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【助産師が解説】生理がまたすぐ来た!その原因は?

  • 最終更新日:2018年6月22日
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監修者・女性

この記事の執筆専門家

助産師 保健師 看護師 座波朝香 (株式会社とらうべ)

 

病院産婦人科勤務を経て、株式会社とらうべ社員。育児相談や妊婦・産婦指導に精通。

※本記事は、看護師の方に執筆いただいたものを健康チョキンにて編集しております。

 

1.はじめに

この間生理が終わったのに、数日経ったらまた生理が来た…という経験をしたことがあるでしょうか?

 

こんなとき、月経周期がずれただけ?それとも何かの病気!?と心配になりますよね。

 

生理が終わってまたすぐ来たときの、原因や問題点、対策を紹介します。

 

2.月経周期の正常と異常

月経周期は、毎回ピタリと同じ日数に定まっているということではありません。

 

数日、早く始まったり、逆に遅れて始まったりすることはよくあることですね。

 

まずは、月経周期が正常か異常か、目安になる数字をおさえておきましょう。

 

数え方は、出血した日、つまり生理が始まった日を1日目として、次の生理の開始日の前日までを周期1回分として数えます。

 

例えば、5月1日に生理が始まって、5月31日に生理が来たとすると、30日周期、という計算になります。

 

●正常な場合の月経周期

→25~38日周期

 

●周期が短くなる月経不順

→24日以内(頻発月経:ひんぱつげっけい と呼ぶ)

 

●周期が長くなる月経不順

→39日以上(希発月経:きはつげっけい と呼ぶ)

 

25~38日周期であれば、普段より早く来ても遅く来ても特段問題はありません。

 

3.「生理がまたすぐ来る」その原因は?

「生理がまたすぐ来た!」という場合に考えられる原因についてみていきましょう。

 

●無排卵周期症

健康的な月経は、卵の成長排卵月経というサイクルで進んでいきます。

 

無排卵周期症とは、文字通り排卵の無いサイクルです。

 

脳から分泌されるホルモンがうまく働かないことが原因で、排卵しないまま卵子の元である卵胞が衰えるので、サイクルは短くなります。

 

卵胞が衰えると女性ホルモンのエストロゲンの分泌が急に減ります。

 

エストロゲンの作用によって子宮内膜が厚くなるのですが、子宮の内膜が厚くなる間もなく月経になってしまうというメカニズムです。

 

頻発月経の原因の多くが、排卵していないことによるものと考えられています。

 

●黄体機能不全

健康な状態では、排卵から月経までがおおよそ14日間なのに対して、黄体機能不全では排卵後10日くらいで月経がはじまってしまいます。

 

その分、月経のサイクルが短くなるというわけです。

 

排卵はしているけれども、排卵後に出る女性ホルモンが少ないので、子宮の内膜が厚くなる前に月経になってしまいます。

 

●閉経の年齢が近づいてきた(更年期)

加齢が原因で、更年期に月経のサイクルが短くなることがあります。

 

閉経の年齢に近づくにつれて、卵胞の数は、年齢を重ねるごとに少ななっていますし、卵胞が卵子になることができないまま衰えていきます。

 

つまり、排卵の無い月経サイクルです。

 

先に説明した無排卵周期症は、45歳をすぎるあたりから起こりやすくなると言われています。

 

●初経を迎えたばかりで身体が未熟(思春期)

身体が未熟であることが原因で、思春期に月経のサイクルが短くなることがあります。

 

たとえ初経を迎えたとしても、卵巣はまだ若くて成熟しきっていない状態です。

 

卵巣だけではなく、月経のサイクルを司っている脳との連携もまだ整っていません

 

すると、脳からの司令のホルモンがうまく分泌しないので、排卵の無い月経サイクルになることが多く、初経から1年くらいは「また生理がきた」という経験をしやすいものです。

 

●心身のストレス

どの年齢でも考えられる原因の一つに、ストレスがあります。

 

月経周期の指揮をとっている脳の視床下部(ししょうかぶ)という部分は、ストレスの影響を受けやすいからです。

 

ストレスは、人間関係や仕事の負担、引っ越しで環境が変わるときなどの精神的なものもあれば、運動や、ダイエットのし過ぎなど、身体がうけるストレスもあります。

 

視床下部がうまく働かないことで、排卵が起こらない短い月経周期になります。

 

4.「生理がまたすぐ来た!」というときに確認すべきこと

まずは自分で確認出来ることからチェックしてみましょう。

 

●「排卵しているかな?」基礎体温を確認してみよう

月経のサイクルが短い場合、その多くが排卵していないことが原因です。

 

基礎体温は、女性の身体のリズムを知る大きな手がかりになるものです。

 

まさに、排卵しているかどうか、黄体機能不全の可能性があるかどうかがわかります。

 

○基礎体温の測り方

基礎体温の測り方の手順を説明します。

 

.

朝目が冷めたらすぐに基礎体温計を手に取る

 

.

寝たままの状態で、基礎体温計を舌の裏の中央部分の筋がある部分に挟む

 

.

計測音が鳴ったら、基礎体温計を口から取り出し、数値を確認する

 

出来るだけ毎朝同じ時間に測るようにしましょう。

 

また、動いてしまうと体温が上る可能性があるので、なるべく寝返り等せずに測りましょう。

 

チェック!

  • 基礎体温計で測ろう


基礎体温計と普通の体温計は違

普通の体温計では測れない、細かい体温の変化を知るには、小数点第2位まで表示できる婦人体温計が必要になります。もっていない場合は、基礎体温計を購入しておきましょう。

 

○基礎体温グラフを作ろう

基礎体温を測ったら、グラフに記入しましょう。

 

月経初日を第1日として、測った体温をマークして、マークがある程度溜まってきたら線でつなぎます。

 

1ヶ月だと、その時の体調等に左右される可能性があるので、2~3ヶ月続けて測りましょう

 

○あなたの月経周期の特徴は?

基礎体温を測った上で、あなたの月経周期の特徴を確認してみましょう。

 

基礎体温は、体温が低めに経過する「低温期」と高めに経過する「高温期」に分かれています。

 

●正常な月経周期の特徴

・高温期と低温期がはっきりしている(差が0.30.5℃くらいある)

 

・高温期の長さ:14日くらい

 

●排卵していない場合の特徴

・低温期の1相

 

・高温期の長さ:高温期があったとしても短く続かない(7日以内)

 

●黄体機能不全の可能性がある場合の特徴

・高温期と低温期の2相の差があいまい(差が0.3℃以内)

 

・高温期の長さ:10日以内で短い

 

測ってみて、もし自分が排卵していなかったり、黄体機能不全の疑いを感じたら、すぐに医者にかかりましょう。

 

また、グラフガタガタに正常なのどうかわからないというとき、グラフを見慣れている産婦人科医師が見ると正常か異常かがわかることあります

 

しばらく記録をしてみて迷うときにはきちんと受診をしましょう。

 

●ストレスに対処しよう

「ストレス」が原因といわれても心当たりがないという人もいるかもしれません。

 

しかし、誰にでもストレスはあるものです。

 

また、脳の視床下部はストレスに敏感に反応しているので「生理がまたすぐ来た」というときには、体からのサインだと自覚して対処しましょう。

 

自分なりのストレス解消法や、1日の中で以下のようなことを心がけ、知らず知らずのうちに溜まってしまうストレスを、その日のうちに解消出来るように心がけましょう。

 

  • 睡眠をしっかりとる
  • お風呂にゆっくり浸かる
  • 適度な運動や、趣味の時間をもつようにする
  • 悩みは抱え込まない
  • 食事を抜くなど、乱れた生活リズムは整える
  • 長時間にわたる仕事や勉強などのときには、こまめに休憩をする

 

日々の生活の中で心がけてもまたすぐに生理がきた…と感じたときは、もしかして何か病気の可能性もあります。

 

迷わず受診しましょう。

 

●貧血に注意!

月経のサイクルが短くなることは、頻繁に出血があるということです。

 

そのため、「生理がまた来た」という状況が続くと、貧血になりやすいので気をつけましょう。

 

貧血予防のために、意識して摂りたい栄養素は、頻繁に出血することで失われるや、身体で鉄を吸収することを助けるビタミンCです。

 

また、インスタント食が多い人や、朝食を抜きがちな人は栄養のバランスが偏りがちです。

 

日頃の食事から気をつけるようにしましょう。

 

鉄とビタミンCを多く含む食材を紹介します。

 

●鉄を含む食品

・肉、魚(かつお、まぐろなど)
・納豆
・卵
・レバー(牛、鳥、豚)
・緑黄色野菜(ほうれん草、小松菜)
・海藻(のり、ヒジキ)
・貝類(しじみ、あさり)

 

●ビタミンCを含む食材

・いちご
・ブロッコリー
・パセリ
・緑黄色野菜(ほうれん草、小松菜、モロヘイヤ)

 

5.最後に

「生理がまたすぐ来た」というとき、一番に考えたいのが排卵しているかどうかです。

 

ストレスの多い生活や乱れた食生活を見直したり、基礎体温で排卵を確認したりしても、月経のリズムが乱れていることが続くときには、何かの病気の可能性もあります。

 

婦人科を受診して子宮や卵巣の状態を確認してもらうようにしましょう。

 

※この記事を執筆いただいた専門家の方

女性専門家

執筆:助産師 保健師 看護師 座波朝香

病院産婦人科勤務を経て、株式会社とらうべ社員。育児相談や妊婦・産婦指導に精通。

・株式会社とらうべ

ヘルスケアに関するサービス、マーケティング支援やコンテンツ発信などを事業として展開。医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの専門家により、 医療・健康に関連する情報について、信頼性を確認・検証するサービスを提供している。

 

※執筆内容についてはあくまで一般論に関してであり、具体的症状についての説明や診断を行うものではありません。また、執筆者は本サイト上またはリンク先等におけるいかなる個別商品、特定商品の効果保証、購入推薦・推奨などをするものではありません。

 

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座波朝香

座波朝香

【保有資格:助産師/保健師/看護師】今ある自分の健康を過信せず、折に触れて変わりゆく自分の身体を理解し、大切にしようと思ってもらえるような記事作成を心がけています。

この記事の執筆監修者の保有資格・企画 :

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