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【助産師が解説!】青汁って妊婦さんにもいいの?

  • 最終更新日:2018年6月22日
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助産師が解説!「青汁」って妊婦さんにも良いの?と助産師が言っている画像

 

監修者・女性

この記事の執筆専門家

助産師 保健師 看護師 座波朝香 (株式会社とらうべ)

 

病院産婦人科勤務を経て、株式会社とらうべ社員。育児相談や妊婦・産婦指導に精通。

※本記事は、看護師の方に執筆いただいたものを健康チョキンにて編集しております。

 

1.はじめに

妊娠中は、自分自身と赤ちゃんの身体のためにきちんと栄養が摂れているのか、気になるところですね。

 

健康に良いというイメージのある青汁。

 

妊娠中の食事の基本を押さえた上で、妊娠中にも青汁を飲んでも良いのか、どんなメリットがあるかを解説します。

 

2.妊娠中の食事のキホン

妊娠中の食事のキホンと助産師が言っている画像

 

妊娠中に限らず、どの年代にもいえる食事のキホンは、バランスよく食べることです。

 

妊娠中に摂った食事は、赤ちゃんの身体、胎盤や羊水、母児へ送る血液、乳房・乳腺、産前・産後のエネルギーに変わります。

 

ですから、妊娠中の体重は、ただ増えているわけではないのです。

 

最近では、もともと痩せている女性が多いことに加え、妊娠中の体重増加を気にしすぎるあまり食べ控えてしまい、母子ともに栄養不足で過ごしていることが少なくありません。

 

適切な体重増加量は、妊娠前の体格や妊娠経過によって異なります。

 

妊娠初期のうちに助産師や医師に体重増加の目安を確認しておき、食生活を整えましょう。

 

3.妊娠中に意識したい栄養素

妊娠中に意識したい栄養素と助産師が言っている画像

 

バランスよく摂ることが基本ですが、妊娠中、とくに意識して摂りたい栄養素を紹介します。

 

青汁を取り入れることを検討している人や、どんな青汁が良いか迷っている人もぜひ知っておいてください。

 

●葉酸

新しい細胞を作るサポートをしていて、赤ちゃんの発育には欠かせない栄養素です。

 

そのため、妊娠中にはいつも以上に葉酸を摂ることが推奨されています。

 

非妊娠時の推奨量が240μgであるのに対し、妊娠中は480μgとされています。

 

●妊娠中葉酸摂取推奨量

480μg/1日

 

また、妊娠前から妊娠3か月までは、赤ちゃんの身体の基本的な部分がつくられる時期です。

 

葉酸をしっかり摂ることは、「神経管閉鎖障害」という先天性の病気のリスクを防ぐことにつながるため、積極的な摂取が求められています。

 

なお、この時期は食事に加えてサプリメントで補うことが推奨されています。

 

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●鉄

妊娠中は、生理的に鉄欠乏性の貧血になりがちです。

 

さらに、出産時には多量の出血を起こす可能性があり、重症の貧血になるリスクが誰にでもあります。

 

鉄は赤血球中のヘモグロビンの原料で、母体と赤ちゃんの両方に酸素を運ぶための重要な役割をします。

 

非妊娠時よりも、妊娠初期では1日2.5g、妊娠中期・後期では1日15gも多く摂る必要があります。

 

●カルシウム

日本人がどの世代においても不足している栄養素ですが、妊娠中には赤ちゃんの骨格を作るのに必須です。

 

カルシウムは、とくに生まれる3か月くらい前から、赤ちゃんの体内に急速に蓄積していきます。

 

●ビタミン類

ビタミン類は、炭水化物やたんぱく質、脂質など主要な栄養素がスムーズに役割を発揮するために欠かせない栄養素です。

 

たとえば、妊娠中は赤ちゃんを育て生むために、多くのエネルギーを必要とします。

 

このエネルギーを作る上でビタミン類は欠かせません

 

ビタミン類は野菜に含まれることが多く、とくに緑黄色野菜は不足しがちですので、意識して摂りましょう。

 

●食物繊維

妊娠中は腸の動きが弱まり、便秘になりやすいものです。

 

便秘の予防改善のため、食物繊維をしっかり摂りましょう。

 

4.妊娠中に青汁を飲んでも大丈夫?メリットは?

妊娠中に青汁を飲んでも大丈夫?と助産師が言っている画像

 

妊娠中にも青汁を飲むことができます。

 

もちろん、青汁はあくまでも食品のひとつであるため、必要な栄養素をすべて摂れるわけではありません。

 

青汁を食生活に取り入れるときは、食事を基本として、バランスをとるための手段として活用しましょう。

 

青汁は、普段の食卓にはあまり並ばないような栄養価の高い緑の植物が原料となっていて、ビタミンミネラル食物繊維などの栄養素が摂れます。

 

先に述べたように、これらは妊娠中にも意識して摂りたい栄養素です。

 

また、妊娠中でも、忙しくて単品の食事で済ませてしまったり、一度にたくさんのおかずを食べられないこともあるでしょう。

 

そんなときに、栄養補給の一助として青汁を摂るのも良いですね。

 

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5.妊娠中に青汁を飲むときの注意点

妊娠中に青汁を飲むときの注意点と助産師が言っている画像

 

青汁は食品ですので、必ず一定の効果が得られるものではありません。

 

また、継続的に摂取する場合には、特定の添加物や原料の過剰摂取に気をつけなくてはいけません。

 

次の成分の含有量には気をつけましょう。

 

●甘味料

青汁は苦みや青臭さがあることから、砂糖やはちみつなどで飲みやすくしている製品が多くあります。

 

妊娠中は身体のホルモンの変化で血糖値が上がりやすくなっています。

 

できるだけ甘みの少ないものを選ぶようにしましょう。

 

●ハーブや薬草類

ハーブや薬草類の中には、妊娠中の安全性について明確でないものもあります。

 

できるだけ避けましょう。

 

6.最後に

青汁を選ぶときには、どんな原材料が使われているのか、どんな栄養素がどれくらい摂れるのかを確認しましょう。

 

なかには、妊娠中の利用は控えるように注意書きされているものもあります。

 

とくに、妊娠初期に葉酸のサプリメントを飲んでいる場合には、そこにカルシウムや鉄が多く含有されている場合があり、一緒に摂ると過剰になってしまうこともあります。

 

栄養素は1日の合計で考えて、飲み合わせに気をつけましょう。

 

薬やサプリメントを飲んでいるときには、飲み合わせについて医師や薬剤師に相談をすると良いでしょう。

 

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※この記事を執筆いただいた専門家の方

女性専門家

執筆:助産師 保健師 看護師 座波朝香

病院産婦人科勤務を経て、株式会社とらうべ社員。育児相談や妊婦・産婦指導に精通。

・株式会社とらうべ

ヘルスケアに関するサービス、マーケティング支援やコンテンツ発信などを事業として展開。医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの専門家により、 医療・健康に関連する情報について、信頼性を確認・検証するサービスを提供している。

 

※執筆内容についてはあくまで一般論に関してであり、具体的症状についての説明や診断を行うものではありません。また、執筆者は本サイト上またはリンク先等におけるいかなる個別商品、特定商品の効果保証、購入推薦・推奨などをするものではありません。

 

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座波朝香

【保有資格:助産師/保健師/看護師】今ある自分の健康を過信せず、折に触れて変わりゆく自分の身体を理解し、大切にしようと思ってもらえるような記事作成を心がけています。

この記事の執筆監修者の保有資格・企画 :

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