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【歯が痛い】原因と対処法や治し方を保健師が解説!

  • 最終更新日:2018年5月15日
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監修者・女性

この記事の執筆専門家

助産師 保健師 看護師 座波朝香 (株式会社とらうべ)

 

病院産婦人科勤務を経て、株式会社とらうべ社員。育児相談や妊婦・産婦指導に精通。

※本記事は、看護師の方に執筆いただいたものを健康チョキンにて編集しております。

 

1.はじめに

「歯が痛くて眠れない…」「虫歯はないはずなのに、歯が痛い!」

 

そんな経験がある方は多いのではないでしょうか。

 

あなたの歯が痛い原因や、対処方法、治し方を紹介していきます。

 

2.あなたはどれ?歯が痛い原因は?

歯の痛みには、ズキズキと疼くような痛みや、キーンとしみるような痛み、噛んだ時にズキンと感じる痛みなどがあります。

 

実は、歯の痛みの原因は虫歯だけではありません

 

あなたの歯の痛みについて、可能性のある原因を一つずつ見ていきましょう。

 

○虫歯

「歯が痛い」というとき、真っ先に頭をよぎる原因が虫歯でしょう。

 

軽い虫歯であれば、はじめは痛みを感じません。

 

ですが、痛むときにはエナメル質という歯の表面の硬い部分が溶かされて、痛みを感じる部分まで虫歯が進んできたという証拠です。

 

●痛みなどの症状

・初めはしみるような痛み

・症状が進むとズキズキするような痛み

 

○知覚過敏

虫歯はないのに、痛みが出るということがあります。

 

そんなときは、知覚過敏を疑ったほうがよいでしょう。

 

痛みを感じるきっかけとしては、以下のような場合が多いです。

 

  • 甘いものや冷たい飲み物を口に含んだとき
  • 風が歯にあたったとき
  • 歯ブラシでブラッシングしているとき

 

虫歯と似ていますが、大きく違うのが「痛みが短時間で治まる」点です。

 

 

●痛みなどの特徴

一時的にキーンとしみるような痛み

 

 

知覚過敏になる原因は、強く歯磨きをしすぎていたり、歯ぎしり噛み合わせ歯周病や、ホワイトニング剤が歯髄神経まで進んでしまった時など様々です。

 

○歯周病

歯と歯茎の間に細菌が入り込んでしまい、歯の周りが痛んできてしまう病気が歯周病です。

 

始めは自覚症状がないのが歯周病ですが、炎症がひどくなってくるにつれて、歯茎がゆるくなり下がってきます。

 

歯茎がゆるくなっていると、歯が浮いてムズムズするように感じる人もいます。

 

また、歯茎が緩んで下がることで、これまで覆われていた歯の根元がむき出しになってしまい、痛みを感じます。

 

 

●痛みなどの特徴

・知覚過敏のようなキーンとしみる痛み

・歯肉がむずがゆい

・口臭が気になる

 

 

○親知らず

親知らずは、十分なブラッシングができないことから、虫歯や、親知らずの周りの歯茎が炎症を起こしやすいために、痛みが出ることがあります。

 

また、狭いところに生えるので、斜めに生えたり、隣の歯や歯茎を圧迫したりすることで痛みが出ることもあります。

 

●痛みなどの特徴

・奥歯が急に痛みだす

・頬が腫れる など

 

 

○風邪をこじらせたときや鼻の奥の炎症

歯に原因がなくても、風邪によって鼻水や鼻づまりをこじらせたときや、鼻の奥に炎症を起こしてしまったときに、歯に痛みを感じることがあります。

 

上あごの骨の奥に炎症が起きている影響で、奥歯に痛みがでるのが特徴です。

 

痛みは、冷たいものを噛んだとき、かみしめたときなどに出やすいです。

 

●痛みなどの特徴

・奥歯に痛みがある

・少し広範囲に痛みを感じる

※虫歯のように「この歯が痛い」という場所が限定された痛みでなく、「どの歯がいたいかわからないけどここら辺」という感覚。

 

 

○歯ぎしりや顎関節症からくるもの

歯ぎしり顎関節症で、口を開けたり閉めたりする筋肉を酷使していると、凝り固まった筋肉から通じて歯に痛みを感じることがあります。

 

また、歯ぎしりで歯茎にゆるみが出ることで、刺激に弱い歯の根元がむき出しになり、知覚過敏の症状で痛みを感じることがあります。

 

 

●痛みなどの特徴

噛むときに使う「こめかみ辺りと耳の前の頬骨から耳下の下あごにかけての筋肉」を指で押すと歯の痛みが出る

 

 

○ストレスや精神的な病によるもの

ストレスは、無意識な歯の食いしばり歯ぎしりにつながり、その癖が積み重なることで歯の痛みになっているかもしれません。

 

また、歯の痛みが、不安や緊張などの神的な負担と関連して出ていることがあります。

 

身体になんの病気も見当たらないにも関わらず、痛みを感じてしまうような精神的な病があります。

 

●痛みなどの特徴

・不安や緊張など、精神的な負担を自分では自覚できていない場合も多い

・虫歯はないのに歯医者に通ってしまうことも

 

 

3.原因別!歯の痛みへの対処法

原因別の対処法を紹介します。

 

○虫歯

冷やす

頬の上からで構わないので、保冷材タオルに包んで痛いところに当てて冷やします。

 

一時的に鎮痛剤を飲む

痛くて仕事に集中できない、眠れないといったとき、一時的な対策として活用しましょう。

 

●代表的な解熱鎮痛剤

ロキソプロフェン、イブプロフェン

●効き目が穏やかなもの

アセトアミノフェン

 

 

この成分が入った薬を、薬局で薬剤師に聞いたり、探してみましょう。

 

歯みがきをする

食べたものが歯の汚れとなり、その汚れが刺激になって痛みが出ている可能性があります。

 

歯を磨くか、歯磨きができる状況にない時には口をゆすぎましょう。

 

○知覚過敏

刺激物を避ける

冷たい飲みもの熱い飲みものなど、刺激を受けやすいと感じるものをなるべく避けましょう。

 

歯を磨くときの刺激を減らす

歯みがきのときに冷たい水で口をゆすぐとしみることがあるので、ぬるま湯でゆすぐようにしてみましょう。

 

また、ブラシの先端で歯がこすれて痛むのを防ぐために、力いっぱいにゴシゴシするのは避け、ブラシを細かく動かすようにします。

 

知覚過敏用の歯みがき剤を使う

知覚過敏用の歯みがき剤には、「乳酸アルミニウム」や「硝酸カリウム」等の刺激を抑える成分が入っているため、一時的にですが刺激から守ってくれます。

 

○歯周病

痛い部分を安静にする

痛い部分を安静にするためには、温めたり口を清潔にすることです。

 

ただし、歯茎が傷んで弱くなっているので、歯茎をゴシゴシこすらないように注意しながらも、しっかりと磨きましょう

 

見える範囲であれば、鏡を見ながらどこにブラシが当たっているかきちんと確認して、磨いてみましょう。

 

食事はやわらかいものにする

噛むときに痛みがでる場合には、やわらかめの食事にしましょう。

 

●おすすめの食事

おかゆ、麺類、ポタージュスープ、豆腐 など

 

歯周病用の歯みがき剤を使う

歯磨きをすることで痛みを悪化させないために、歯周病用の歯みがき剤を使ってみるとよいでしょう。

 

歯茎の炎症を抑える効果がある成分の「サリチル酸メチル」や、出血を抑える成分の「トラネキサム酸」などが含まれているものなどがあります。

 

○親知らず

冷やす

すぐに歯科医を受診できないときには、冷やします。

 

保冷材や氷をタオルに包んだものを当てておくくらいでよいでしょう。

 

うがい薬で口をゆすぐ

口の中に菌が増えることで、炎症を起こしているかもしれません。

 

刺激になる可能性のあるアルコールが入っているマウスウォッシュではなく、炎症を抑えたり殺菌作用のある、一般的なうがい薬で口をゆすいでみましょう。

 

鎮痛剤を飲む

痛みが強くて眠れないときや、生活に支障があるようなら鎮痛剤を飲んで過ごしましょう。

 

○風邪をこじらせたときや鼻の奥の炎症

安静にする

歯へのケアでは良くなりません。

 

風邪の時の対処と同じで、まずはしっかりと休息をとって安静にすることが大切です。

 

鎮痛剤を飲む

鎮痛剤は、炎症を抑える効果もあります。

 

鼻水を出しやすくする薬

歯が痛いだけでなく、鼻の症状がつらい、頭が重たい感じがするという症状が重なっているかもしれません。

 

そのような場合には「カルボシステイン」「アンブロキソール」「ブロムヘキシン」など鼻水を出しやすくする成分の薬を試してみましょう。

 

○歯ぎしりや顎関節症からくるもの

筋肉をほぐす

筋肉のコリが痛みに影響しているため、首やこめかみ、耳の前から下アゴにかけててみると良いでしょう。

 

鎮痛剤を飲む

痛みが強いようなら、鎮痛薬を試してみましょう。

 

○ストレスや精神的な病によるもの

しっかりと睡眠をとる

精神的な負担が、歯の痛みに影響していると考えられるため、まずは十分な睡眠をとり脳をしっかり休めてストレスから心身を守りましょう。

 

生活リズムを整える

昼夜逆転の生活、ご飯を食べる時間がバラバラ、等生活リズムがバラバラだと体の様々な機能を調整する自律神経が乱れてしまいます。

 

朝なるべく決まった時間に起き決まった時間にご飯を食べることを心がけましょう。

 

4.原因別!歯の痛みの治し方って?

応急処置だけではなく、根本から歯の痛みを治しましょう!

 

○虫歯

歯科医院へ受診する

痛みの原因となっている虫歯があるかどうか、受診して確認しましょう。

 

受診のタイミングは、しみる程度の軽い痛みのうちに早めに受診をしましょう

 

ズキズキと強い痛みになるまで放置すると治るまでに時間がかかってしまいます。

 

正しい歯みがきの方法を教えてもらう

歯科医院では、正しい歯みがきの方法も教えてくれます。

 

また、自分の磨き残しのクセには、どのような歯ブラシやフロス、歯間ブラシを使うのが良いかアドバイスをもらいましょう。

 

○知覚過敏

歯科医院への受診

なぜ知覚過敏の症状がでてしまうのかは、人によって様々です。

 

例えば、歯が欠けてしまっていたり、歯茎が何かしらの原因で緩んでいたり。

 

その原因を突き止めて治療に進むためにも診察が重要です。

 

診察の際には、どんな時にしみるのかが手掛かりになります。

 

問診では症状が出るときの様子をきちんと伝えるようにしましょう。

 

正しい歯みがき

せっかく治療をしても、知覚過敏で歯がしみて痛くなるような間違ったケアを続けていると、症状はよくなりません。

 

また、虫歯と歯周病が知覚過敏の原因になっていることも大いに考えられますので、正しい歯みがき方法を習って実践しましょう。

 

○歯周病

歯科医院への受診

痛みだけでなく、歯のぐらつき口臭も歯周病のサインです。

 

そのような症状が合わさっているときには、痛みが頻繁でなくても受診するようにしましょう。

 

正しい歯みがきとメンテナンスのための受診

正しい歯みがき方法を習って、実践することは歯周病を治すための一環です。

 

また、痛みが無いからといって油断してはいけません。

 

歯周病は痛みが出ないことも多いからです。

 

メンテナンスのために23ヵ月に1度は歯科医院に通って、セルフケアでは取り除けない汚れを取り除いてもらいましょう。

 

 

 ○親知らず

歯科医院への受診

親知らずに痛みがある場合、抜くのが怖いので受診を避けてしまう人がいるかもしれません。

 

ただ、必ず抜かなくてはいけないものではありません

 

親知らずに痛みが出ている理由を詳細に突き止めることができれば、抜くことを免れ、適切な治療ができます。

 

そのためにも、痛みが悪化しないうちに早めに受診をしましょう

 

★豆知識・歯の痛みを予防するための習慣

ここで、虫歯、歯周病、知覚過敏、親知らずなど、歯が原因で痛くなることを予防するために取り組みたい習慣を紹介します。

 

  • 唾液がよく出るように「よく噛んで食べる」ことで口の清潔を保つ力を整える
  • 間食や甘いものを飲む時間を決めて「ダラダラと食べ続けない」
  • 喫煙は口の中の環境も悪くするので「禁煙」をする
  • 「食べたら磨く」を習慣にする
  • 「定期的な歯科受診」で歯健康チェックと磨き残しのチェックやクリーニングを受ける
  • 飴玉や甘い飲み物よりも「キシリトール」のガムを噛むようにする

 

○風邪をこじらせたときや鼻の奥の炎症

耳鼻科への受診

虫歯や歯周病など、歯が原因ではないと分かっているとき、鼻づまりや鼻水などの症状が続いているときには、耳鼻科へ受診をしましょう。

 

歯に問題がないか、わからない場合には歯科医院へも同時に受診すると良いでしょう。

 

○歯ぎしりや顎関節症からくるもの

歯科口腔外科への受診

歯そのものだけではなく、顎の関節などの問題に対して診てもらえる診療科です。

 

歯ぎしりや顎関節症かな?と思うときには、歯科医院よりは専門性のある歯科口腔外科を選びましょう。

 

睡眠外来や睡眠歯科への受診

歯ぎしりや顎関節症は、噛み合わせの問題にされがちですが、最近では睡眠障害の一因ともいわれています。

 

寝ているときの歯ぎしりや食いしばりのある場合や、朝起きたときの顎の筋肉の疲れや痛みを感じるときには、睡眠外来睡眠歯科という診療科へ受診してみましょう。

 

○ストレスや精神的な病によるもの

心療内科やストレス外来への受診

歯に問題が無いとき、もしくはストレスに心当たりがあるという場合には、心療内科ストレス外来へ受診してみましょう。

 

「歯が痛いのに心療内科に行っていいの?」と、ハードルを高く感じることもあるかもしれません。

 

その場合には、先に歯科医に受診をしたうえで紹介状を書いてもらったり、歯科での受診結果を心療内科で伝えるようにしましょう。

 

5.まとめ

お腹が痛い胃が痛いなどの痛みの場合、何もしない間に自然に治っていることがあります。

 

しかし、歯は自然に治ることは決してありません

 

そして歯が痛いときの原因は、虫歯だけではありません。

 

歯の痛みを放っておくことや、間違った対処方法を続けることで、歯の痛みの治療が難しくなることもあります。

 

あなたの歯の痛みの原因を突き止め、原因にあった対策で、歯の痛みをあきらめずに治しましょう!

 

また、正しい歯みがきや、よく噛んで食べること、間食の工夫、禁煙をする、定期的な歯科への受診など、歯の痛みを防ぐ習慣をつけて口の健康を保ちましょう。

 

※この記事を執筆いただいた専門家の方

女性専門家

執筆:助産師 保健師 看護師 座波朝香

病院産婦人科勤務を経て、株式会社とらうべ社員。育児相談や妊婦・産婦指導に精通。

・株式会社とらうべ

ヘルスケアに関するサービス、マーケティング支援やコンテンツ発信などを事業として展開。医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの専門家により、 医療・健康に関連する情報について、信頼性を確認・検証するサービスを提供している。

 

※執筆内容についてはあくまで一般論に関してであり、具体的症状についての説明や診断を行うものではありません。また、執筆者は本サイト上またはリンク先等におけるいかなる個別商品、特定商品の効果保証、購入推薦・推奨などをするものではありません。

 

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編集部
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