くない場合)
●膝に痛みのある場合は、クッション性のある靴を履く
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※この記事を監修して頂いた専門家の方 監修:南部 洋子(助産師、看護師)
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南部 洋子

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この記事の執筆監修者の保有資格・企画 : 看護師(35)
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