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【看護師が解説】重い生理痛…改善方法ってあるの?

  • 最終更新日:2018年6月13日
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重い生理痛の画像

 

監修者・女性

この記事の執筆専門家

助産師 保健師 看護師 座波朝香 (株式会社とらうべ)

 

病院産婦人科勤務を経て、株式会社とらうべ社員。育児相談や妊婦・産婦指導に精通。

※本記事は、看護師の方に執筆いただいたものを健康チョキンにて編集しております。

 

1.はじめに

毎月ある生理痛を、我慢していませんか?

 

重い生理痛が「実は病気のせいだった!」ということもあるのです。

 

あきらめずに、自分の生理痛を見直して、身体にあった生理痛の改善方法を身につけましょう。

 

2.なぜ生理で痛みが起こるの?

まず、生理痛で「痛み」が起こるメカニズムを知って効果的に痛みを和らげるようにしましょう。

 

痛みは「プロスタグランジン」という物質の働きによるものです。

 

月経中、経血を身体の外に出す必要があります。

 

そこで、プロスタグランジンが働き子宮が収縮します。

 

様々な要因が重なって、過剰にプロスタグランジンが働くと、子宮が強く収縮するので、痛みが発生してしまいます。

 

3.生理痛が起こりやすい人の特徴とは?

生理痛は、感じる人もいればあまり感じない人もいます。

 

生理痛が起こりやすい人の特徴として、以下の様なことが考えられます。

生理痛が起こりやすい人の特徴画像

 

●初経後~20代前半の若い女性

初経後~20代前半の若い女性は、生理痛が起こりやすいといわれています。

 

これは、生理の時の子宮の収縮が強すぎることが原因の一つと考えられています。

 

月経を何度も繰り返していくうちに、子宮が柔軟になっていき、スムーズに経血が流れることができます。

 

すると、生理の時の子宮の収縮も痛みも和らいでいきます。

 

●痛みを我慢している人

生理痛を我慢して過ごしてしまう方もいるでしょう。

 

たとえ、大した痛みでなくても、案外、勉強や部活動や仕事の妨げになっていることがあります。

 

生理中、普段と比べてうまくいかないことがストレスになり、生理に対する不快感や痛みが増すというケースも少なくありません。

 

●ストレスや疲れをためやすい人

痛みは、そのときの精神状態に左右されることがあります。

 

たとえば、何か失敗したことがあったり、不安なことがあったり、気持ちが落ち込みがちなときには、痛みに敏感になることがあります。

 

また、大事な試験や試合、ノルマや期限付きの仕事など、プレッシャーを感じるようなことが続くときは、頑張りすぎて疲れやストレスをため込みやすい時です。

 

そんなときも、生理痛に注意が必要です。

 

 

4.生理痛を起きにくくするための生活

 

●食事を見直そう

普段から以下の様な食品をよく摂っていると、多すぎるプロスタグランジンを抑えるのではないかと考えられています。

 

緑黄色野菜のイラスト

 

〇緑黄色野菜

にんじん、ほうれん草、かぼちゃ等

 

海藻類のイラスト

 

〇海藻類

昆布、わかめ、めかぶ、のり等

 

大豆製品のイラスト

 

〇大豆製品

納豆、豆腐、おから等

 

くだもののイラスト

 

〇くだもの

いちご、プルーン、みかん、バナナ等

 

ナッツ類のイラスト

 

〇ナッツ類

アーモンド、くるみ、カシューナッツ等

 

魚類のイラスト

 

〇魚類

あじ、さんま、いわし、さば等

 

これらは、身体をサポートする役割のビタミンミネラル、質の良い魚の油(DHAやEPA)などを含んでおり、身体にも良い食材です。

 

●疲れやストレスをため込まない

たとえ生理痛がつらくなくても、疲れやすさやだるさを感じることもあるでしょう。

 

生理が始まる前から、生理痛が強くなる1~2日目くらいの時期は、以下のように、過ごし方を調整してみましょう。

 

充分に休息がとれるような心がけが大切です。

 

  • 生理の時期には早く帰宅できるように、普段から仕事量やスケジュールを調整しておく
  • 帰宅後から寝るまでの間、家事やSNS、ゲームなど、夜更かしの原因になっている行動を少しでも減らす
  • 就寝の時間を決めて、早めに横になるようにする

 

 

 

5.生理痛があるときの対処法

 

●鎮静薬を飲む

生理痛で、鎮痛薬を飲むこと自体をためらう人もいます。

 

もしくは、痛くなった時に手元に用意がないから我慢しているという事もあるでしょう。

 

多くの鎮痛剤は、「痛み」のもとであるプロスタグランジンの産生を抑えてくれるので、生理痛を改善します。

 

たとえば、ロキソプロフェンナトリウムや、イブプロフェンアスピリンという成分の薬です。

 

また、痛みの伝達をおさえることで生理痛を和らげるアセトアミノフェンもあります。

 

これらは、市販薬としてよく見かけるものです。

 

販の薬に慣れていない場合には、アレルギーの心配があるかどうか、薬がすぐ効くのかどうかなどを確認して飲むようにしましょう。

 

薬剤師がいる薬局で相談をし、次の痛みが来る前に準備をしておきましょう。

 

●痛い部分を温める

下腹部や腰など症状のある部分を温めることで、痛みが和らぐことがあります。

 

温まりの早いカイロを当てたり、手元になければストールやアウターなど手持ちの衣類を腰に巻いて過ごすのも良いでしょう。

 

また、タオルを熱めのお湯で絞ってビニール入れると、即席のホットパックになります。

 

●横になる・休む

横になることができる状況であれば、少しの間だけでも横になって身体を休めましょう。

 

立ち仕事が続く場合には、こまめに座って休むようにするのも良いでしょう。

 

同じ姿勢で過ごすと痛みが増すこともありますので、こまめに休憩をとりましょう。

 

●ストレッチ

生理痛には、子宮が納まっている骨盤の血流を改善させるようなストレッチがおすすめです。

 

骨盤の血流を改善させる動きのイラスト

 

たとえば、腰回しや、足裏を合わせて座る姿勢をとるなど、手軽なものからやってみましょう。

 

滞りがちな経血がスムーズに流れるようになると、過剰な子宮の収縮もおさえられて、痛みの改善にもつながります。

 

実際に、座りっぱなし、立ちっぱなしなど、動きが少ないときに痛みが増すという方がいます。

 

仕事や勉強で同じ姿勢が続くようなときには、1時間に1回を目安に、席を立って歩いたり、ストレッチをしたり、具体的に取り組んでみましょう。

 

●締めつけない服装

子宮の血管は、太ももの血管にも繋がっています。

 

スキニータイプのデニムやタイツやストッキングなど、締めつけの強い衣服で下半身の血行が悪くなっている可能性があります。

 

生理痛があるときは、ウエストや腰を締めつけすぎない服装を選んだり、ベルトをしていれば少し緩めで過ごすのも良いでしょう。

 

6.重い生理痛が「病気」の場合も

生理痛がひどくて生活に影響があることを、「月経困難症」といいます。

 

これは、産婦人科の医師たちが診療の指針にしている「ガイドライン」にも載っていて、よく知られた言葉です。

 

ですから、「生理痛くらいで病院に行くのは大げさでは?」という心配はいりません。

 

むしろ、「生理痛があれば、我慢せずに診察にきてほしい」と産婦人科医たちが女性たちに呼びかけています。

 

なぜなら、痛みの原因が、生理(月経)ではなく、病気によるものかもしれないからです。

 

放っておくと、生理痛がだんだんひどくなっていくだけでなく、病気自体もひどくなることがあります。

 

たとえば、子宮筋腫子宮内膜症といった病気があります。

 

どちらも、若い世代に多いものです。場合によっては、重い生理痛から不妊にもつながりかねないのです。

 

ですから、痛みの原因を「生理だから」と、自己判断してはいけません。

 

痛みは、人と比べることは難しいものです。

 

「どれくらいの痛みなら受診する?」と、判断に迷うこともあるでしょう。

 

どれほどの痛みなら受診するべきかについては、ハッキリした決まりはありませんが、病的な痛みには、いくつか特徴があります。

 

心当たりがあれば、迷わず産婦人科に相談しましょう。

 

  • 月経の時、痛みで学校や仕事を休みがち
  • 生理痛には鎮痛剤が欠かせない
  • 鎮痛剤を飲んでも痛みがおさまらないことがある
  • 月経以外の時にもお腹に鋭い痛みがある
  • 便を出すときや性交時に、下腹部に鋭い痛みを感じることがある

 

重い生理痛の原因として病気がある場合を「器質性月経困難症」といいます。その場合には、この病気の治療を行う必要があります。

 

7.最後に

生理痛をよくするためには、自分自身の日常生活を細かにみていき、修正していく必要があります。

 

劇的によくなるものではありませんが、日常生活の積み重ねで、気が付いたら良くなっていた、ということになるでしょう。

 

是非やってみてください。

 

※この記事を執筆いただいた専門家の方

女性専門家

執筆:助産師 保健師 看護師 座波朝香

病院産婦人科勤務を経て、株式会社とらうべ社員。育児相談や妊婦・産婦指導に精通。

・株式会社とらうべ

ヘルスケアに関するサービス、マーケティング支援やコンテンツ発信などを事業として展開。医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの専門家により、 医療・健康に関連する情報について、信頼性を確認・検証するサービスを提供している。

 

※執筆内容についてはあくまで一般論に関してであり、具体的症状についての説明や診断を行うものではありません。また、執筆者は本サイト上またはリンク先等におけるいかなる個別商品、特定商品の効果保証、購入推薦・推奨などをするものではありません。

 

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座波朝香

座波朝香

【保有資格:助産師/保健師/看護師】今ある自分の健康を過信せず、折に触れて変わりゆく自分の身体を理解し、大切にしようと思ってもらえるような記事作成を心がけています。

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