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【お腹が痛い…】原因と対処法を保健師が伝授!

  • 最終更新日:2018年6月13日
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監修者・女性

この記事の執筆専門家

助産師 保健師 看護師 座波朝香 (株式会社とらうべ)

 

病院産婦人科勤務を経て、株式会社とらうべ社員。育児相談や妊婦・産婦指導に精通。

※本記事は、看護師の方に執筆いただいたものを健康チョキンにて編集しております。

 

1.はじめに

お腹が痛い…!といっても、いろいろな原因や症状がありますよね!

 

あなたのお腹の痛い原因や症状は何でしょうか?

 

その適切な対処法を伝授します!

 

2.あなたのお腹が痛い原因は?

○腸内ガスが溜まった

健康なお腹では、食後に食べたものが腸に運ばれて消化されるときに、ガスが発生しています。

 

ある程度のガスは腸から吸収されますが、残りはオナラとして外に出ます。

 

ですから、ガスが多く発生するか、オナラを出せないと腸内にガスがたまってしまい、お腹が痛くなることがあります。

 

ガスが溜まったことが原因でお腹が痛くなるのは、以下のような状況のときです。 

●腸内ガスが多く発生する場合

  • 焼肉など肉や脂質の多い食事のあと
  • 野菜が少ない食事だった
  • ファストフードやスナック菓子を食べた

●腸の動きが悪い・オナラが出せない場合

  • 仕事や講演会など、座りっぱなしだった
  • 会議、就活の面接、試験など、緊張感のある場面が続いた
  • 職場や学校、電車の中などでオナラが出せない環境だった

●主な痛みの場所や症状

  • 肋骨よりも下、骨盤よりも上のお腹が痛い
  • 手で触ってみてお腹がパンと張ってて、苦しい
  • お腹でガスがポコポコ動く感じがする
  • お腹がポッコリしている
  • オナラが多い
  • 便秘

 

○虫垂炎

右の下腹部にある「虫垂ちゅうすい」という部分に炎症が起こる病気で、いわゆる「もうちょう(盲腸)」のことです。

 

珍しい病気ではありませんが、放っておくと腸が破れて重症になってしまうこともあります。

●主な痛みの場所や症状

  • 痛み始めは、みぞおちから臍までの上側が痛い
  • 痛み始めから数時間以上かけて、徐々に右の下腹へ痛みが変わってくる

●よくみられる症状

  • 食欲がない
  • 吐き気(吐いてしまうこともあるが頻繁でない)
  • 微熱がある(多くは3738度台)

 

○便秘

食事や水分が不足していたり、排便のための腸や筋肉の動きに異常があったり、腸に病気があって便の通り道が狭くなっていたりして、排便に支障がある状態です。

 

たかが便秘と思われがちですが、病気のサインである場合や、不快な症状が繰り返されて慢性化したりすることもあるので、注意が必要です。

●主な痛みの場所や症状

  • 排便が週に3回よりも少ない
  • お腹が張って苦しい、痛い
  • 便がコロコロで硬い
  • 便がスッキリ出ない
  • 便意があってもスムーズに排便出来ずに時間がかかる

 

○食べ物の刺激や食べすぎ・飲みすぎ

食べ物を消化する力や早さは、人によって違いますし体調によっても違います。

 

ですから、どれくらい食べたら痛くなるのか?という答えはありませんが、以下のようなとき、食べ過ぎ刺激物の影響と言えるでしょう。

 

●食べ物によって腹痛が起きるケース

  • 飲み放題だったのでたくさん飲んで食べた
  • 天ぷらや焼き肉などいつも以上に脂っこいものを食べた
  • カレーのスパイスや唐辛子など刺激の強いものを食べた

 ●主な痛みの場所や症状

  • みぞおちから左上腹部のあたりの圧迫感や痛み
  • 着ているズボンやスカートがきつい
  • 食べたものがこみ上げてきそうな感じがする
  • ムカムカする
  • 下痢

 

○ストレス

精神的に負担があると、ストレスでお腹が痛くなることがあります。

 

胃の痛みの場合と腸の痛みの場合があります。

 

胃酸が多くなって胃があれたり、腸の動きに異常が起こったりすることで痛みが起こります。

●主な痛みの場所や症状

  • 上腹部である胃のあたりがキリキリと痛む
  • ムカムカする
  • 腸がギリギリと痛む
  • 突然ギュルギュルと下痢のような痛み
  • 排泄してしまえば落ち着く

 

○過敏性腸症候群

腸の中を検査しても病気が見つからないのに、便秘や下痢、またはその両方を繰り返す病気です。

 

また、この病気はストレスの影響もあり、脳と腸の関係の深さがとても注目されています。

●主な痛みの場所や症状

  • 不安や緊張がある場面に遭遇すると、お腹がギュルギュルと痛くなり下痢が起こる
  • 排便をするとお腹の痛みが緩和する
  • 便秘の日と下痢の日を数日で繰り返す
  • 疲れやストレスの少ないとき、例えば休日では症状が無い
  • お腹の不調が数か月続いている

 

○生理(月経)痛や生理前後の不調

生理(月経)のとき、経血を流すために子宮が収縮します。

 

子宮の収縮によって痛みを感じたり、腸が過剰に刺激されて下痢が起こることがあります。

 

強い生理痛の場合には、子宮筋腫や子宮内膜症が原因になっている場合もあります。

 

また、月経前には腸の動きが鈍く便秘になりやすく、月経が始まると下痢になるといった不調もあります。

●主な痛みの場所や症状

  • 生理の数日前は便秘
  • 生理前には下腹部が張って痛い
  • 生理がより近づいてくると下腹部がズーンと重い痛み
  • お腹の痛みとともに腰の痛みを感じることもある
  • 生理が始まって数日のうちにお腹がギュルギュル痛み下痢になる

 

○その他、早めに受診が必要なもの

以下のような急激な症状の場合には、速やかに受診するようにしましょう。

  • 脂汗が出たり、のたうち回るほどの強い痛み、寝ていられないほどの痛み
  • 歩く振動で響くような痛み
  • 痛いのに便もオナラも出ず、痛みが増してくる
  • 痛み始めてから、あっという間に強い痛みになっている
  • 嘔吐や下痢の症状が強く水が飲めない

     

    3.お腹が痛い原因別の対処法

    心当たりのある症状はありましたか?

     

    お腹が痛いと思ったときの対処法を原因別に紹介します。

     

    ○腸内ガスが溜まった

    腸内ガスが溜まってしまわないように、以下のことを心がけましょう。

     

    ●腸内にガスを溜めないために

    • 服のホックやベルトを緩める、パンストを脱ぐ
    • 長時間座っていたのであれば、数分間でも良いので散歩をしてガスを出す
    • 脂っこいものを控える
    • 食事は固形物が少ない消化が良いものにする(スープやうどん、おかゆ、豆腐など)

     

    また、溜まってしまったお腹の中のガスを出す方法を紹介します。

    ●腸内のガスを出す方法

    ①うつ伏せ寝になって510分程リラックスする

    ②うつ伏せ寝から、ゆっくりと左右に寝返りをうつ

    ③仰向けで両膝を抱える、ガス抜きのポーズをする

       

      また、それでもお腹のガスが改善されない場合は、腸内環境を整える乳酸菌や、空気の泡をつぶす作用(消泡作用)のあるジメチルポリシロキサンなどを含む市販の整腸薬を飲むのも効果的です。

       

      ○虫垂炎

      自分で虫垂炎の痛みなのかどうかを判断するのは危険です。

       

      症状に心当たりがある場合には、我慢せずに近くにあるかかりつけ医を受診しましょう。

       

      ○便秘

      まずは便秘を解消するように努めましょう。

       

      • 食物繊維を多く摂る
      • 水分をこまめに摂る
      • ヨーグルトなどの発酵食品を摂る
      • 「エスカレーターではなく階段を使う」など出来るだけ運動する

       

      それでも便秘が続く場合は、便をやわらかくする作用のある酸化マグネシウムが含まれている市販の便秘薬を試してみるのも良いでしょう。

       

      それでも便秘が続く場合は内科を受診しましょう。

       

       

      ○食べ物の刺激や食べすぎ・飲みすぎ

      激辛料理冷たいものは、なるべく避けましょう。

       

      また、食べ過ぎや飲みすぎないように、腹八分目を心がけましょう。

       

      とはいえ、美味しいものを食べ過ぎてしまうことや、楽しくてつい飲みすぎてしまうこともあるかと思います。

       

      やってしまった…そんなときの対処法は下記です。

       

      • 食事の直後であれば、服の締め付けを緩める
      • 飲みすぎたと感じた直後は水をたくさん飲む
      • リクライニングチェアやソファなどにゆったりと腰かけて休む
      • ガスが溜まってしまうので整腸薬を飲む

       

      ○ストレス

      カラオケ友人との会話など自分なりのストレス発散方法を見つけましょう。

       

      また、ストレスを感じたら、トイレに立つなどして、一度その場を離れましょう。

       

      腹痛を感じてしまった場合は、以下を試してみましょう。

       

      • 下すような痛みであれば、トイレに行って排泄を試みる
      • 胃のキリキリする痛みやムカムカであれば、胃酸を抑えるロートエキスやH2ブロッカーなどを含む薬を飲む

       

      ○過敏性腸症候群

      暴飲暴食や夜の食事を避けて、睡眠や休養を十分にとり、ストレスを溜めないなど、生活習慣を改善します。

       

      食べ物では、刺激物高脂肪の食べ物(油もの・豚肉・牛肉など)また、アルコールは控えましょう。

       

      一時的な対処として便秘であれば便秘薬、下痢であれば整腸薬などを飲みましょう。

       

      症状が続いているようであれば早めに消化器内科を受診してください。

       

      ○生理(月経)痛や生理前後の不調

      生理痛でお腹が痛くなるのは「プロスタグランジン」という、子宮を収縮させる作用を持つ成分が過剰に分泌されることで起こります。

       

      この成分の分泌を止めること自体は難しいので、痛みひどい場合は、市販の頭痛薬や、生理痛の薬を飲みましょう。

       

      また、下痢など伴う腹痛の場合は、整腸剤を飲みましょう。

       

      毎回の生理で鎮痛剤が必要になる場合には婦人科を受診しましょう。

       

      4.お腹が痛くなる前に予防しよう!

      お腹の痛み、避けられるのであれば避けたいですよね。

       

      胃や腸に負担をかけない生活でお腹の痛みを防ぎましょう。

       

      暴飲暴食をしない
      • よく噛んでゆっくり食べることを意識する
      • ついつい一気に食べてしまうときには、一口食べたら箸を置いてゆっくり食べる
      • 「とりあえず大盛り」の注文はしない

       

      胃の調子を整える食事
      • 主食、主菜、副菜をそろえるようにしてバランスの良い食事を心がける
      • 善玉菌を含む食品を意識的に摂る

      ●善玉菌を多く含む食品

      納豆、ヨーグルト、乳酸菌飲料、キムチ、ぬか漬け、チーズ など

      • 善玉菌のエサになるオリゴ糖を含む食品を意識的に摂る

      ●オリゴ糖を多く含む食品

      バナナ、キャベツ、ごぼう、玉ねぎ など

      • 善玉菌のエサになる不溶性食物繊維を含む食品を意識的に摂る

      ●不溶性食物繊維を多く含む食材

      納豆、わかめ、キウイ、アボカド など

      • 野菜は、生なら両手盛り1杯、火を通したら片手盛り1杯分の量を1食分の目安に摂る

       

      定期的な排便の習慣をつける
      • 朝起きたら、水や牛乳を1杯飲んで腸を動かす
      • 朝起きて出かけるまでの時間には余裕をもち、トイレにゆっくり座る習慣を作る

       

      疲れやストレスをためない生活を心がける
      • デスクワークで同じ姿勢が長時間続かないように、30分~1時間を目安に立ったり背伸びをしたり短時間の休憩を挟む
      • 悩み事は、長期間一人で抱え込まず誰かに相談する
      • お風呂につかって身体を休める習慣をつける
      • 忙しくても睡眠時間は削らないようにする
      • 寝る時間が遅くなってしまってもなるべく同じ時間に起きる

       

      5.まとめ

      お腹が痛い原因は、色々と考えられます。

       

      急激な症状の場合には、病院に受診することを検討しつつ、自分でも対処できそうな程度のものは取り組んでみると良いですね。

       

      症状があてはまらない場合や、対処してみても良くならないときには、きちんと受診をして相談しましょう。

       

      また、「体質的にお腹が弱い」「よくお腹が痛くなる」という方は、体質だけでなく、何気ない生活習慣によって、お腹が弱くなっていませんか?

       

      ぜひここで紹介した予防に取り組んでみてくださいね。

       

      ※この記事を執筆いただいた専門家の方

      女性専門家

      執筆:助産師 保健師 看護師 座波朝香

      病院産婦人科勤務を経て、株式会社とらうべ社員。育児相談や妊婦・産婦指導に精通。

      ・株式会社とらうべ

      ヘルスケアに関するサービス、マーケティング支援やコンテンツ発信などを事業として展開。医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの専門家により、 医療・健康に関連する情報について、信頼性を確認・検証するサービスを提供している。

       

      ※執筆内容についてはあくまで一般論に関してであり、具体的症状についての説明や診断を行うものではありません。また、執筆者は本サイト上またはリンク先等におけるいかなる個別商品、特定商品の効果保証、購入推薦・推奨などをするものではありません。

       

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      座波朝香

      座波朝香

      【保有資格:助産師/保健師/看護師】今ある自分の健康を過信せず、折に触れて変わりゆく自分の身体を理解し、大切にしようと思ってもらえるような記事作成を心がけています。

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