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【看護師が伝授】なんだか最近忘れっぽい…原因と対策は?

  • 最終更新日:2018年4月5日
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女性がとぼけている様子に、看護師が伝授!なんだか最近忘れっぽい…原因と対策は?と記載がある画像

 

監修者・女性

この記事の監修専門家

助産師、看護師 南部 洋子 (株式会社とらうべ)

株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。

※本記事は、看護師の方に執筆いただいたものを健康チョキンにて編集しております。

 

1.はじめに

超高齢社会と言われるようになってきました。

 

「最近、忘れ物が多い、物忘れが増えてきた」「認知症ではないだろうか」などと、何となく不安な気持ちでいる人も多いと思います。

 

そこで今回は、物忘れとは何か、その原因と対策について、解説します。

 

2.「物忘れ」の原因と特徴

おじいさんとおばあさんが物忘れに悩んでいる様子のイラストに、パターン別に解説していきます。との記載がある画像

 

物忘れには主に2パターンあります。

 

加齢によるものと、認知症によるものです。

 

歳をとって脳が老化してくると、誰もが物忘れをします。

 

これは加齢によるもの忘れで、認知症ではありません。

 

認知症でも物忘れが起きますが、加齢による物忘れとどう違うのでしょうか?

 

記憶は次の三段階からなっています。

 

①.情報を学んで覚える

②.情報を記憶として蓄える

③.情報を思い出す

 

◯加齢による物忘れの原因・特徴

おじいさんが物忘れに悩んでいるイラストに、情報を思い出す機能の低下、と記載があるが画像

歳をとることによる物忘れでは、「③.情報を思」という機能が下がってしまいます。

 

知能全体は50歳位まで伸び続けているのに、記憶力のピークは20歳代です。

 

その後、歳をとるごとに衰えていきます。

 

60歳頃になると、判断力や適応力なども衰えて、物忘れが次第に目立つようになります。

 

しかし、これは歳をとったことによる物忘れです。

 

たとえば、「約束した時間をうっかり忘れた」「通帳をどこにしまったか忘れてしまった」などのようなことです。

 

この場合でも、約束したことや通帳をどこかにしまったことは覚えていますし、忘れたのは自分だという自覚もあるのが加齢による物忘れです。

 

◯認知症による物忘れの原因・特徴

 

「脳の障害」をパズルのピースが外れている様子で表現したイメージ画像に、学んで覚えることが困難に‥と記載のある画像

認知症とは、さまざまな原因で脳の細胞が死んだり働きが悪くなり、生活するうえで支障がでている状態をいいます。

 

認知症には、アルツハイマー型認知症脳血管性認知症レビー小体型認知症、などに分けられ、それぞれの型によって原因も異なりますが、複合的に起こる場合も多いです。

 

それぞれの原因を簡単に説明します。

 

●アルツハイマー型

加齢、遺伝が関係している。

また糖尿病や高血圧の人にアルツハイマーが多く見られる。

 

●脳血管性

脳梗塞や脳出血などの脳の血管障害によって起こる。

脳の血管障害は、生活習慣病が原因なので、高血圧や高脂血症、糖尿病などがある。

 

●レビー小体型

脳にレビー小体というたんぱく質が溜まり、脳の萎縮が起こることが原因だといわれている。

なぜこのたんぱく質がたまるのかはまだ解明されていない。

 

認知症による物忘れは、「約束したことを覚えていない」「通帳をしまったこと自体を忘れる」という特徴があります。

 

記憶の「①.情報を学んで覚える」ができなくなってしまいます。


その結果、「何度も同じことを質問する」「少し前のことも忘れてしまう」などの状態もひき起こされます。

 

また、場合によっては「約束などしていない」「通帳が盗まれた」といって怒り出すこともあります。

 

自分が忘れたという自覚もなくなるのです。

 

それでも、若い頃に体で覚えたこと、例えば楽器の演奏、裁縫、家事などは覚えていることが多いといわれます。

 

新しく覚えることは難しくても、昔のことを想い出すことはできるのです。

 

 

3.あなたはどっち?加齢物忘れ?認知症?

白衣を来た男性が、チェックボックスに赤ペンでチェックを入れている画像に、あなたのもの忘れタイプをチェックしてみましょう!と記載のある画像

 

次の項目をチェックしてみましょう。

 

 

  • 財布や携帯電話をどこに置いたかわらなくなることがある
  • 話をするとき、「あれ」「これ」などということが多い
  • 今日が何月何日かわからないときがある
  • カギの閉め忘れなどが目立つようになった
  • 最近計算間違いが多くなった
  • 約束している時間や場所を間違えることが増えた
  • 同じことを何度もきくようになった
  • いつもの道で、迷ったことがある
  • 薬の管理ができなくなった
  • いつもの日課をする気がなくなった
  • 青信号の時間内で渡れなくなった
  • 高血圧、糖尿病などの持病がある

 

以上12項目のうち4項目以上あれば、日常生活に支障が出ている可能性があります。


一度「物忘れ外来」などを受診してみましょう。

 

 

4.加齢による物忘れの予防法

 

脳を使いすぎて脳が疲れた状態になっていると物忘れがおきます。

 

ゲームやスマホなどを使用していると、四六時中常に脳が刺激されている状態であることを自覚しましょう。

 

予防法は、以下です。

 

●加齢による物忘れの予防法

左にウォーキング、右に睡眠を表すシルエットを組み合わせた画像

①.1日5分でもボーっとした時間を意識的に持つ
②.良質の睡眠を十分にとる
③.食事は、栄養のバランスを考えて、まんべんなく摂る
④.運動は、有酸素運動(ウォーキングなど)を週3回は行う
⑤.ストレスをためないように発散する。趣味など好きなことに没頭する。

 

 

5.認知症の予防法

認知症を予防するために、最近注目されているのが、認知症になる前の段階の、軽度認知障害MCI:mild cognitive impairment)という障害です。

 

これは、認知症予備軍の時期で、まだ認知症になっていない状態のことです。

 

このMCIを放置していると、高い確率で認知症になってしまいます。

 

MCIは、自覚することができます。

 

以下の症状がないかチェックしてみましょう。

 

  • においがわからない
  • 部屋が急に散らかるようになった
  • 同じものを何度も買っている
  • 計算やお金の管理ができなくなった

 

これらは、認知症の初期に起こりやすいことです。このような症状が出たら、特に注意しましょう。

 

MCIの段階で、対策をとることで、認知症の発症を予防しましょう。

 

以下に、予防法のポイントをまとめました!

 

脳を使う習慣

 

人と脳波を表すイメージに、習慣的に脳をはたらかせましょう、と記載のある画像

文章を書く、新聞や雑誌を読む、ゲームをする、麻雀をするなど、脳を使いましょう

博物館や美術館へ行くなどもいいですね。

 

脳をはたらかせることが認知症の予防になります。

 

脳をはたらかせるためにはエネルギーが必要です。

 

脳がはたらいているときには、血液が脳に酸素と糖を運んでいます。

 

ですから、血液が流れることで脳のはたらきが悪くなるのを防ぎ、若々しくいられることになります。

 

脳を使うには、達成感を味わうくらいの難易度の脳トレが大事です。

 

難しすぎてもダメですが、簡単すぎてもトレーニング効果は得られません。

 

自分にあったレベルを見付けましょう。

 

 

食事

栄養素を積極的にとりましょう。と記載があって、女性の調理師がニンジン、魚、トマトをおすすめしている画像

脳をはたらかせるためには栄養が必要です。

 

糖は摂り過ぎもよくありませんが、とくに脳にとっては糖を摂らないのはよくありません

 

生活習慣病の予防のためにも、バランスのとれた食生活が大事です。

 

規則正しく摂ることも重要です。

 

その上で次の食品(栄養素)を積極的に摂りましょう。

 

●積極的に摂るべき栄養素

左に色とりどりの野菜と果物を敷き詰めた画像、右に青魚が3匹ならんだ画像を組み合わせたもの

・野菜・果物(ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、βカロチン)
・青魚(DHA・EPA)
・赤ワイン(ポリフェノール)
・ミネラル(カルシウム、亜鉛、鉄など)

 

運動

有酸素運動や日光浴がおすすめ!と記載があって、青空の下を男性がジョギングしている画像

 

週3日以上、軽いウォーキング、ジョギングなどの有酸素運動を行いましょう。

 

起床後2時間以内に太陽の光を浴びることも大事です。

 

また、一度に2つのことをすることが脳の活性化につながります。

 

例えば、ウォーキングをしながら、10+12、9+7 等と続けて計算することを続けます。

 

また、ラジオ体操をしながら曜日を逆にいう、などです。

 

人と会う

人と交わることが、最大の認知症予防になる。と記載があって、3人の老人が楽しげに会話をしている画像

どこかのサークルに所属して毎週顔を合わせ、親しくなる人が増えると楽しみも増えますね。

 

人とおしゃべりをする、趣味を一緒にしたり、話をする、など人と交わることは認知症の最大の予防法だといわれます。

 

孤独で閉鎖的な生活を送っている人と比較すると、認知症にかかる可能性が八分の一に抑えられていることがわかっています。

 

 

良質な睡眠

良質な睡眠を取る。という記載があって、少女が毛布にくるまって寝ている画像

1日7時間以上の質の良い睡眠を十分とりましょう。

 

また30分以下の昼寝の習慣も発症を低下させるようです。

 

6.最後に

物忘れがでてきたな、と思ったら、時間を作って認知症の予防法を考えてみましょう。

 

いくつになっても脳は鍛えられるようです。

 

※この記事を監修して頂いた専門家の方

女性ドクター 監修:南部 洋子(助産師、看護師)

●資格:助産師・看護師・タッチケアシニアトレーナー
株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。
※監修している内容についてはあくまで一般論に関してであり、具体的症状についての説明や診断を行うものではありません。また、監修者は本サイト上またはリンク先等におけるいかなる個別商品、特定商品の効果保証、購入推薦・推奨などをするものではありません。

 

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編集部
■健康チョキン編集部のライターが交代制で記事をアップしていきます!セルフメディケーションの重要性を健康チョキンを通じて発信し、日本が健康大国になるためのサポートをしてまいります。 実際に編集部員が本気で試したり、調べたり、インタビューさせてもらったコアな情報を発信していきます!乞うご期待!

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