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【ストレスを抱えている人】は腸内環境も悪い?徹底解説!

  • 最終更新日:2018年6月13日
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ストレスと腸内環境の関係ってどうなの?

監修者・女性

この記事の執筆専門家

管理栄養士 山本ともよ  (株式会社とらうべ)

※本記事は、管理栄養士の方に執筆いただいたものを健康チョキンにて編集しております。

1.はじめに

ストレスでお腹が痛」という経験がある方は多いのではないでしょうか?

 

胃潰瘍など、胃に原因があることもありますが、下痢や便秘の症状がある場合は、腸内環境が悪化している可能性があります。

 

ストレスと腸内環境にどのような関係があるのか、説明します!

 

2.ストレスで腸内環境が悪くなるワケ

●交感神経と副交感神経

私たちの腸の働きは自律神経と大きく関係しています。

 

自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあります。

 

この2つはアクセルとブレーキのような拮抗関係にあり、どちらかが活発に働くと、もう一方の働きが抑えられます。

 

たとえば、日中の活動時、緊張したときやストレスがかかったときなどには、副交感神経の働きが抑えられて交感神経が優位に働きます。

 

反対に、睡眠時やリラックスしているときには、交感神経の働きが抑えられて副交感神経が優位に働きます。

 

●交感神経と副交感神経とは

 

アクセルとブレーキのような拮抗関係にあり、どちらかが活発に働くと、もう一方の働きが抑えられる。

 

自律神経は身体のさまざまな機能を調整しています。

 

腸の働きも同じように、自律神経にコントロールされていて、副交感神経が優位なときに腸の働きは活発になります。

 

そのため、ストレスがかかって交感神経が優位な状態が続くと、腸の働きが鈍くなって、便秘や下痢などを引き起こすのです。

 

●日和見菌が、悪玉菌に!

また、このように便秘や下痢が続いている状態は、腸内環境が悪化していることも意味しています。

 

腸内には善玉菌と悪玉菌がいますが、このほかに「日和見菌(ひよりみきん)」と呼ばれる菌が存在しています。

 

この日和見菌は、腸内環境によって善玉菌にも悪玉菌にも変化します。

 

たとえば、ストレスによって腸内環境が悪化すると、日和見菌は悪玉菌になってしまい、さらに、便秘や下痢などを引き起こすことにつながるのです。

 

●なぜ、ストレスで腸内環境が悪くなる?

 

副交感神経が優位なときに腸の働きは活発になるため、ストレスがかかって、交感神経が優位な状態が続くと、腸の働きが鈍くなって、便秘や下痢などを引き起こす

 

ストレスによって腸内環境が悪化すると、日和見菌は悪玉菌になってしまい、さらに、便秘や下痢などを引き起こすことにつながる。

 

では、腸内環境を整えるためにはどうすればよいのでしょうか?

 

3.腸内環境を整える方法

前述したように、自律神経のバランスが崩れると腸内環境も悪化します。

 

いいかえると、自律神経のバランスを整えることで腸内環境を改善することが可能になるのです。

 

以下の方法で自律神経のバランスを整えることができます。

 

①.ストレスを発散する

ストレス発散

 

ストレスが腸内環境を悪化させるとわかっていても、ストレスを受けないようにするのはなかなか難しいことです。

 

ですから、ストレスを「受けない」のではなく、「発散する」ことを心がけましょう

 

副交感神経を優位に働かせるためには、意識的にリラックスする時間を作ることが大切です。

②.生活リズムを整える

生活リズムを整える

 

自律神経は、昼間は交感神経、夜は副交感神経というように、活動の時間帯に合わせて動いています。

 

そのため、夜更かしをする、昼間まで寝ているという生活を送っていると、当然、自律神経のバランスが乱れて、身体にさまざまな不調をきたすようになります。

 

基本的なことではありますが、夜にしっかりと睡眠をとり、朝、目覚めることは、腸内環境はもとより、健康を保つ上で非常に重要なことなのです。

 

③.よく噛んで食事をする

よく噛んで食べる

 

副交感神経が優位になると、唾液をはじめとする消化液が分泌され、消化器の蠕動(ぜんどう)運動が起こって消化吸収を促します。

 

過度なストレスがかかっているときには、意識的によく噛んでゆっくりと食事時間をとるようにすることで、消化機能が正常に機能し、副交感神経が働くことにつながり、律神経のバランスを整えます

④.朝食を摂る

朝食を摂る

 

忙しさを理由に朝食を摂っていない人も見かけますが、朝食は身体を活動モードに切り替えるスイッチでもあります。

 

「朝が弱くて、食べる気がしない」という人は、すでに自律神経が乱れている可能性があります。

 

とはいっても、最初からしっかりとした朝食を摂ることが難しい場合は、パンやバナナ、ヨーグルトなど軽いものでも構わなので、まずは朝食を摂る習慣をつけるようにしましょう。

 

4.腸内環境を整える上で摂りたい食品

 

自律神経のバランスを整えることに加えて、食事に気をつけることで、腸内環境をよりいっそう改善することができます。

 

先ほど述べたように、腸内には善玉菌と悪玉菌のどちらにも変わり得る日和見菌がいます

 

ですから、この日和見菌を味方につけて、腸内の善玉菌の数を増やすことでも腸内環境を改善することができるということです。

 

そこで、以下に善玉菌を増やす食品を紹介します。

 

●乳酸菌

納豆 乳酸菌

 

乳酸菌が善玉菌を増やすことはよく知られていますね。

 

ヨーグルトや乳酸菌飲料からも摂取できますが、チーズや納豆などの発酵食品にも多く含まれているため、これらの食品を積極的に摂るようにしましょう。

 

オリゴ糖

バナナ オリゴ糖

 

オリゴ糖は善玉菌のエサになり、善玉菌の働きや増殖を促すように働きます。

 

オリゴ糖を多く含む食品は、バナナ、きな粉、いんげん、玉ねぎ、ごぼう、エンドウ豆などです。

 

5.最後に

身体に必要な栄養素が不足することはそれ自体、ストレスを高めてしまいます。

 

バランスのよい食事を摂ることを心がけた上で、善玉菌を増やす食品を摂るようにしましょう!

 

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※この記事を執筆いただいた専門家の方

女性専門家

執筆:管理栄養士 山本ともよ
株式会社とらうべ所属

ヘルスケアに関するサービス、マーケティング支援やコンテンツ発信などを事業として展開。医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの専門家により、 医療・健康に関連する情報について、信頼性を確認・検証するサービスを提供している。

 

※執筆内容についてはあくまで一般論に関してであり、具体的症状についての説明や診断を行うものではありません。また、執筆者は本サイト上またはリンク先等におけるいかなる個別商品、特定商品の効果保証、購入推薦・推奨などをするものではありません。

 

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山本ともよ

【保有資格:管理栄養士】栄養の情報は世にあふれています。身近なことだからこそ、正しい情報をわかりやすく伝えることを心がけています。

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