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自分じゃないみたい?更年期のイライラの原因と解消法まとめ

  • 最終更新日:2018年6月22日
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監修者・女性

この記事の監修専門家

株式会社とらうべ

 

更年期のイライラ

こんにちは。サプリメントマイスターのkeikoです。


更年期に現れる不調は人それぞれで、症状もさまざまです。


カラダに直に症状があらわれる場合もあれば、見た目は変わらなくとも精神的に落ち込んだり、急にイライラしたりとアップダウンが激しくなることもあります。



今回は、更年期の不調の中でも周りとの人間関係が壊れてしまいかねない症状「イライラ」に対して、その原因と解消方法を探っていきたいと思います。

 

1.どうして更年期になるとイライラしてしまうの?

更年期の不調の一つに

「小さなことにイライラしてしまう」
「自分でもなんだかわからないけどイライラする」
「性格が怒りっぽくなってしまって周りの人にあたってしまう」

こんな症状が挙げられます。
これは急に性格が悪くなってしまったわけではなく、女性ホルモンの減少の影響を受けているのです。

女性ホルモンは

 

・エストロゲン
・プロゲステロン

という2種類のホルモンに大別されます。この2つの総称を「女性ホルモン」と呼んでいます。

エストロゲンとプロゲステロン

更年期に差し掛かると、この「エストロゲン」の分泌が減少してきます。

 

★エストロゲンの働き★

女性ホルモンのうちの1つ、エストロゲンは私たち女性のカラダの健康を様々な面で支えてくれています。

 

エストロゲンの働き
  • 女性らしい曲線のカラダづくり
  • 血中の善玉コレステロールを増やす働き
  • 血中の悪玉コレステローロを抑える働き
  • カルシウムの吸収をサポートし、骨を丈夫に保つ働き
  • 感情をコントロールし、穏やかな気持ちを保つ働き

 

こうやって見ると、本当に私たちはエストロゲンに守られていると言っても過言ではありませんね。

 

そしてこうやってエストロゲンに支えてもらっているからこそ、更年期を迎えエストロゲンの分泌が減少してくると、感情をコントロールすることができなくなり、小さなことにイライラしたり、怒りっぽくなってしまうのです。

 

2.更年期のイライラとPMS(月経前症候群)のイライラは何が違うの?

女性ならば、大概の人が何かしらの不調を経験したことがあるであろうPMS(月経前症候群)。

これは、生理が来る前の10日間ほどから、

・イライラする
・気持ちが敏感になる
・急に泣けてくる
・頭痛、吐き気、腰痛、下腹部痛
・我慢できない程の眠気
・便秘

このような不調があらわれることを指しています。

私自身も月によって異なりますが、小さなことにイライラしたり、急に眠気が襲って来たり、胸がハリ過ぎて歩くのすら痛かったりと、様々な不調を経験しています。


こういったPMS(月経前症候群)の症状と更年期にあらわれる不調(更年期障害)は一見同じように見えるのですが、その違いは何でしょうか?

 

★PMS(月経前症候群)と更年期障害の違い★

★PMS(月経前症候群)の場合
生理が終わればその不調は改善される

 

★更年期障害の場合
→エストロゲンが減少し続けていくので一時的な不調で終わらない

PMS(月経前症候群)の場合、生理前に一時的にエストロゲンの分泌が減少し、プロゲステロンが優位になるため、発症します。

ただし、生理終了後にはまたエストロゲンが十分に分泌されるようになるため、その時期になれば、感じていた不調は改善します。つまり、生理周期に合わせて起こる、一時的な不調なのです。


一方更年期障害の場合は、一時的にエストロゲンが減少するのではなく、卵巣の老化により、どんどん分泌量は減少していく一方なので一時的な不調では終わらず、長く続くことになります。

 

3.更年期障害のイライラを放っておくとどうなるの?

ばってんをする女性

更年期にあらわれる不調ですが、病気ではないからと放置したり、我慢したりする人がいるそうです。

 

しかし、更年期の不調は放置してしまうと、もっとひどい症状になったり、鬱状態に陥ったりと、良いことはありません。

 

また、カラダに悪影響を与える以外にも、周りとの人間関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。

 

・勤めている場合、退職まで追い込まれる
・昇進の話を辞退する
・夫へのイライラが募り、離婚に至る

etc・・・

更年期の不調は、どれくらい続くのか決まった傾向がなく、人によってその期間や度合いも様々です。

しかし対処法はありますし、必ず終わりもきます。



一時的な不調のせいで後悔するような決断をしないよう、きちんと対処していきましょう

 

気づいてないフリや、我慢するのはもってのほかです。

 

4.具体的な更年期のイライラ対策とは?

それでは、具体的にはどんな対処法があるのでしょうか?

①アロマなど良い香りを
味方につける

アロマ炊く女性

アロマオイルは、オイルが皮膚に、香りが脳に届き、心とカラダを整えてくれる働きがあると言われています。最近では、認知症対策にアロマオイルが良いという研究もされているくらいです。

★イライラに効果的なアロマ★

・ジャスミン
・イランイラン
・ゼラニウム
・カモミール

ただし、自分が心地よいと感じる香りが一番大事だそうなので、まずはいろいろと試してみると良いでしょう。

私も枕もとにアロマポッドを置いて、寝る前に香りをかぐように習慣づけています。

 

②朝一番に朝日を浴びる

手を広げる女性

朝日を浴びることで生成される物質があります。それが「セロトニン」です。

 

セロトニンは神経伝達物質の1つで、感情をコントロールして心のバランスを整えてくれる働きがあります。



別名「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンを増やしていきましょう。

 

③トリプトファンを
多く含まれる食事をとる

ビタミンDを含む食材

トリプトファンは、私たちに必要とされている必須アミノ酸のうちの1つです。トリプトファンが代謝されることでも「セロトニン」は生成されますので積極的に食事から摂りいれるようにしましょう。

 

トリプトファンが豊富な食品


:かつお

:しいたけ

:こんぶ

:いりこ(小魚)

:ナッツ類

それから、「バナナ」もトリプトファンが多く含まれる果物です。


「かしこいなバナナ」のキーワードで覚え、食事に積極的に取りいれていきましょう。私は鰹節の小袋を持ち歩き、食事の際に振り掛けるように習慣づけています。

 

④2~3時間おきにこまめにビタミンCを摂る

remon

ちょっとしたストレスを感じるだけで、体内のビタミンCは大量に消費されます。こまめに摂ることでストレスに負けないチカラを蓄えましょう。

 

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⑤大豆製品を食べる

味噌・醤油

大豆イソフラボンは、植物性エストロゲンと呼ばれるほど、エストロゲンと構造が似ていると言われています。

 

分泌されるエストロゲンは年齢とともに減少していきますが、その分を、食事から補っていきましょう。

 

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⑥サポニンを摂る

高麗人参

サポニンは、高麗人参、田七人参、大豆、黒豆等に含まれている成分です。

 

私たちのカラダはストレスを感じるとそれに対抗してカラダを守るコルチゾールというホルモンが副腎皮質で作られます。

 

過度なストレスがかかり、このコルチゾールの生成が追い付かなくなると疲れがとれなくなったり、イライラしたりといった不調があらわれるのです。

そして、サポニンはこの副腎皮質がホルモンの生成を促してくれる働きがあると言われています。

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⑦ヨガで呼吸を整える

ヨガ

「ヨガをする習慣のある人は更年期が軽い」とも言われています。

 

深く呼吸をしたり、ストレッチをすることで血行をよくすることで自律神経を整える効果があるからです。

 

おうちで簡単にできるポーズから取り入れていきましょう!

 

⑧トランス脂肪酸を避ける

スナック菓子

「トランス脂肪酸は人の感情を攻撃的にする」と言われています。

・マーガリン
・スナック菓子
・ファーストフード
・インスタント食品

「ショートニング」と記載があった場合、それはトランス脂肪酸のことを指しています。裏面をチェックして、できる限りトランス脂肪酸を摂らないように注意しましょう。

 

⑨1人の時間をつくる

女性

ストレスの大半は、人間関係が原因です。どうしても人と接する時間が多いとその分ストレスに感じる時間も多くなります。

 

時々は自分ひとりの時間をきちんと作り、ゆっくり過ごしましょう。個人的なおすすめは1人映画鑑賞です!

 

5.更年期に関するQ&A

更年期に関するQ&Aをまとめました。

 

母の更年期障害がひどくイライラしています。私も将来同じようにならないか心配です。更年期障害は遺伝するものですか?

直接的に更年期障害の症状が遺伝することはないと考えます。
お母様が更年期を迎えたときと、ご本人が更年期を迎えるときでは、環境も変わっているでしょうし、食生活も変化していると思われるからです。

 

なので、お母様が更年期障害だからと言ってご本人まで更年期障害になるとは言い切れませんが、その逆もしかりで、母の更年期障害が軽かったから、娘も軽いということもありません。

 

60歳を超えたころから父のイライラがひどいです。人が変わったように小さなことでイライラしていて私たち家族にあたりちらします。男性でも更年期障害ってあるのでしょうか?

はい、女性だけでなく、実は更年期障害は男性にも起こります。
やはり加齢とともにホルモンバランスが崩れることで、様々な不調が現れます。

男性更年期に関する記事はこちら

 

6.まとめ

気持ちのよさそうな女性

更年期にあらわれるイライラの原因とその解消法を紹介してきました。


「自分の性格が悪くなったのではないか?」と落ち込む方も多いようですが、性格ではなく、ホルモンの仕業なのです。

従って、きちんとホルモンバランスを整えたり、減少していくホルモンを補うような対策をとることができれば、いずれ、症状は緩和されていきます。


病気じゃないからと放置しないで、しっかり向き合ってケアしていきましょう。更年期の不調をセルフメディケーションしていきましょう!

以上、"自分じゃないみたい?更年期のイライラの原因と解消法まとめ” でした!

 

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■30代独身女性 サプリメントマイスター・予防医療診断士の資格を保有。 自分自身が病気になったことをきっかけに、健康について改めて勉強し始める。 そうして、「自然治癒力」を高めて自分自身であらかじめ病気にならないような体づくりを意識し、生活を送る。また女性特有の悩みも増えてくる年代に差し掛かってきたため、女性に向けてより役に立てるような情報発信を心がける。 食生活、運動、そしてサプリメントなど健康にまつわる情報は、常に最新のものを仕入れ、まずは実践している。

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